【コラム】映画、ファッション…“音楽”を超えて拡張し続けるMrs. GREEN APPLEの凄さ

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現在公開中の映画『Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge ㏌ CINEMA』が絶好調だ。9月13日(金)に全国106館という規模で公開された本作は、初日だけで7万5000人超えの動員を記録。その後の三連休にかけても多くの観客を集め、公開から4日間で観客動員数約17万人、興行収入6億円という成績を打ち立て、9月13日〜15日の全国週末興行収入ランキング(興行通信社)でも興行収入第1位に輝いた。

◆Mrs. GREEN APPLE 画像 / 動画

この映画は2023年12月から2024年3月にかけて開催されたMrs. GREEN APPLEのライブツアー<The White Lounge>を映画化したものだ。だが、この『Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge ㏌ CINEMA』は単に“アーティストのライブを映画館で観る”というだけの作品ではない。<The White Lounge>というツアー自体、いわゆる普通の“ライブ”とはまったく異なる、新しいコンセプトの“音楽劇”となっていたが、そのコンセプトをより強め、はっきりと打ち出しているのがこの映画だからだ。大森元貴(Vo/G)は歌唱のみならず、ストーリーテラーとして演技や華麗なダンスを表情豊かに見せてくれた。そして若井滉斗(G)と藤澤涼架(Key)も、時には楽器を手放してダンスを披露する場面も(「ダンスホール」はその象徴的な場面のひとつだ)。



ステージセットからメンバーやキャストの衣装に至るまで白で統一された世界観の中、ミセスの楽曲が物語を描き出していく。実際にライブを観たときにも、何度も聴いてきたはずの曲たちが新たな顔を見せ、つながり、ストーリーを紡いでいく様子に息を呑んだのだが、今回映画化された『The White Lounge in CINEMA』では新たに撮影されたシーンや付け加えられた演出によってそのストーリーがいっそうくっきりと伝わってくる。ミセスの楽曲はどれもドラマティックでエモーショナルなのだが、物語という“背骨”が貫かれることで、そのドラマ性や情感がますます強調され、惹き込まれるような魅力を放っていくのだ。ライブを実際に目撃した人はもちろん、ライブは観ていないという人でも絶対に楽しめる作品となっているので、まだ劇場に足を運んでいないならばぜひその目と耳で体感してほしいと思う。

この『The White Lounge in CINEMA』という映画が生まれ、しかもそれが多くの人に届いているという事実は、Mrs. GREEN APPLEというバンドの特異なありかたをよく表している。彼らが進化し続ける“バンド”であり、その中心にいる大森が才能あふれるソングライター・シンガーであることはいうまでもないが、その音楽集団としての強度を背景として、ミセスの表現と存在感は既存の“バンド”のイメージからはるかに逸脱して、どんどん広がり続けているのである。



これまでも彼らは、楽曲にこだわり抜くのと同じくらい、アーティスト写真やミュージックビデオにおける見せ方にもとことん心血を注ぎ、魅力的な作品を生み出し続けてきた。ライブの演出、ビジュアルとしての打ち出し、MVで時おり見せるダンスや演技まで、すべてが“ミセス”という表現であり、そこには音楽とリンクする明確なメッセージが込められている。もちろんビジュアルにこだわるバンドやアーティストはたくさんいるが、ミセスほど意識的に、楽曲と同列でそれを捉えてクリエイトしているバンドとなるとそうそういないのではないかと思うほどだ。今回の映画も、そうした表現活動の延長線上にある。本作には“Planner and General Producer”として大森の名前がクレジットされているが、この映画に限らず、大森はそうした役割を担い続けてきたのであり、そういう意味では、一見斬新に見える<The White Lounge>のコンセプトも、ミセスをずっと追いかけ続けてきたファンからすれば納得のいくものだったのだ(もちろん、このクオリティで作り上げてしまうというのは想像を超えていたが)。

ビジュアルという面でいえば、ライブやMVで彼らが身にまとう衣装やヘアスタイル、メイクなどにも常に注目が集まっている。トレンドを取り入れながらも自分たちのキャラクターをしっかりと伝えるそのファッションもまた、ミセスにとっては重要な表現の一環なのだろう。当然、そのアイコニックな存在感はファッションシーンからも熱視線を浴びている。これまでもアパレルやコスメとのコラボを重ねてきた彼らだが、この9月には世界的ブランドであるトミー ヒルフィガーのジャパンアンバサダーに就任することが発表された。グループで同ブランドのアンバサダーを務めるのは彼らが初めてだそうで、ニューヨークファッションウィークでの同ブランドのコレクション会場に登場した彼らの姿は各メディアでも話題となった。ちなみにニューヨークではミセスのメンバーと創業者であるトミー・ヒルフィガー氏との対面も実現。その模様は映像コンテンツとして公開されている。






そのアンバサダー就任発表とともに解禁されたキービジュアルでもトミー ヒルフィガーの最新コレクションを着こなしているミセスの3人。“2024年上半期、最も聴かれたアーティスト”としてその音楽を広げ続けているのと同期するように、ミセスという存在そのものも映画やファッションといったさまざまな領域に進出しはじめているこの秋。もちろんその根っこに3人が生み出す楽曲があるのはいうまでもないが(知っての通り今年のミセスは4月から配信シングルを5ヶ月連続リリース、旺盛な創作意欲を爆発させている)、そうやって音楽以外の表現と結びつくことで、ミセスの描き出す世界はますます強く、大きくなっているように思う。

