【年末特集】ライブレポートTOP30 〜2023年をBARKSニュースで振り返る〜
2023年、コロナウィルス感染防止のための規制が撤廃され、この数年間の我慢と辛抱から解き放たれたライブシーンが一気に沸騰した。全国各地のライブ会場では歓喜の雄叫びと会場全体の歌声が響き渡り、喜びの涙と笑顔がステージをより感動的なものにした。
◆ライブレポートTOP30 画像
この1年間にBARKS上で公開したライブレポートは1100本を超える。また、オフィシャル媒体としてBARKSがクイックレポートを務めたフェスは、PIZZA OF DEATH主催<SATANIC CARNIVAL 2023>、10-FEET主催<京都大作戦2023>、<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2023>、MONGOL800主催<MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!!23>、ROTTENGRAFFTY主催<響都超特急2023>など。いずれも、アーティストが膨大なエネルギーを放ち、オーディエンスがそれを増幅させ続ける最高のフェスだ。感動を呼び、歴史に刻まれるライブのレポートをBARKSは2024年も出来る限りお届けするつもりだ。
◆ ◆ ◆
ランキング1位はB'z。<LIVE-GYM Pleasure 2023 -STARS->より、ファイナル公演となった2023年9月24日のヤンマースタジアム長居のレポートだ。2023年に結成35周年を迎えたB'zは、同年1月1日にツアースケジュールを発表。アリーナおよびスタジアムを廻る大規模ツアーは、6月17日のSAGAアリーナを皮切りに9月24日のヤンマースタジアム長居まで全国を駆け抜けるロングスケールなものだった。しかしツアー途中には、台風6号による公演中止、落雷/線状降水帯発生によるコンサートの中断、最終日の前日のステージで稲葉浩志が左足を負傷など、想定外のトラブルが彼らの前に横たわる。そして迎えたファイナルで彼らが表現したものは、人生そのもの。ライブ=生きること。「何があってもそれが人生」という稲葉浩志の言葉がそれを象徴した。
2位は2022年12月27日、日本武道館で開催された<V系って知ってる? powered by MAVERICK DC GROUP>のフォトギャラリーだ。7時間越え全18組の出演となったイベントの後半では“V系Respect Super Session”の名の下にLUNA SEAやBUCK-TICK、GLAYやhideなどのカバーセッションが行われた。そのステージのレポートと併せて公開したフォトギャラリーには、YUKKEがGLAYのJIRO本人に借りたベースをはじめ、衣装や楽器へのこだわりが見て取れる約200点の写真を公開している。
3位はHi-STANDARD。<SATANIC CARNIVAL 2023>出演時のレポートだ。2023年の<SATANIC CARNIVAL>は特別なものだった。コロナ禍の富士急ハイランドコニファーフォレスト開催から幕張メッセへの帰還、コロナによる規制の撤廃、そして、恒岡章の逝去後、Hi-STANDARDの初ステージ。感動と興奮と熱狂の模様を、写真をふんだんに盛り込んでお届けしたレアなライブレポートだ。
4位はSUGIZO。インタビューTOP30と重複するが、こちらはソロ25周年記念ライヴ<SUGIZO 四半世紀祭 25th ANNIVERSARY GIG>よりステージ機材のすべてを紹介した楽器レポートだ。ライブ当日、リハーサル終了後から開場までのわずかな時間で撮影したこれら写真には、本番直前のステージ上の緊張感まで映し出されているようでもある。ライブ機材にはアーティストの音へのこだわりが反映される。機材を見れば、そのアーティストの理想とするサウンドをイメージすることも可能となる。SUGIZOインタビューを含め、全4ページにわたる機材レポートとインタビューにギタリストSUGIZOの目指すサウンドを集約した。
5位はB'zの稲葉浩志。ソロライブ<Koshi Inaba LIVE 2023 ~en3.5~>より2月1日の横浜アリーナ公演の模様をレポートしたものだ。Mr.Childrenのこと鈴木英哉(Dr)、サム・ポマンティ(Key)、徳永暁人(B)、DURAN (G)による、素晴らしい演奏、心地よいサウンドが極上の音楽空間を生み出した。
2023年のBARKSライブレポートTOP30は以下の結果となった。
文◎梶原靖夫(BARKS編集長)
◆ ◆ ◆
■ライブレポートTOP30 〜2023年をBARKSニュースで振り返る〜
02位 <V系って知ってる?>、出演全18組のソロカット含む約200枚を一挙公開
03位 <SATANIC CARNIVAL>Hi-STANDARD、「またハイスタをつくってくるからね、じっくりじっくり」
