【日本DJ協会 presents Spotlight DJ's】「S2O JAPAN GLOBAL AUDITION 2024」プロデューサー部門 優勝者、VEATZインタビュー

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8月2日(金)から4日(日)の3日間、東京・お台場で<S2O JAPAN 2024>が開催された。「世界一ずぶ濡れになる音楽フェス」として知られるこのイベントが日本で開催されるのは5年ぶりで、多くの観客が集まり熱狂、KSHMR、Yellow Claw、Don Diablo、MADEONといった世界的なアーティストたちがヘッドライナーとして登場し、炎天下の中、集まった観客は全身ずぶ濡れになりながら彼らのパフォーマンスを堪能した。

なお、国内外からの注目アーティストが多数参加する中で行われた「S2O JAPAN GLOBAL AUDITION 2024」では、AXONとVEATZが優勝しメインステージのオープニングアクトを務めた。フェスの幕開けを飾った彼らのオープニングパフォーマンスは、フレッシュなエネルギーで会場を一瞬で熱気に包みこんでいた。



今回は、9月12日に公開したDJ部門で優勝を果たしたAXONのインタビューに続き、プロデューサー部門で優勝を勝ち取ったVEATZに、オーディションでの体験や<S2O JAPAN 2024>のメインステージでのパフォーマンスについて話を伺った。


VEATZ

──まずは自己紹介をお願いします。

VEATZ:札幌を拠点にDJ / プロデューサーをしているVEATZです。主にハウスミュージックをプレイしていて、グルーヴハウスやプログレッシブ・ハウスを中心に楽曲を制作しています。現在25歳で、17歳の時にDJ活動をスタートし、その半年後には楽曲制作も本格的に始めました。札幌のナイトクラブRiviera sapporoで月に1~2回の出演をしながら東京など道外でも活動しています。楽曲制作では、ShowtekのレーベルSkink Recordsやソニーミュージック傘下のベルギーのレーベルLoud Memoryなど、海外の大手レーベルからもリリースしています。

──<S2O JAPAN 2024>のような世界的なフェスが、このような世界に羽ばたくきっかけを作るオーディションを行ったことについて、率直にどう思いましたか?

VEATZ:EDMのフェスのメインステージに立つことは、DJやプロデューサーとして誰もが一度は夢見ることです。僕自身もそれを目標に活動してきましたが、自分の力だけでそこにたどり着くのは難しいと感じていました。<S2O JAPAN 2024>のような世界的なフェスティバルがオーディションを開催したことで、誰にでもチャンスが平等に与えられ、自分を発信する機会や国内のアーティストを知るきっかけになりました。これは日本のダンスミュージック業界にとって非常に良い影響を与えたと思います。



──このオーディションに参加した動機はなんだったんですか?

VEATZ:以前の<S2O JAPAN>のオーディションにも参加したことがありましたが、その時は二次審査で落ちました。それ以来、楽曲制作や海外レーベルでのリリース、道外でのDJ活動など、活動の幅が広がっていったので、もう一度自分の実力を試すいい機会だと思い、前回の悔しさをバネにして応募しました。

──オーディション中に印象に残ったエピソードがあれば聞かせてください。

VEATZ:二次審査中、自分がYouTubeにアップしていた楽曲に「Ultra EuropeでW&Wがこの曲をプレイしていたよ」というコメントが入りました。半信半疑でW&Wのライブ映像を確認したところ、本当に<Ultra Europe>や<Ultra Korea>でプレイしていました。自分の楽曲が大舞台で流れているのを見た時は震えました。このW&Wのサポートが、今回のオーディションに良い影響を与えたと思っています。

──優勝者に選ばれたときの感想をお聞かせください。

VEATZ:正直な話、実力者が多かったので、自分が受かる確信はありませんでした。優勝の知らせを受けた時はもちろん嬉しかったですが、札幌に住んでいることもあり、<S2O JAPAN 2024>開催の2週間前に通知が来た時は「飛行機を取らなきゃ!」という焦りの方が強かったです(笑)

──自分が優勝者に選ばれた決め手はなんだったと思いますか?

