【音楽と映画の密接な関係 2001 Special!】選りすぐりの映画を大紹介!
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音楽と映像の密接な関係・2001年春 21世紀は春から縁起がいいっ! だって、音楽ファンにタマらないもの映画がいっぱいあるんだもん。 エンターテインメントとしても頭カラッポで楽しめるものから、その音楽や背景を知ってないと、ハマれないマニアック心をクスぐるものもありと、様々なタイプが揃ってます。 選りすぐりの、音楽と密接な関係を結んだ映画を5つご紹介しましょう! |
『あの頃ペニー・レインと』 | 2001年1月21日に発表されたゴールデン・グローブ賞で、見事「作品賞(コメディ/ミュージカル部門)」と「助演女優賞」(ケイト・ハドソン・写真右)を受賞したのが、この作品。 だから、もちろん、グラミー賞の「Best Compilation Soundtrack Album」賞にもノミネート!(最優秀作の発表は2/21) サントラとしても充分楽しめるものなのだ。 が、やはり映画もいい! この映画はブレイク寸前のバンドの全米横断ツアーに、15歳の少年が密着取材するもの。大人の世界や音楽業界の複雑さを表現しながらも、やっぱり最後は…というお話。サイコーに笑える箇所が多々あるのだけど、それは観てのお楽しみ。 「あの頃ペニーレインと」をもっと知りたい&もっと観たい人は、こちら! |
マドンナの旦那さまとなって一躍有名になったガイ・リッチーが監督を務める映画。そして、ブラッド・ピットが出演していることでも話題を呼んだイギリス作品だ。 86カラットのダイヤを巡って巻き起こるストーリー。人によってはダイヤの価値がまったく異なることがおもしろいところ。特に劇中に出てくる犬にとっては…。ブラピはアイルランド系流浪民(パイキー)役で、とっても濃いぃ役を演じている。彼も認めたこの脚本で、ギャラは破格の値で交渉をOKしたとか。サントラもユニークさが利いている。 犬好き、ブラピ好き、そう「パルプ・フィクション」でパンチを食らった人は、ぜひこの映画を観て! 「スナッチ」をもっと知りたい&もっと観たい人は、こちら! | 『スナッチ』 |
『ハイ・フィデリティ』 | 音楽(アナログ限定)ジャンキーぶりが、凄まじくも微笑ましい男たちをユーモラスに描いた作品。こちらも、「あの頃ペニー・レインと」と同様、サントラがグラミー賞の「Best Compilation Soundtrack Album」賞にノミネートされている。 中古レコード店店長(ジョン・キューザック/写真)は、何かと音楽に絡めてベスト5で物事を表現する、寂しき30代独身男。彼女とも別れたばかりだし、妙な妄想は付きまとうし…。そんな腹いせ(?)に今まで付き合ってきた女性を訪ね歩くのだが…。 リサ・ボネット(レニー・クラヴィッツの元妻)やティム・ロビンスなどがグッドなスパイスで出演しているところがニクイ。それに、Fantastic Plastic Machineのアナログがチロっと出てくるゾ! 「ハイ・フィデリティ」をもっと知りたい&もっと観たい人は、こちら! |
'50年代アメリカ、ジョン・ケルアックによって書かれた小説「路上」。この本は、「辛苦の自由か、幸福な束縛か」の人生選択を問うものだった。そして、前者を選んだのが“ビートニク”たち。ヒッピー世代が生まれる前の出来事だ。 カルチャーとして今なお多大な影響を与えつづけているビート・ジェネレーションを担った作家たち(ケルアック、ギンズバーグ、バロウズ)の映像を集めたのが、この映画。ジョニー・デップらが演じるシーンや、ボブ・ディランが登場するシーンも挿入されているドキュメンタリー・タッチの作品だ。 この映画公開を記念して、様々なミュージシャンが参加するイベントも行なわれる(詳しくは下部をクリック!)。 「ビートニク」をもっと知りたい&もっと観たい人はこちら! | 『ビートニク』 |
『D.O.A.』 | '70後半のロンドン、パンクシーンが盛り上がっていたころのフィルムを集めたドキュメンタリー映画。主にSEX PISTOLSの映像がふんだんに盛り込まれている。 それに加えて、SHAM69、GENERATION X、THE DEAD BOYSなどパンクシーンの一躍を担ったバンド達の映像が挟まれ、資料としても貴重なものになっている。 それと同時に目を引くのが、その時代のパンクキッズたちとその周囲の人々。彼らの生々しい言葉が断片に散りばめられているところがリアルだ。 SEX PISTOLSのベーシスト、シド・ヴィシャスとその恋人ナンシー・スパンゲンのインタヴューも見どころなこの映画。'70年代ロンドンにタイム・スリップできるだろう。 「D.O.A.」をもっと知りたい&もっと観たい人は、こちら! |
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