【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>SiM、多彩な攻めでフロアを掌握「暴れ狂ってくれ!」
不穏なサイレン音が鳴り響くと、SATAN STAGEの折り返し地点にあたる5番手にSiMが登場。SHOW-HATE(G)が煌びやかなギターフレーズを刻むと、ライブは「PANDORA」で幕を開けた。変幻自在のMAH(Vo)のボーカルと緩急激しい曲調により、フロアをガンガン焚きつけていく。
◆ライブ写真
それから3rdアルバム『PANDORA』の曲順通りに「WHO’S NEXT」を披露。目まぐるしい展開にスケール豊かなメロディを乗せ、ブレイクダウンパートでは観客を奈落の底に突き落としていく。「伝家の宝刀!」と叫ぶと、「T×H×C」に雪崩れ込み、サークルモッシュが至るところで勃発。「回れ! 回れ!」と激しく煽りながら、スカダンスで踊らせたりと、多彩な攻めでフロアを掌握する手腕はさすがとしか言いようがない。
「SiMです、よろしく。先週、イギリスの<Download Festival>でブチかましてきたぜ! 海外のお客さんはモッシュしていても、自分がしたくなかったらしないし、思い思いに楽しんでいる。日本は雑魚が集まって一つになり、バンドとやり合う。それも日本の良さ。全員で大合唱してくれ!」とMAHらしいMCを挟み、TVアニメ『進撃の巨人』オープニング曲「The Rumbling」を披露。シンフォニックな広がりを持つアレンジに加え、一度聴いたら耳から離れないサビのメロディは別格だ。普段ヘヴィな音楽は聴かない人もを振り向かせる求心力がある。続く「 FXXKFXXKFXXK」はリズミックなボーカルが癖になるナンバー。笑顔で中指を突き立てるMAHの表情からは、不屈の精神を感じずにはいられなかった。
「ようやくこの曲を歌える日が来たぜ! かかって来いよ!」と叫ぶと、「Blah Blah Blah」へ。特大のシンガロングが幕張メッセを埋め尽くす。その景色にグッと来るものを感じたのだろう。「やっぱ規制とかない方がいいよな。ロックは普段押し殺している気持ちを発散させたり……それがロックだと思う。俺らは3年間やらないでくださいとお願いして、ごめんな。みんなが付いてきてくれたおかげだから。暴れ狂ってくれ! サタニック、デッドポップ(<DEAD POP FESTiVAL>)、京都大作戦とこの3週間で日本の夏が始まる。今年の夏はやばいんじゃないですか? 全員死ね!」と言った後に「KiLLiNG ME」を投下。
後半、男性ファンにギターを弾かせ、お約束のジャンプで会場を一つに束ねていく。「めっちゃうまいじゃん!」とギターの腕前を素直に褒めるMAH。そんなやり取りを経て、ラストは「f.a.i.t.h」でビシッと締め括ったSiM。ますます凶暴性に磨きをかけたSiMのパフォーマンスに圧倒されるばかりであった。
取材・文◎荒金良介
撮影◎鈴木公平
■セットリスト
2.WHO'S NEXT
3.T×H×C
4.The Rumbling
5.FXXKFXXKFXXK
6.Blah Blah Blah
7.KiLLiNG ME
8.f.a.i.t.h
■<SATANIC CARNIVAL 2023>
6月18日(日) 幕張メッセ国際展示場 9-11
▼6月17日(土)出演者
AFJB
バックドロップシンデレラ
The BONEZ
Crossfaith
Dizzy Sunfist
Dragon Ash
ENTH
Fear, and Loathing in Las Vegas
FOMARE
ハルカミライ
HAWAIIAN6
Ken Yokoyama
locofrank
MONGOL800
ROTTENGRAFFTY
SHANK
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Survive Said The Prophet
Track's
WANIMA
Prompts (O.A.)
▼6月18日(日)出演者
04 Limited Sazabys
10-FEET
coldrain
Crystal Lake
dustbox
Fire EX.
GUMX
G-FREAK FACTORY
花冷え。
HEY-SMITH
LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS PLUS
マキシマム ザ ホルモン
NOISEMAKER
OVER ARM THROW
RAZORS EDGE
SAND
SHADOWS
SiM
Suspended 4th
Hi-STANDARD
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