Dr.Dre、Napsterへユーザー名提出、しかし曲の切除を希望

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 Dr.Dreと弁護士Haward King(Purtich, Holms, Paterno & Berliner)は、Napsterより著作権楽曲をダウンロードしたとされる239612人の名前を提出した。Napsterの方針は、Dr.Dreの著作権楽曲をサイトから切除するのではなく、これらの曲を交換したユーザーのアクセスを禁ずるというものである。名指しされた2万人以上のユーザーがDr.Dreの楽曲を89760回ダウンロードしたとされている。今回、サイトの使用状況のモニター、追跡に使用されたのは、NetPDである。

 Dreは、Napsterに対し、ユーザーのアクセスを禁止するよりも楽曲の切除を希望していることを提出した書面の中で次のように明らかにしている。「MD5署名を含んだ、問題の音楽ファイルのリストも併せて添付いたします。我々は、これらのファイルが貴社のサービスより切除されることを要求いたします。これらのファイルが切除されれば、該当ユーザーのNapsterへのアクセスを禁止する必要はありません。我々は、個人のユーザーよりも、これらのMD5署名のあるファイルが排除されることを望みます」

 Dr. DreとMetallicaの起訴の違いについて、KingがLAUNCHに話してくれた。
「Dr. Dreの場合は、曲を切除さえすれば、ユーザーを排除する必要はないということを明示している点で、Metallicaの場合と違っている。しかし、実質的にはMetallicaが要求している事と違うわけではない。MetallicaもNapsterのサイトから曲が切除される事で十分満足しただろう。しかし、Napster側がそれを拒否し、代わりにユーザーの名前を提出すれば、該当ユーザーを排除すると申し出たんだ」

「メディアを扇動して“MetallicaがそのファンをNapsterから追い出そうとしている”と言わせ、それがMetallicaの望んでいることだと思わせるようなNapsterの対応には、当惑している。今回、Dr. DreのNapsterへの通告書で明らかにしようとしたのは、Dreは、ユーザーではなく、曲の切除を希望しているということである」

記:Darren Davis、ニューヨーク
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