【コラム】East Of Eden、新章の幕開けに相応しい閃光のように輝く「Shooting Star」

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この2ヶ月弱で、East Of Edenは激動を見せている。2024年11月29日にLINE CUBE SHIBUYAにてバンド結成1周年を記念したスペシャル・ライヴを行うと、その11日後にベーシストの脱退、さらにその2週間後には新ベーシスト・MINAの加入と新体制初ツアーの開催、新アー写と新ロゴが発表された。その驚きも束の間、2025年1月1日には新レーベルから新体制初のデジタルシングル「Shooting Star」のリリースを告知し、同曲配信日には待望の1stフルアルバム『The First Eden - Seeds Of Hope』を3月12日にリリースすることをアナウンスした。次々と変化を提示する活動からも、今の5人の勢いが感じ取れる。


ここであらためてEast Of Edenの軌跡を振り返りたい。ヴァイオリニストのAyasaを中心として2023年8月に結成され、その約2ヶ月後には初ワンマンをZepp DiverCityにて開催し、デビュー前でありながらもチケットをソールドアウトさせる。同年12月にはメジャー1stミニアルバム『Forbidden Fruit -1st piece-』、翌2024年7月には2ndミニアルバム『Forbidden Fruit -2nd piece-』をリリースと、結成時から途轍もないスピードで駆け抜けていたことがうかがえる。これが実現できたのは、メンバー全員が経験とポテンシャルを兼ね備えているからに他ならない。

さらに各メンバーへとフォーカスしよう。リーダーであるAyasaは2011年よりポップス/ロックシーンで活動を開始し、それ以降様々なフィールドでプレイし続けている。ヴァイオリンという音色のバリエーションの少ない楽器でここまで様々なシーンを渡り歩けるのは、多彩な表現力でもって適材適所なプレイが可能だからだ。そんな彼女がラブコールを送り集まったのがEast Of Edenのメンバーである。


Ayasa(Violin)

ヴォーカルの湊あかねはガールズグループ時代からたくましさと繊細さを併せ持つ歌声でエネルギッシュな楽曲からバラードまで幅広く彩ることができ、プロ野球試合開始前の国家独唱経験も複数回持つ。ギタリストのYukiは“Driving Rock”をテーマに掲げるインストバンドD_Driveでそのスキルを高め続けてきた。ドラマーのMIZUKIは2012年に川田まみのバックバンドのオーディションに合格して以降その力量を買われ様々なアーティストのサポートやスタジオレコーディングを務め、華やかなプレイスタイルから多くのMVやTV出演も行っている。実力派揃いである。


湊あかね(Vo)


Yuki(G)


MIZUKI(Dr)

そんなEast Of Edenに新たに加入したベーシストのMINAは、中学時代にガールズバンド・GIRLFRIENDのメンバーとしてバンドマンとしてのキャリアをスタートさせた。バンド解散以降もSNSに演奏動画をアップするなど精力的な活動を続け、その迫力あるプレイは国内外から注目を集めた。2024年5月にはソロアーティストとしてメジャーデビューを果たし、リンキン・パークのマイク・シノダやベース・インフルエンサーのDavie504とセッションを行うなどさらなる飛躍を遂げている。そんな彼女のEast Of Eden加入は、バンドにとってもメンバー脱退という逆境を飛び越えた追い風となった。


MINA(B)

新体制初のデジタルシングル「Shooting Star」は、そんな5人の個性やスキルが際立つ楽曲だ。バンドマンとしてメジャーデビュー経験を持ち、音楽作家やサウンドエンジニアなどオールマイティに活躍するMEG(MEGMETAL)と、京本大我との共作やDECO*27の編曲など幅広く手掛けるHayato Yamamotoが制作に参加し、メタルをベースに様々な音楽性とキャッチーさを取り入れたEast Of Edenサウンドに新風を吹き込んでいる。

《I'm a shooting star》という歌詞が象徴するように、同曲は暗闇さえも突き破る閃光のように輝きながらまっすぐ邁進するEast Of Edenの姿が投影されている。それに説得性をもたらすのが5人のプレイが活きたアレンジだ。浮遊感のあるどことなく不穏なプログラミング音に艶やかさと鋭さを併せ持つヴァイオリンが響き、オールインするとパワフルかつ緩急の効いたテクニカルなドラム、瞬発力のあるスラップベース、ベース音と親和性の高いヘヴィなギターがたちまち楽曲を色づける。プレイヤーのフィンガリングや身のこなしが容易に想像できるほどに一音一音が粒立ちながらも、散漫とすることはない。前のめりな演奏がスリリングに絡み合い、躍動感のあるヴォーカルと巧みなリズムワークがそれを洗練させている。