リリースと並行して前述の<The White Lounge>を皮切りに横浜アリーナでの対バンライブ<Mrs. TAIBAN LIVE 2024 >、そしてスタジアムツアー<ゼンジン未到とヴェルトラウム〜銘銘編〜>と精力的かつ挑戦的にライブを繰り広げてきた彼らは、10月から横浜・Kアリーナで追加公演含め10日間に及ぶ定期公演「Harmony」を開催、合計20万人を動員する見込みだ。バンドがこうした形でひとつの会場で反復して公演を行うというのも、かなり珍しい。一体そのシチュエーションはミセスのライブ表現にどんな新たな光を当てるのか。楽しみにしていたいと思う。

文◎小川智宏
Ⓒ 2024 “Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge in CINEMA” Film Partners

■映画『Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge ㏌ CINEMA』

公開日:2024年9月13日(金)
公開劇場:丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国ロードショー
主演:Mrs. GREEN APPLE (大森元貴 若井滉斗 藤澤涼架)
Planner and General Producer:大森元貴
Director:井上和行
General Director:ウォーリー木下
General Creative Director:大田高彰
公式サイト:http://thewhitelounge-movie.jp/
公式X:@twl_movie
公式TikTok:@twl_movie
Ⓒ 2024 “Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge in CINEMA” Film Partners

▼ストーリー
白い服とマスカレードマスクをした人々が白いラウンジをゆっくりと行き交う中、白いハットを被った男(大森元貴)が、このラウンジへと迷い込む。男はそこでの人々を眺め、不安と希望が入り混じりながら告げる。
「ドアを開けたら何かが変わるのか」──今を生きる あなたの感情に問いかける 9つの物語が幕を上げる。




■映画『Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge ㏌ CINEMA』入場者プレゼント“スペシャルクリアカード”
▼配布期間
・第1弾 9月13日(金)~9月19日(木)
・第2弾 9月20日(金)~
サイズ:W55mm×H85mm
※劇場により数に限りがございます。
※お1人様1回のご鑑賞につき1枚の配布となります。
※配布期間内でもなくなり次第終了となりますのであらかじめご了承ください。
※特典は非売品です。転売、内容の複写・複製などの行為は一切禁止となります。


▲第一弾スペシャルクリアカード


▲第二弾スペシャルクリアカード

■映画『Mrs. GREEN APPLE // The White Lounge ㏌ CINEMA』オリジナルグッズ/パンフレット
※劇場により数に限りがございます。
※品切れの際はご容赦ください。
※商品によって購入個数制限を設けさせていただきます。
※一部上映劇場では取り扱いのない場合がございます。
※通販サイトでの販売も予定しております(一部商品除く)。
※通販サイトは受注生産とさせていただきます。
※詳細は映画公式HPよりご確認ください。


▲映画オリジナルグッズ


▲パンフレット表紙

■劇場用パンフレット
サイズ:A4横 (210mm×297mm)/48ページ/網代綴じ
2,500円 (税抜価格2,273円)
▼掲載内容
・各楽曲ごとのライブフォト (全16曲+カーテンコール)
・メンバー鼎談 (大森元貴×若井滉斗×藤澤涼架)
・Planner and General Producer:大森元貴 ソロインタビュー
・スタッフコメント

■定期公演<Mrs. GREEN APPLE on “Harmony”>

10月05日(土) 神奈川・Kアリーナ横浜
open16:30 / start18:00
10月06日(日) 神奈川・Kアリーナ横浜
open16:30 / start18:00
10月09日(水) 神奈川・Kアリーナ横浜
open17:30 / start19:00
10月10日(木) 神奈川・Kアリーナ横浜
open17:30 / start19:00
10月15日(火) 神奈川・Kアリーナ横浜
open17:30 / start19:00
10月16日(水) 神奈川・Kアリーナ横浜
open17:30 / start19:00
10月30日(水) 神奈川・Kアリーナ横浜
open17:30 / start19:00
10月31日(木) 神奈川・Kアリーナ横浜
open17:30 / start19:00
【追加公演】
11月19日(火) 神奈川・Kアリーナ横浜
open17:30 / start19:00
11月20日(水) 神奈川・Kアリーナ横浜
open17:30 / start19:00
(問)SOGO TOKYO 03-3405-9999
▼チケット
・Ringo Jamシート:20,000円(税込) ※特典付き
・SS指定:15,000円(税込) ※特典付き
・S指定:12,800円(税込)
・着席指定:12,800円(税込)

■Mrs. GREEN APPLEクリスマスケーキ4号





標準価格:4,310円税込(3,991円税抜)
商品サイズ:(約)直径13.0㎝×高さ5.3㎝
▼予約日程
① 店頭受取予約:9/17(火)~12/15(日)18:00
② ローソンアプリ予約:9/17(火)~12/12(木)
※数量限定となります。予約期間内であっても、予定数量に達し次第、受付を終了いたします。ご了承ください。
お受取り日:12/19(木)~12/25(水)
※各日14:00以降となります。
▼注意事項
※ピック・フィルムは食べられません。
※フィルムはケーキに巻いた状態でお渡しします。
※ピックはお客様に飾り付けていただく仕様です。
※ナチュラルローソンでは取扱いしておりません。
https://www.lawson.co.jp/lab/campaign/mrsgreenapple/

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