04位 SUGIZO、ギター遍歴に顕在化する理想「自然に徐々に変化。でも10年前と見比べるとまったく違う」
05位 稲葉浩志、センターステージが織りなす様々なケミストリー
06位 <中津川ソーラー>吉川晃司、強靱なバンドサウンドと最強のセットリストに大喝采「またね!」
07位 <SATANIC CARNIVAL>Ken Yokoyama、「今日は今日ででかいありがとうを言っておきたい」
08位 Rockon Social Club、「男闘呼組メンバーを中心としたバンドがベールを脱いだ記念すべき一夜」
09位 Like-an-Angel、謎のラルクコピバン<1st LIVE>に驚きと感動「みんなの想像の上、行ってた?」
10位 Mrs. GREEN APPLE、アリーナツアー<NOAH no HAKOBUNE>「方舟に乗って荒波を乗り越えよう!」
11位 テーマパークのように楽しめる<LuckyFes>
12位 Mrs. GREEN APPLE、ドームライブ<Atlantis>大団円&続編ライブ制作決定
13位 椎名林檎、5年ぶりソロツアー<椎名林檎と彼奴等と知る諸行無常>完遂
14位 <京都大作戦2023>マキシマム ザ ホルモン、「俺たちは今、俺たちの知っている大作戦の中にいる!」
15位 SUGIZO × ESP、“音楽×ファッション”を語る「MADE IN JAPANを使いたい」
16位 <京都大作戦2023>10-FEET、初日トリは限界突破「泥んこの域を超えてるぞ、お前ら」
17位 ザ・ソープガールズ、ジャパンツアー開幕「人生は一度。自由と愛とロックンロールを謳歌して!」
18位 <京都大作戦2023>Ken Yokoyama、「パンクロックをやりに来ました。喰らってくれ!」
19位 <SATANIC CARNIVAL>マキシマム ザ ホルモン、「今の人生、さらに最高にしませんか?」
20位 <SATANIC CARNIVAL>HEY-SMITH、「ハイスタが俺の光です。今度は俺達がおまえらの光になれるようにがんばります」
21位 サザンオールスターズ、どこへ行ってもいつかここへ帰って来る、砂まじりの茅ヶ崎へ
22位 <SATANIC CARNIVAL>10-FEET、声を枯らし伝える愛情
23位 吉井和哉、ソロデビュー20周年記念<吉井和哉展「二◎」>開催
24位 tetsuya率いるLike-an-Angel、コピバン史上初の日比谷野音ワンマンで「楽しいって言ってくれるのが嬉しい」
25位 いゔどっと、初ツアー「こんなに楽しい想いをみなさんと共有できて嬉しく思います」
26位 YOSHIKIが日本最大規模の入社式にサプライズ登場、「Forever Love」で新入社員を激励
27位 Mrs. GREEN APPLE、ドーム公演に10年の総括と未来「“今”を愛するために」
28位 <SATANIC CARNIVAL 2023>PHOTO GALLERY、熱気に湧く幕張メッセ
29位 LUNA SEA、全国アリーナツアー『MOTHER』再現公演で「今日、この瞬間から始まった」
30位 <京都大作戦2023>10-FEET、興奮と感動の大団円「みんなからもらったバトン、熱々にするぞ」
この記事の関連情報
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話037「生成AIが生み出す音楽は、人間が作る音楽を超えるのか?」
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話036「推し活してますか?」
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話035「LuckyFes'25」
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話034「動体聴力」
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話033「ライブの真空パック」
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話032「フェイクもファクトもありゃしない」
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話031「音楽は、動植物のみならず微生物にも必要なのです」
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話030「音楽リスニングに大事なのは、お作法だと思うのです」
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話029「洋楽に邦題を付ける文化」