ゴ-ルデンウィ-クに相応しいとびきりカラフルでハッピ-なイベントがこれ。なにしろキュ-トな魅力満載のadvantage Lucyのレコ発記念といえばギタ-ポップ好きにはたまらないものだろう。この日はあいにくの雨という天候となったが、共演者でさえ待ちに待った一日だったろう。そう! それはライヴ出演前にオンエア-された各バンドのコメントビデオでも伺うことができた。 ▲HARCO | スクリ-ンが上がるとトップバッタ-のHARCOが即興ジャズっぽい演奏をスタ-ト。先頃1stアルバムを発表したHARCOこと青木慶則はキ-ボ-ドの上に乗ってノリノリだ。ベ-シストはウッドベ-スで、ドラマ-は青木と会話を楽しむかの様にリズムに抑揚をつける。
曲が進むにつれ彼らの音楽がニュ-ウェイヴやアンビエントといったさまざまなジャンルを吸収しながらもHARCO=青木というフィルタ-を通過し、一つの形を形成していることがわかる。この遊びに満ちた世界がすごく今っぽいんだなあ。
▲Dr.Strangelove | そんなHARCOの次に登場したのは、Coccoやくるりなどのプロデュ-サ-として知られる根岸孝旨率いるDr.Strange Love。例えば“ゴ-ン”というギタ-の音一つとっても勢いだけでない確かな演奏力とロックの緊張感を兼ねそろえたトリオ編成ならではのギタ-ロックを見せてくれた。
▲cellophane
| ▲ハックルベリーフィン |
続いての登場はこれまたアルバム発表後ということで新曲を中心としたcellophaneである。ツインギタ-にキ-ボ-ドを加えた“ニュ-エイジ・ニュ-ウェイヴ”ともいうべきサウンドを分厚い破壊的グル-ヴで会場を染め上げる。 ハックルベリ-フィンの登場で場内のム-ドは一転、アットホ-ムなものに変わる。トリオ歌ものロックと明るいメンバ-の表情は観客をリラックスさせ、MCが和ませる。次のライヴはクアトロでのワンマンだそうで、今後の活動を期待するにも十分の盛り上がりをみせた。 最後に登場したのはadvantage Lucy。オ-プニングは“ミスタ-・ギタ-ポップ”、ギタリスト/石坂がエレピを弾き、ム-ドメイカ-のドラマ-/番場に、ヴォ-カルのアイコがタテ笛を吹くといった3人のメンバ-のみによる演奏。2曲目からはサポ-トメンバ-のギタリスト、ベ-シストが参加。もちろん新作『杏の季節』からの曲を中心に構成。抱きしめると壊れてしまいそうな甘く切ないピュア・ポップワ-ルドを展開する。
そして今宵の主役はサ-ビス精神も忘れない。番場のドラムソロにサポ-トメンバ-紹介を重ね観客を煽り、これが大受け。加えてステ-ジ上は2人のギタリストがギタ-をアコギに持ち替えたり、アイコもハ-プを吹いたりで、楽曲を表情豊かに聴かせてくれる。 ▲advantage Lucy | 常に新鮮さを忘れない彼らのライヴは、アンコ-ルでも初々しさに満ちていた。キャラクタ-的にもお互いがお互いを支える3人のバランスが良く、とっても胸キュン。
この日はイベントとしての流れもよく、オ-ディエンスも最後まで飽きる事なく楽しんだのではないだろうか。 |