【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>04 Limited Sazabysが示した矜持「このフェスがずっとあり続けることを望んでます」
初年度にEVIL STAGEトップバッターとして登場し、そこから皆勤賞。「<SATANIC CARNIVAL>を愛し、<SATANIC CARNIVAL>に愛された男たちです」というGEN(B, Vo)の言葉からもわかるように、今やシーンの顔役のバンドになった04 Limited Sazabysではあるが、この<SATANIC CARNIVAL>に強い想いを持っており、やるしかないという気合いがありありとわかるぶっちぎりのメロディックスタイルで攻めまくる。
◆ライブ写真
「<SATANIC CARNIVAL>、始めんぞ!」という号令から「Every」で軽やかに疾走していくだけにとどまらず、「Keep going」「My HERO」と連投していき、RYU-TA(G, Cho)とHIROKAZ(G)が互いに共鳴し合うプレイも相まって、ステージからドバドバとエネルギーが溢れ出していくのだ。それを受け取るのだから、フロアもとんでもない状況になっていき、GENの歌い出しに惹きつけられ、RYU-TAの掛け声でより一層の盛り上がりを見せた「Grasshopper」にいたっては、「サタニック、何しに来たの?」というGENの呼びかけすら頭に入ってこないような興奮状態が広がっていく。
歌い叫び、飛び跳ね、駆け回り、童心に帰ったようなオーディエンスによって埋め尽くされた会場は、嬉しさのあまり思わず笑いだしそうになるぐらいだった。コロナ禍で停滞気味になってしまったライブシーンの有様を受けて、「ここから反撃の狼煙を上げていきましょう!」とGENが力強く宣言し、「message」からスタートした中盤戦でもまだまだ攻める彼ら。いい怪しさで酔わせてくれる「fiction」からブレーキがぶっ壊れたような「escape」を投下し、非日常感を加速させる「Alien」へ。RYU-TAは体をのけぞらせながらフレーズを刻み、サウンドの根幹を支えるKOUHEI(Dr, Cho)のプレイも見事だった。
終盤になり、ここで改めてGENが「このフェスがずっとあり続けることを望んでます。帰ってくる場所なんでね、オレたちにとっても。みんなで守っていきましょう」と胸の内を語り、何が起こるのかは誰も想像できないという前置きから「この瞬間、瞬間、目の前で起きてることをしっかり全身で味わって噛み締めて持って帰ってください」「パンクロックとかこういう音楽はきっと、一度壊れたモノを再生させるには凄く適したモノだと思ってるし。そういうのが得意なシーンなんじゃないかなと思ってるので、またみんなでひとつひとつ積み上げていきましょう」と言葉を続けていく。彼らは一見ポップなイメージも持たれがちだが、芯は太く、バンドとしての矜持を強く持っているのだ。
ラストはRYU-TAが激を飛ばし、GENがギリギリまで踏み込んでいけと叫んだ「Buster call」から超絶キラーチューン「monolith」とドロップ。最後の最後まで淀みも緩みも油断も一切ない抜群の内容だった。
取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎瀧本“JON”...行秀
■セットリスト
2. Keep going
3. My HERO
4. Grasshopper
5. message
6. fiction
7. escape
8. Alien
9. Buster call
10. monolith
■<SATANIC CARNIVAL 2023>
6月18日(日) 幕張メッセ国際展示場 9-11
▼6月17日(土)出演者
AFJB
バックドロップシンデレラ
The BONEZ
Crossfaith
Dizzy Sunfist
Dragon Ash
ENTH
Fear, and Loathing in Las Vegas
FOMARE
ハルカミライ
HAWAIIAN6
Ken Yokoyama
locofrank
MONGOL800
ROTTENGRAFFTY
SHANK
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Survive Said The Prophet
Track's
WANIMA
Prompts (O.A.)
▼6月18日(日)出演者
04 Limited Sazabys
10-FEET
coldrain
Crystal Lake
dustbox
Fire EX.
GUMX
G-FREAK FACTORY
花冷え。
HEY-SMITH
LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS PLUS
マキシマム ザ ホルモン
NOISEMAKER
OVER ARM THROW
RAZORS EDGE
SAND
SHADOWS
SiM
Suspended 4th
Hi-STANDARD
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