轟音のギターレス・バンドが、結成・ライヴ・CD、すべてを語る!

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Kemuri


8/25に「Oh Yeah! Sunday Morning」をリリースするHi-5。LAUNCH JAPANでの取材が、初めての取材体験というのをいいことに、結成秘話から現状まで、ジックリと根掘り葉掘り聞いてみました。

武田直紀(Syn&Vo)、野口徹平(B&Vo)、小田隆之(Dr&Cho)の3人組ギターレス・バンドは、どこへ向かおうとしているのか!?











8月25日リリースの「Oh Yeah! Sunday Morning」























メッセージ映像が
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「Oh Yeah! Sunday Morning」
プロモーションビデオが
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――まずは結成の経緯を教えてください。

武田:
僕らは九州工業大学の音楽サークルのメンバーで、そこから3人が集まりました。

野口:
それぞれ別のバンドをやっていて、僕も武田サンも最初はギタリストだったんです。でも、ギターに飽きたんだよね。

武田:
うん、飽きた(笑)。

野口:
それで、武田サンが「僕、キーボードやります!」っていうから、「僕、ベースやります!」って(笑)。んじゃ、ギターなしでバンドやろうと。


――どうしてギターに飽きちゃったんですか?

武田:
とりあえず新しいものを、なにかやりたかったんですよね。で、その飲み会の次の日には、「ドラム入れて練習しよう!」ってなって、いきなり曲を作ったんです。


――いきなりオリジナル曲を作ったんですか?

武田:
ええ、コピーできる曲がなかったんで(笑)。Ben Folds Fiveとかも僕が弾けたらしたのかもなぁ…。いや、当時はそんなことすら考えてなかった。それが'98年の4月のことですね。で、曲を作って、3ヶ月後の7月にライヴをやるんですけど、本格的な活動は'99年4月からなんです。


――あれ? その空白の9ヶ月間は?

野口:
武田さんが、ロンドン行っちゃったんですよ。半年くらいも。その空白のために、バンドのコンセプトが変わりましたね。

武田:
最初は、シンセなんだけどギター・アンプに突っ込んで、アナログチックにブルージーな感じでやってたんです。でも、ロンドンでコーネリアスと、Boom Boom Satellitesを観て、「今はデジタルだ! デジタルと生演奏がリンクしたときの気持ちよさがいい!」と。「これは九州にはない!!」と(笑)。田舎なバンドなんでね(笑)。それからHi-5を立ち上げ直したときに、今のようになったんです。


――じゃあ、最初の2、3ヶ月で作った曲はもうやってないんですか?

武田:
ほとんどやってませんね。今ライヴでやってる曲は1曲くらい。ほとんどの曲は作り直しましたね。30曲くらいですかね。なくなったのも20曲くらいありますけど(笑)。僕ら、どれだけ曲を多く作るかよりも、どれだけいいライヴをするかってことが常にありましたから。リベンジ、リベンジで(笑)。


――リベンジ?

武田:
ライヴハウス(Hi-5の地元の北九州市の黒崎マーカス)の店長がうるさいんですよ。ライヴ始めた当時からお世話になってるんですけど、毎回ダメ出しタイムがあってね(笑)。いつもチクチク言われちゃうので、次回こそリベンジ…!と(笑)。北九州といえば、ライヴハウスはマーカスしかないんです。バンドいっぱいあるのにね。だから、いいバンドしか残らない環境にあるんです。東京みたいに一駅ごとにライヴハウスがあるのとは全然違うんですよね。


――なるほど。話は戻りますが、そもそも武田さんと野口さんがギタリストを辞めて作ったバンドですよね。そこに小田さんを誘った理由は?

武田:
その大学のサークル内に2大巨頭としてドラマー2人いたんですよ。ひとりは感性で叩くタイプで、彼(小田)はクレバーな、頭で考えて叩くタイプだったんです。で、僕としては感性よりも音数多いドラマー、上を目指すためにはコイツのドラムだなと。


――シングル「Oh Yeah! Sunday Morning」の歌詞にもありますが、どうしてHi-5というバンド名にしたんですか?

