『Drops Of Jupiter』 SMEインターナショナル SRCS-2469 2,520(tax in) 2001年6月20日発売 1 She's On Fire 2 I Wish You Would 3 Drops Of Jupiter(Tell Me) 4 It's About You 5 Hopeless 6 Respect 7 Let It All 8 Something More 9 Whipping Boy 10 Get Away 11 Mississippi | | Pat Monahanはすぐに謝ってくれた。インタヴューを始めて2分後、彼は疲れ切ったあくびをもらしたのである。「何でかわからないけど、ゆうべは寝つけなくってね」と彼は説明した。「サウスカロライナのチャールストンにいたんだ。それでテレビでやってたホッケーの試合にはまっちゃったのさ。そのうえ、今朝は地元のラジオ番組に出るために6:30に起きなくちゃならなかった。だから今は4時間しか寝ないでずっと起きてるというわけ」 ああ、ロックスターの生活。 「そうだね、もちろん」、もう一度あくびをする前に彼は言った。「ホッケーなんか見ちゃったのは僕が悪いんだけどさ、本当にすごい試合だったんだ。ゆうべはL.A.のチームがAvalancheをやっつけて第7戦に進んだんだ」 ヴォーカリストのMonahan、ギタリストのJimmy StaffordとRob Hotchkiss、ドラマーのScott Underwood、ベーシストのCharlie ColinによるTrainは再びロードに出ている。これは「Meet Virginia」がラジオで受けてトップ40入りした3年前以来のことだ。今回、Trainは『Drops Of Jupiter』をリリースしたおかげで、新しい音楽の素材をたくさんセットリストに加えることができた。明らかにバンドは長期戦でツアーに取り組んでいる。5月いっぱいかけて全米を回った後は6月4日に「The Tonight Show」に出演し、メキシコへと転戦した後、ヨーロッパとオーストラリアを経てMatchbox Twentyとのジョイントによるサマーツアーに突入するのだ。幸いなことに、それまでにはホッケーシーズンは終了しているだろう。 新作『Drops Of Jupiter』はオーケストラでサウンドを強化しながらも、空翔るようなポップロックとフックいっぱいのメロディの融合というユニークな個性は維持するという多方面展開を図っている。実際のところMonahanは、「Something More」と「Drops Of Jupiter」でのオーケストラとのセッションをグループの最も偉大なロックンロールの瞬間のひとつと呼んでいる。 「リアジェットをチャーターしてアトランタからナッシュビルに飛び、大オーケストラでストリングスセクションを録音したんだ」と彼は説明する。「大勢のスタッフを引き連れて飛行機に乗り込んで、自分たちの曲にオーケストラをダビングしに行くなんて、ちょっとしたロックンロール的瞬間だよね」 Monahanの心情溢れる歌詞へのアプローチもあって、曲の背景にあるインスピレーションについて訊かれることが多いという。「答えなんてないんだけどね」と彼は肩をすくめる。「つまり、ひとりの人物についての歌じゃないってことさ。もちろんどの曲も僕の生活と何らかの関わりはあると思うよ。そうでなければ本当らしく聴こえないだろう」 時には自分が聴いている音楽からインスピレーションを得ることもあると彼は認めるが、それ以上のものを伝えたいと常に努力しているという。「僕の内側の何かが希望というものに大きく関わっているから、僕の歌詞は希望に満ちたものになるんだと思うな。最初はハッピーじゃなかったり、失ったものについての歌だったりしても、最後には希望があるのさ。それが人生ってものの真実の一面だと思うよ。“頑張れ、きっとうまくいくさ”ってね」 セカンドアルバムで、スターダムの過剰について不満を漏らすような歌を聴かずに済むのは素晴らしいことだ。Monahanは笑って、そして言った。「そうだね、個人的には名声やその手のことについて不満を言う歌なんて誰も聴きたくないと思うな。僕だって、そんな歌を聴きたいとは思わないよ」 By David John Farinella/LAUNCH.com | |