表現者として、言いたいことを言い、やりたいようにやる

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やりたいようにやれるっていうのが、
一番大事なんじゃないかなと


自分たちのやりたいことを思いっきりやる。これって簡単そうでなかなか出来ないこと。
でもそれをちゃんと形にしてる人達がいる。ホフディランの2人、ベイビー(渡辺 慎)&ユウヒ(小宮山雄飛)だ。

なぜなら彼らのニュー・シングル「MY THING」には、自分の思う通りに突き進むことのカッコ良さがたっぷり詰め込まれているから…。

CDにメールアドレスが書いてあるんだけど、すごくダイレクトな感想が返ってくる

NEW MAXI SINGLE

「MY THING」

TRAID/日本コロムビア COCA-50634
2001年7月20日発売 1,260(tax in)

1. MY THING
2.
マッドマン
3. Happy (KAGAMI remix)
4. MY THING (instrumental)
5. マッドマン(instrumental)



NEW ALBUM

『31st CENTURY ROCK』

TRIAD/日本コロムビア COCP-50496
2001年4月25日発売 3,059(tax in)

1.
Happy
2.
To The World(香港経由)
3.
ユニバース
4. History
5.
スピリチュアル
6. Excuse Me
7. Say What?
8. Baby's Pops
9. Nice Day
10. Flower
11. Super Fly
12.
長い秘密
13. Girl Friend




ホフディランの2人から、ビデオメッセージが届いています!
――今年前半の活動を振り返ってみると、2月にシングル「TO THE WORLD」が出て、3月にPROMツアー、4月にアルバム『31st CENTURY ROCKS』、6月に全国ツアー、そして7月に今回のシングル「MY THING」をリリースと、休みなく活動してる感じがしますが。

ユウヒ:
そもそも今年前半は、全部通してやってたんですよ。レコーディングがあって、ツアーのリハがあって、本番があって、またレコーディングして…みたいな感じで。"とにかくやり続ける"っていうのがいいことだなと思っていて。

――そうした中で、「MY THING」はいつ頃出来た曲なんですか?

ユウヒ:
『31st CENTURY ROCKS』をリリースした頃にはもう、すでにこのシングルを作り始めてて。ただ、大作とか名作的なものを作るためにやっていたわけじゃなくて、とにかく出来た曲をどんどん出していって、最終的に僕らも気に入ったものになったんですけど。作曲して、作詞して、演奏して、レコーディングして、トラックダウンして、ライヴでやって…っていう階段でどんどん自分たちの中で重要な曲になって、今は自信作になりましたね。

ベイビー:
最初はわりとサラッとした感じでやってたのが、だんだんすごくなってきて。自分でプレイしてても「こんな盛り上がるはずじゃなかった」という(笑)。そのぐらい盛り上がるものになっていって。

――周りの反応はどうでした?


▲渡辺“ワタナベイビー”慎(左)と、小宮山“ユウヒ”雄飛。
ベイビー:
6月のツアーで初公開したんですけど、その時からすごかったんですよ。すこぶる反応がいいと。

ユウヒ:
うん。反応はよかったですね。CDにメールアドレス(yuhi3001@mac.com)が書いてあるんだけど、すごくダイレクトな感想が返ってきて。

――例えばどんな?

ユウヒ:
ファンの人って「いい曲ですね」っていつも言ってくれるんだけど、その「いい」っていう言葉から伝わってくる温度が明らかに違うというか(笑)。今回はホントに心から「いい!!」って言ってくれてるメールがいっぱいきてて。

ベイビー:
僕の場合はメールとかやらないので、ライヴで演奏してて、ダイレクトなリアクションを感じてたんですけど。いつもこんなことないってぐらいにウケてた。

――ユウヒさん作の「MY THING」と共にベイビーさん作の「マッドマン」も6月のツアーで披露されてましたけど。

ベイビー:
僕の場合は、ツアーでやるロック・ナンバーを書こうと思って作った曲で。

ユウヒ:
作り方としては、アルバムの流れをくんでるものだと思うんです。いわゆるロックな曲として渡辺くんが出してきてたんで、スタンダードなギター・リフとかをエディットしたらおもしろいんじゃないかなと思って。だからある種、普通のロックなんだけどパズルを組み立てるような感じで作ってるんで、実験的でおもしろい仕上がりになってる。

――3曲目の「EXTRA HAPPY(KAGAMI REMIX)」は、アルバムのアナログ盤『31st CENTURY POPS』の方に収録されていたものですよね?

ユウヒ:
そうですね。アナログは限定盤だったんで聴いてない人もいるわけで、それじゃもったいないなと思ったんです。このヴァージョンは、わりと今僕らがやりたいことの形に近いし。そもそもリミックスっていう行為だったり、テクノだったり、打ち込みの音だったり、そういう遊びの部分をもっと表に出してもいいんじゃないかなって。

――KAGAMIさんとはもともと知り合いだったんですか?

ユウヒ:
KAGAMIくんは、ホフの音楽をわりと好きで聴いてくれててね。最初はWINOに紹介されて会ったんですよ。で、「今度何か一緒にやろうよ」って話を1年前ぐらいからしてて。ちょうどKAGAMIくんにやってもらったらよさそうな曲が出来たんで、「じゃあ、やってよ」って。

――いろんな人とのつながりがあるからこそ出来たという。

ユウヒ:
うん。いろんな人とやるっていうのはすごくいいですね。

――WINOと一緒にイベントとかもやるじゃないですか。(※8/17大阪ベイサイドジェニー、8/23新宿リキッドルーム)

ユウヒ:
WINOとはずいぶん前から「何かやりたい」ってずーっと言ってて。で、今回それが実現したと。けっこうね、そういうのってデビューの頃と似てると思うんですよ。

――確かにデビュー当時のホフって、他のアーティストのライヴにもよく出てましたよね。

ベイビー:
そうなんですよ。

ユウヒ:
かせきさいだぁとか、カジくんとかね。それが今はWINOだったり、洋服屋さんのAPEだったりっていう。友達とみんなで何かをやるっていう感覚が今またよみがえってますね。

ベイビー:
昔はそういう友達の場しかなかったからね(笑)。それがカッコいいと思ってやってたから現在があると思うんですけど。ただ、そういうことってどうも忘れがちなんですよ。たまたま昨日、かせきさいだぁと電話で「ああいうのがいいんだよな」って話をしてて。当時、我々がかせきさいだぁのバックで演奏してたのって必然性すらわかんないけど(笑)、そういうのがおもしろいんだと思うんです。仲良いんだから一緒にやればいいものが生まれるじゃないかっていう…。

ユウヒ:
基本的なノリとして商業的じゃなく、友達とやるのが楽しいからやってるっていう考え方でいいと思うんですよ。そこにいろんな人や大人たちを巻き込んでやっていきたいですね。

――自分たちのやりたいことをやっていく…という。まさに「MY THING」の歌詞通りですね!

ユウヒ:
やりたいことやって、言いたいことを言えないと意味ないと思うんですよ、ホントに。友達とかの間でもそうだし、仕事とかでもそうだし。そうやって言いたいことを言える、やりたいようにやれるっていうのが一番大事なんじゃないかなと。表現する人としてはね!!

取材・文●水越真弓

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