武田:
もともとHi-5って単語はあるんですよ。バスケットの選手がゴール決めた後、ハイタッチするでしょう? アレをHi-5っていうんですよ。で、僕がみんなにさらっと「Hi-5ってどう?」と。語呂いいしね。あとから知ったんですけど、BeckやAlanis Morissetteのタイトルや歌詞にもあるんですよ。でも、メンバーに「そんな単語あるんかい?」と笑われてね。でも、Hi-5って記号っぽくて人間の頭に入りやすいんですよね。


――確かにそうですね。ちなみに誰かバスケットやっていたんですか?

武田:
いえいえ、誰も。音楽だけが取り柄で。


――文系、文系で来ましたね。

野口:
いえいえ、理系、理系で来ました(笑)。


――そうでした(笑)。このシングル曲を含め、曲作りはどうやってるんですか? クレジットでは、作詞は武田さんで、作曲はHi-5となっていますが。

武田:
僕がある程度ギターで作曲するんです。だから、3人で実際轟音で鳴らさないと、どうしてもイメージが沸かないので、叩き台となるイントロを3人で轟音で鳴らして、それで他の2人がこの曲の続きをやりたいのか、やりたくないのか、で決まるんです。イントロが楽しければ、もっと演奏したいし、いい曲にしたいって思いますからね。


――イントロを聞いて、どういうところでこの曲を続けてやりたいって思うんですか?

小田:
やっぱり叩いていて、ワクワクするかどうかです。それですべて決まりますね。


――詞はいつ乗せるんですか?

武田:
それは最終段階ですね。日本語を乗せたいですよね。カッコ悪く乗せてるバンドが多いんで、もっとカッコよく日本語を乗せたいですよね。英語でもいいんですけど、やっぱり自分が一番自由度高く操れる言語って日本語だし。まあ、もともと日本語に合わない曲・サウンド作りをしてるから…。洋式便所の上に、和式便所のように座るもので(笑)。


――でも、Hi-5もそれをしようとしているんですよね。

武田:
ええ。だから、洋式便所へのカッコいい和式便所座りをしたいですね! 俺の座り方が一番カッコいいんだ!なんなら、公衆便所でもドア開けたままできるような座り方ができれば!(笑)。


――なるほど。2回ほどライヴを観させてもらったんですけど、イントロで自らワクワクするってことは、ライヴでも最初っから無理やりテンションを高く持っていかなくても、Hi-5の曲をプレイをすれば、いやがおうにでもワクワクしちゃうってことですかね。

武田:
んー、僕がお客さんなら…って思うんです。メンバーが楽しく踊っていればお客さんも楽しいだろうし、他のメンバーが楽しいならば、僕も楽しいって思うから。「この曲いいなぁ!」って思うときに、煽ってくれるステージングって大好きなんで。

小田:
たぶん3人とも目立ちたがり屋なんですよ。「ステージに上がって目立たんでどうする!?」ってね(笑)。


――ライヴを精力的に行なってますが、おもしろいエピソードがあれば何か。

武田:
こいつ(小田)がね、よく忘れ物するんですよー。ライヴハウス行ったら、「あ! ペダルがない、イスがない!」(笑)。

小田:
だからライヴハウスの方に言って、お借りするんです(苦笑)。

武田:
あと、初めて東京へライヴしに行くとき、車に楽器積んで行ったんですよ。で、とりあえずはガソリン満タンだと思って、ガソリンスタンド行ってね。「給油口開けてくださいー」って言われて、クイっとハンドル脇を操作したら「トランクOKですー」って言われたりね(笑)。あのときは、俺らの手もトランクみたいにあがったね(笑)。


――今後もライヴ・スケジュールが詰まってますね。

小田:
嬉しいですね、いっぱいできて。

武田:
もっとしたいですね!!

取材・文●星野まり子



Hi-5 LIVE SHCEDULE !!
8/30(水) 心斎橋クアトロ with PLAGUES/WINO/PEALOUT
8/31(木) 渋谷NEST with RADIO STAR/maRio/Scraphoney
9/03(日) 大阪サンホール with Shorcut Miffy!, PLECTRUM and more
9/04(月) 名古屋ell. FITS ALL with MACARONI, SUPER TRAPP
9/05(火) 下北沢ガレージ(イベント)
9/11(月) 博多DRUM Be-1 with LOVE PHYCHEDELICO, ハードバザール
9/28(木) 仙台Zepp Sendai with THEATRE BROOK, スケボーキング, DMBQ
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