アリーヤの飛行機墜落事故で詳細が少しずつ明らかに

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R&Bシンガー/女優のAaliyahを含む9人が死亡した8月25日(土)のバハマでの飛行機墜落事故に関し、Miami Herald紙は、Aaliyah一行が当初乗る予定だった飛行機を変更し、今回の事故に遭ったより小型の飛行機で帰路に着いたと報じている。

23日(木)にAaliyah一行をバハマへ送り届けていたフォートローダデールのチャーター機会社・Sky Limoの副社長、Craig Southerlandはこう語る。
「Aaliyahと彼女のプロデューサー、その他のさまざまな彼女のスタッフたちのグループ2つで、合わせて20人ほどを乗せた。(日曜日に)彼らを迎えに行く予定だった」

Southerlandは、予定では26日の日曜日に10時と2時の2便に分けてAaliyah一行を連れて帰ることになっていたと説明する。
「彼らからはまったく連絡がこなかった。連絡することができなかったためなのか、詳しい状況についてはわからない」

事故に遭った小型の双発機・Cessna 402Bに乗っていたのは、Aaliyah、ボディガードのScott Gallin(41)、マネージャーのKeith Wallace(49)、Anthony Dodd(34)、Blackground Records役員・Gina Smith(29)、Christopher Maldonado(34)、メイクアップ・アーティストのEric Foreman(29)、Virgin Recordsのビデオ制作ディレクター・Douglas Kratz(28)、パイロットのLuis Morales。New York Post紙を含む数社の報道機関では、出発前に積載する乗客の荷物や機材の量について、パイロットと一行側が口論していたと報じている。

目撃者のひとりは、離陸直後に右側のエンジンが出火したと語っている。バハマの調査当局の発表によると、同機は離陸直後に急降下し墜落、その衝撃によって被害者のほとんどが機外へ投げ出され、何名かは座席に固定されたままの状態であったという。乗客・乗員9名のうち、Aaliyahを含む6名が即死、3名が重傷を負い後に死亡した。

27日(月)朝、米国側の調査班が原因究明のためバハマへ向かった。被害者の遺体はまだ現地に収容されているが、家族による遺体の身元確認を行なうためにフロリダへの移送が検討されている。

Aaliyahの遺族は次のコメントを発表した。
「Aaliyahの家族全員、愛する娘、姉妹を失って愕然としています。愛する家族を失った他の遺族の方々にもご同情申し上げます」

Aaliyahのレコード・レーベル、Blackground Recordsの設立者である叔父のBarry Hankersonもコメントを発表している。
「Blackgroundは我社の女王を失い、大きなショックを受けています。今後、彼女が示す若者へのお手本というものが失われたことは大変惜しまれるでしょう。彼女の地上における短い生涯が世界中の若者へのインスピレーションとなることを願います。また同様に、Blackgroundファミリーの一員であるGina Smith、Keith Wallaceの死にも非常に心を痛めております。AaliyahとBlackgroundの成功には、彼らの熱心な仕事ぶりと献身の思いが計り知れないほど大きく貢献していました。遺族の皆様にお悔やみを申し上げます」

お悔やみ状や励ましの手紙、カード、花などはBlackground Record, 49 West 27th Street, Mezzanine Level, New York, New York 10001, USAで受け付けている。葬儀の日程などは現在のところ、まだ決まっていない。

Aaliyahの最新アルバム『Aaliyah』は先日、ゴールド・ディスクに認定されたばかりで、今週のBillboard 200アルバム・チャートで27位となっている。また彼女は、Anne Riceの小説を映画化した『The Queen Of The Damned』に主演しており、映画は秋に公開予定である。

Yves Salomon、ニューヨーク LAUNCH.com
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