VEATZ:時間をかけてこだわって作った楽曲のクオリティはもちろんのこと、二次審査で拡散に協力してくれた方々の力が大きかったと思います。何もお願いしていないのにSNSにアップしてくれたり、拡散してくれた方々の応援がとても力になりました。



──メインステージに立った瞬間のお気持ちをお聞かせください。

VEATZ:緊張よりもワクワクの方が強く、あまり緊張しませんでした。東京のど真ん中、お台場にある大きなイベント会場で、自分の好きな音楽をプレイできる幸せを噛み締めていました。

──今回のためにどのようなセットで臨みましたか?

VEATZ:自分の持ち味であるハウスミュージックを軸に、誰もが盛り上がれる曲を中心にセットを組みました。今回のために制作したマッシュアップやエディットも多く使い、お客さんの反応も良く、自分としては大成功だったと感じています。

──パフォーマンス後の反響などはいかがでしたか?

VEATZ:大きなイベントだったので、「出演おめでとう」と言ってくれる方がたくさんいました。パフォーマンス後も「良かったよ」と言ってくれる方が多くいて、とても嬉しかったです。



──パフォーマンス中に印象に残っているエピソードはありますか?

VEATZ:最後にかけた「Not The End」という自分の楽曲で、本フェス特有の水の演出と共にお客さんが盛り上がっている光景が脳裏に焼き付いています。



──他の出演者で印象に残ったアーティストはいましたか?

VEATZ:KSHMRやS・ΞRΞO ΞXPRΞSSが印象に残っています。KSHMRは自分がEDMを聞き始めた頃からずっと聞いているアーティストで、彼のイントロの迫力には鳥肌が立ちました。また、S・ΞRΞO ΞXPRΞSSのセットも素晴らしく、フロアに立って水を浴びながら楽しむことができました。

──バックステージでのエピソードもお聞かせください。

VEATZ:プレイが終わった後にステージ裏で飲んだビールが、暑さと疲れた体に染み渡って、今まで飲んだ中で一番美味しいビールだったと感じました(笑)。

──今後の目標について教えてください。<S2O JAPAN 2024>出演を終えて、次に目指していることはなんですか?

VEATZ:次の目標はまず道外での出演を増やし、さらに海外でのDJ活動も挑戦したいです。また、楽曲制作も含めて自分をもっと広げていく活動を続けていきたいと思っています。もっと有名になって<S2O JAPAN>はもちろんですが、他の世界的なフェスにも出演できるように頑張っていきます。

──ファンや、このインタビューを読んでいる方々に向けた最後のメッセージをお願いします。

VEATZ:まず、今回の「S2O JAPAN GLOBAL AUDITION 2024」にあたってご協力いただいた皆様、そして会場に足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました。皆さんの応援やサポートがあったからこそ、僕の夢のひとつであったフェスのメインステージに立つという目標を達成することができました。しかし、これはゴールではなく、もっと大きなアーティストになれるようにこれからも努力を続けていきます。今年ももう9月に入り、後半に差し掛かっていますが、まだまだ海外のレーベルからのリリースや、SoundCloudに無料でアップする楽曲など、たくさんの作品を用意しています。皆さんに楽しんでもらえるよう頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。ありがとうございました。

VEATZ

2015年よりDJキャリアをスタート。House Musicを軸とした幅広い選曲を武器に、自身で制作したMashup、Editを織り交ぜた多様なプレイを得意とする。
Riviera Sapporoで行われる週末各イベントに出演している他、SEL OCTAGON TOKYO、CAMELOT TOKYO、T2 NAGOYAなどの道外での活動にも力を入れており、MR.BLACK、TJR、MANSE、Dimitri Vangelis & Wyman等の海外アーティストとの共演も果たしている。
楽曲制作面では、Loud Memory(Sony Music be)やSora Music Group(Warner Music Ph)等の大手海外レーベルからの楽曲リリースも行っており、W&W、Nicky Romero、Sander Van Doornなどの海外DJ/Producerからの楽曲サポートも数多く受けている。
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