【速レポ】<JOIN ALIVE 2022>ねぐせ。が届けた特別な“彩り”タイム
昨日出演したKALMAの「ねぇミスター」をSEにNEO WALTZに登場したのは、ねぐせ。だ。
◆ねぐせ。 ライブ写真
2020年8月結成の名古屋の4ピースバンドで、<JOIN ALIVE>には今年初出演。りょたち(G,Vo)が「北海道はいわみざわ公園、<JOIN ALIVE>まで~♪」と歌ったあと、「グッドな音楽を」でスタートだ。なおや(G)、しょうと(B)が弾くリズミカルなリフに誘われて観客が身体を揺らす。フェスを彷彿させる内容を含む歌詞も相まって、自分たちの好きな音楽を信じる気持ちを歌った曲が今この場で鳴らされるのが痛快。メンバーはノっている観客を見て嬉しそうに笑いながら、メンバー間でアイコンタクトをとり楽しそうに音を合わせながらライブしている。
バンドの熱源となるのは、なおと(Dr)の鳴らす力強いドラムであり、なおや&しょうとが膝を曲げ、腰を落とした姿勢で繰り出すフレーズはロックで渋い。4人が素のまま喋ったMCをりょたちが「こんないいフェスに呼んでいただいたので、名古屋代表として、全力で頑張ります」と締めたあとは、「<JOIN ALIVE>にでっかい愛の歌を! 届け!」と想いを込めた「最愛」や、ボーカルのメロに対しギターがオブリガード的に絡む「猫背と癖」、りょたちの歌としょうとのコーラスをじっくり聴かせつつ、間奏ではバンドが躍り出る「片手にビール」を披露。
歌を大事にしながらもそれぞれ躍動的にプレイ、ダイナミックに魅せる演奏スタイルからも、フロントマンのりょたちだけではなく、4人全員がMCをし、ジェスチャーや声掛けなどで観客とコミュニケーションをとる姿からも、4つの個性が同じラインに並ぶバンド像がイメージできる。だからこその親密な空気感、そしてポップな楽曲群がリスナーを惹きつけるのだろう。
そんな中、「ライブハウスでずっと歌い続けてきた歌を、やっと遊園地で歌います」と6曲目に届けられたのが「彩り」だ。“2人で過ごす毎日は/遊園地みたいだ”と始まる詞をエレキを弾きながら歌うりょたちの声に、近くで走るジェットコースターの音が混ざるのが風情ある。今日ならではの特別な「彩り」に、りょたちも「幸せな時間でした、ありがとう」と噛みしめた。同じように観客にとっても忘れられない時間となったことだろう。
一転、タイトルコールとキレのあるフィルインがクライマックス突入を告げ、アッパーな「ベイベイベイビー!」が演奏される。観客を一人ずつ指しながら“今日俺たちを選んでくれたあなた、あなた、あなた……のために、ねぐせ。はずっと生きてみたーいーーー”と同曲を締めると、「手拍子まだまだ低いよ! 観覧車に乗ってる人も! メリーゴーランドに乗ってるちびっこたちも!」(しょうと)、「後ろの方もお願い! 奥のみなさんも一緒に!」(なおと)と気持ちを伝えてから、「俺たちマジで全力でやるんで、みんなで最後の曲作りましょう」と「スーパー愛したい」へ。
なおやがスーパーギターソロを炸裂させる中、「<JOIN ALIVE>最高!」「味噌ラーメン食べたい!」「北海道大好き!」など思い思いに叫び、「空より高い拳ください!」と観客とともに高揚するエンディング。最後の一音までバンドの熱量を届け、「俺たちが宇宙で一番あったかいバンド、ねぐせ。でした。ありがとう!」とステージを去った。
取材・文◎蜂須賀ちなみ
撮影◎石井亜希
<JOIN ALIVE 2022>
時間:開場 9:00 / 開演 11:00 / 終演 20:30予定 ※雨天決行
会場:北海道・いわみざわ公園〈野外音楽堂キタオン&北海道グリーンランド遊園地〉(北海道岩見沢市志文町794番地)
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