メタルならではのサウンドアプローチはギミックとなり、サビ前からサビにかけて見せるドラマチックなメロディ展開は日本人の琴線に触れる。さらにはシンガロングやクラップパートなども盛り込み、ライブで映える要素も満載だ。これまでのEast Of Edenサウンドがバンドのパワーを感じさせるサウンドデザインならば、「Shooting Star」はそれをさらにスタイリッシュに響かせることに成功している。新章の幕開けに相応しい楽曲と言えるだろう。

となれば3月リリースの1stフルアルバム『The First Eden - Seeds Of Hope』も、彼女たちの新しいアプローチが期待できそうだ。同作は全曲が新体制でレコーディングされた新曲であり、クリエイター陣には「Shooting Star」を手がけたMEGとHayato Yamamotoに加え、現在のEast Of Edenの可能性を拡張するバラエティに富んだクリエイターが参加していると聞く。通常盤CDのみにライヴで定評のあるMAZUKI作のインスト楽曲「Yellow Card」も収録されるなど、いま好評されている情報だけでも充実の内容になることが想像される。より多くの仲間とともに、新しい物語の幕を開けたEast Of Eden。彼女たちのさらなる進化に今後も注目したい。

文◎沖さやこ

East Of Edenニュー・シングル「Shooting Star」

2025年1月15日(水)配信スタート
https://EOE.lnk.to/SSRPu



アルバム『The First Eden - Seeds Of Hope』

2025年3月12日(水)発売
予約 / Pre-Order:https://EOE.lnk.to/TheFirstEdenPu
●通常盤CD WPCL-13628 3,300円(税込)
CD(「Shooting Star」、「Yellow Card」含む全11曲収録)
●初回限定盤A CD+Blu-ray WPZL-32185-6 8,250円(税込)
●初回限定盤B CD+DVD WPZL-32187-8 8,250円(税込)
CD(「Shooting Star」含む全10曲収録)
Blu-ray / DVD(「Shooting Star」MV、MVビハインド・ザ・シーン、5人分のMVソロ・バージョン)
●WMS限定豪華盤 CD+グッズ+Tシャツ(サイズL / XL)※完全生産限定
・サイズL 品番:WPCL-60084 / サイズXL品番:WPCL-60085 価格:10,450円(税抜:9,500円)
・収録内容:通常盤CD(「Shooting Star」、「Yellow Card」含む全11曲収録)、アクリルスタンド、Tシャツ(LもしくはXL)
Lサイズ:https://store.wmg.jp/collections/eastofeden/products/4513
XLサイズ:https://store.wmg.jp/collections/eastofeden/products/4514

CD購入特典
・Amazon.co.jp:メガジャケ
・楽天ブックス:アクリルキーホルダー
・セブンネットショッピング:アンブレラマーカー(個別ソロアー写5体セット)
・その他CDショップ:クリアファイル
※特典クリアファイルの対象店舗は後日発表いたします。
※特典ナシのカートもございますのでご注意ください。
※一部取扱いのない店舗もございます。
※特典はなくなり次第終了とさせていただきます。
※特典の有無に関するお問い合わせは直接各店舗へご確認下さい。


WMS限定豪華盤


初回限定盤

<East Of Eden Spring Tour 2025 ~ Seeds Of Hope ~>

受付:https://w.pia.jp/t/eastofeden2025/
3月15日(土)
会場:Zepp Nagoya(愛知)
開場:17時 / 開演:18時

3月16日(日)
会場:Zepp Namba(大阪)
開場:17時 / 開演:18時

3月19日(水)
会場:Zepp DiverCity(東京)
開場:18時 / 開演:19時

3月20日(木・祝)
会場:Zepp DiverCity(東京)
開場:17時 / 開演:18時

3月29日(土)
会場:バンダイナムコ上海文化センタードリームホール(中国・上海)
開場:18時 / 開演:19時

◆East Of Edenオフィシャルサイト
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