【ライブレポート】さくらしめじ、まるりとりゅうがを迎えたツーマンライブ開催
さくらしめじがまるりとりゅうがを迎えたツーマンライブ<まるりとりゅうがとさくらとしめじ>を10月27日(水)に東京・shibuya duo MUSIC EXCHANGEで開催した。
◆ライブ写真
当日にはさくらしめじ、まるりとりゅうがそれぞれのライブに加えて、コラボレーションも行われた。公演のライブレポートをお届けする。
◆ ◆ ◆
フォークデュオのさくらしめじが、10月27日(水)に東京・shibuya duo MUSIC EXCHANGEで男女ユニットのまるりとりゅうがを迎えたツーマンライブ<まるりとりゅうがとさくらとしめじ>を開催した。
音楽活動だけにとどまらず、俳優や小説家としても活動するさくらしめじと、共感度の高いラブソングで同世代からの支持を得ている、まるりとりゅうが。音楽番組での共演をきっかけに出会い、デュオという共通点のみならず、さまざまな音楽ジャンルに挑戦し、SNSを通して積極的に発信をしている2組による競演が巨大なジャックオーランタンが飾られたステージで繰り広げられ、アーカイブ視聴なしの生配信も行われた。
4人揃ってのオープニングトークを経て、先陣を切ったまるりとりゅうがは、まるりの語りかけるようなアカペラでライブをスタートさせた。まず、アニメ『恋と呼ぶには気持ち悪い』のEDテーマ「リナリア」で、複雑に揺れ動く心情を繊細に丁寧に表現。続いてドラマ『ねぇ先生、知らないの?』のオープニング主題歌「サニー」では、雰囲気を一変。“好き”という気持ちが満ち満ちていくようなアップテンポのナンバーで、観客からは自然とクラップが沸き起こった。
りゅうがは1曲ごとにアコースティックギターとエレキギターを持ち替えながら、男女デュオならではの深みのあるハーモニーでドラマチックなラブスートリーを彩っていき、「聞き飽きちゃうくらいの愛を伝えて欲しいの」では、まるりの指導による簡単な振り付けに加え、ステージ上のおばけかぼちゃとの小芝居も展開してフロアを沸かせた。
そして、各配信チャートで1位を獲得したデビュー曲「気まぐれな時雨」、こすっても剥がれないシールに忘れられない恋の思い出を重ねた「シール」とエモーショナルな失恋ソングを続け、最後に、りゅうがが「自分らしくいられる時が一番、人は輝いているんじゃないかなと僕は思ってて。皆さんにも自分らしくいて欲しいなという願いを込めた曲です」と語り、エールソング「らしく。」で、観客の背中を押すようなパワフルな歌声を響かせた。
一方、全国ツアー<さくらしめじの秋ツアー〜シイノトモシビ〜>を開催中のさくらしめじは、「てぃーけーじー」で明るく元気よくライブの口火を切った。田中雅功が「立って一緒に遊ぼう」と呼びかけてフロアを総立ちにさせると、髙田彪我と共に「T・K・G」の人文字を作って楽しませ、「ねこの16ビート」でも観客と一丸となってネコダンスを踊り、フロアの熱気をあげた。
MCでは、「さくらしめじはぼっちの味方で、陰キャなんです」と告白して笑いを誘い、7月に配信リリースされた新曲「わがままでいたい」ではループマシーンを使用。彪我がアコギのボディとネックを叩き、ストロークでリズムを刻み、4種類のリズムをループで走らせた上で弾き語りをするといった、現在開催中の秋ツアーから挑戦し始めた新たな演奏スタイルを披露。自分の未来は自分で作っていくという決意を歌った後、アコーティックR&B「別れた後に僕が思うこと」で失恋した男性の心情を抑制されたトーンで吐露し、子供時代の思い出を詰め込んだ「だるまさんがころんだ」では場内を温かく優しいムードで満たした。
このあと、彪我が10月23日で二十歳の誕生日を迎えた話題となり、初めてビールを飲んだエピソードを展開。雅功が来年1月に二十歳となった暁には、りゅうがに飲みに連れて行ってもらう約束をしたこととも明かした。
ライブ終盤はアコギをエレキギターに持ち替え、リア充への嫉妬をぶちまける彪我作の「たけのこミサイル」と雅功が反抗期に作った「でぃすとーしょん」という激しいロックナンバーを放ち、ラストの「しめじ体操」ではエレキギターを置き、観客と一緒に体を思い切り動かしてライブを終えた。
ここで、雅功が「せっかくのツーマンなので、一緒に歌いたい」と語り、デュオ2組のコラボレーションが実現。さくらしめじ「かぜいろのめろでぃー」では1番をさくらしめじが歌い、2番をまるりとりゅうがが担当。まるりとりゅうがのウェディングソング「はじまりの唄」では、まるりと雅功が見つめあって歌うと、りゅうがと彪我もカップルとなって声を重ねるなど、新鮮な組み合わせによるハーモニーを響かせた。
そして、ラストに今やスタンダードな合唱曲となった絢香×コブクロの「WINDING ROAD」でアカペラ4声による深みのあるハーモニーや、それぞれの歌声の個性を思い切りぶつけ合うフェイクなどをたっぷりと聴かせる充実のステージとなった。4人はそれぞれ「楽しかった」「またやりたい」と笑顔で口にしながらステージをおり、「自分らしい歌声」を重ね合ったツーマンライブはお開きとなった。
なお、さくらしめじは現在、全国ツアー<さくらしめじの秋ツアー~シイノトモシビ~>を開催中。11月10日(水)~11日(木)の福岡公演、 11月18日(木)~19日(金)の大阪公演を経て、11月28日(日)に昼夜二部開催の東京・USEN STUDIO COASTでファイナルを迎える。また、この日のMCで、毎年年末の恒例となってる<きのこりあんの集い Vol.6>を12月29日に大手町三井ホールで開催することも発表した。
文:永堀アツオ
写真:SHIN-1
■<まるりとりゅうがとさくらとしめじ>
2021年10月27日(水)東京・shibuya duo MUSIC EXCHANGE[セットリスト]
まるりとりゅうが
M1.リナリア
M2.サニー
M3.聞き飽きちゃうくらいの愛を伝えて欲しいの
M4.気まぐれな時雨
M5.シール
M6.らしく。
さくらしめじ
M1.てぃーけーじー
M2.ねこの16ビート
M3.わがままでいたい
M4.別れた後に僕が思うこと
M5.だるまさんがころんだ
M6.たけのこミサイル
M7.でぃすとーしょん
M8.しめじ体操
セッション曲
M1.かぜいろのめろでぃー
M2.はじまりの唄
M3.WINDING ROAD
■<有観客ワンマンライブ「きのこりあんの集い Vol.6」>
会場:東京・大手町三井ホール
この記事の関連情報
Sakurashimeji、ドラマ『カプカプ』主題歌「いつかサヨナラ」配信リリース決定
Sakurashimeji、リテイク企画の詳細を発表
Sakurashimeji、10周年記念シングル「明日を」リリース
【ライブレポート】さくらしめじ、10年の軌跡を織り交ぜた真夏の夜のスペシャルなライブ
さくらしめじ、ユニット結成からの10年間の軌跡を辿ったワンマンライブ<しめたん>を開催
さくらしめじ、10周年イヤーを彩る5つの新情報を発表
さくらしめじ、ライブアルバム『さくらしめじ 桜TOUR 2023 FINAL<しめたん>』配信リリース決定
さくらしめじ、最新曲「生きるよ」のリリックビデオを公開
【ライブレポート】さくらしめじ、進化と成長を見せつけた全国12箇所21公演ツアー