【速レポ】＜LuckyFes'24＞打首獄門同好会、「2024年の大豊作を盛り上げさせていただいてよろしいでしょうか」

RAINBOW STAGEに集まった、暴れたがりのフレンズたちを前に登場したのは打首獄門同好会。1曲目に披露したのは「筋肉マイフレンド」だ。デスボイスで筋肉の名前を連呼し、会場を沸かせ、《みんなもやってみよう　スクワットタイム》の呼びかけをすれば、観客はメンバーとともにスクワット。さすがはフェス常連アーティスト、みんなノリ方を熟知している。

◆ライブ写真

大澤敦史（G, Vo）が「ちょうどいい気候！　でも、くれぐれも水分摂ってくださいね！」と労いスタートしたのは、「BUNBUN SUIBUN」。先月6月6日に配信シングルとしてリリースされた、ポカリスエットのCMソングとして書き下ろされた楽曲だ。《すいすいすい　すすいすすい　すい》と言えば、観客は勢いよくタオルを回す。フェスに必須の水分、塩分補給をこんなにも楽しく歌うとは、さすがは打首獄門同好会。


ノンストップで披露されたのは「部長ぶっちょどう？」。UHA味覚糖の「ぷっちょ」をテーマとした非公式コラボソングである同曲では、ダウナー系HipHop調でスタート。そこで観客は手を上下に大きく動かしたり、サビが近づくと頭上で手拍子させたりしながら、団結感を見せていた。目まぐるしく曲調が変わる同曲。中盤には河本あす香（Dr, Vo）の「もうぷっちょ」コールに合わせ、オーディエンスは絶叫。大澤はこれを聞き「これは新形のアンコール？」と回答。junko（B）も、ステージに膝をつき演奏し、気持ちがよさそうな印象。観客の盛り上がりは頂点へと達した。


そして迎えた1回目のMCで大澤は「＜LuckyFes'24＞楽しんでいますか？雨も降っていないし、暑いわけでもないし快適……」と話すと、観客が口々に何かを訴える。大澤が聞き返すと、観客は「降ってる！」と発言。これを聞いた大澤は大慌ての様子で「次の曲、1曲変えます！」と宣言。「持ち時間が決まっている中で、1曲変えるって、なかなかないんですけどね」と困惑しながらも嬉しそうな表情を浮かべた。


そして披露したのは、まさにこの場に集まった観客たちの心情を歌った「なぜ今日天気が悪い」。《雨！》と《なぜ！》の連呼に、観客のテンションも最高潮。《晴れろ！》では、手と手を合わせて頭上で懇願する姿が印象的だった。



続く「カモン栄一」は、渋沢栄一が描かれた新1万円札の発行を記念し、2012年発表の楽曲「カモン諭吉」をセルフオマージュした楽曲。マグロの風船が観客の頭上を舞う「島国DNA」と休む間もなく披露された。


ここまで一気に 駆け抜けた打首獄門同好会。大澤は「ありがとう＜LuckyFes'24＞。最後の曲、お米といえばどこで生産されていると思いますか？　茨城は……生産量第7位、関東第1位でございます。2024年の大豊作を盛り上げさせていただいてよろしいでしょうか」と呼びかけ。これだけ聞いて、なんの曲が来るかを予想した観客は歓声を上げて大喜び。大澤が「大きな声で、ご唱和ください、日本の米は？」と呼びかけたのに対し、「世界一！」と元気よくレスポンス。「日本の米は世界一」へと繋げた。《食！食！》《米！米！》と一致団結し叫ぶ中、パフォーマンスは終了。大澤がタオルを掲げ「ありがとうございました！」と述べてステージを後にした。

文◎於ありさ
写真◎高田真希子/team SOUND SHOOTER