イアン・ペイス、ラッパーDMXとのコラボ批判に反論
ラッパーDMXが亡くなる直前にリリースされたシングル「X Moves」は、ファンク界のレジェンド、ブーツィー・コリンズ(B)に加え、ロック界の大御所、ディープ・パープルのイアン・ペイス(Dr)とイエスのスティーヴ・ハウ(G)が参加し制作されたが、ペイスのもとには、彼が異ジャンルに踏み込んだことで、ファンから困惑する声やネガティブな意見が多少なりとも寄せられたという。
◆「X Moves」画像
ペイスはこれに対し、専門外なのは確かだが、別のジャンルをプレイするのに馴染みがないわけではないと、自身のYouTube番組『Ian Paice Drumtribe』で反論した。
「ヒップホップやラップは僕が特に愛している音楽のジャンルではないというのは正しい」「(しかし)長年にわたり、僕は様々なスタイルの音楽をプレイしてきた。オーケストラとプレイしたことがあるし、ジャズ・ミュージシャンやビッグ・バンドともプレイしてきた。ノベルティ・レコードをやったこともある。ロック・ミュージックという自分のいつもの領域から外に出るのは、僕にとって珍しいことではない」
「金のためだったのでは?」とも言われたらしいが、「この曲で金は受け取っていない。友達のためにやったんだ」と否定した。
4人のアーティストは集まることなく、リモートでレコーディングしたそうだ。
DMXは4月2日、心臓発作を発症し病院に搬送され、9日、50歳で急逝した。
スティーヴ・ハウは先週、「X Moves」について、「今年3月初め、Cleopatra RecordsからDMXの曲“X Moves”にギターを加えてくれないか頼まれた、悲しいことに、彼は今月亡くなった」「彼のファンが、これまで彼が作ってきた音楽を楽しみ続けてくれることを願っている。“X Moves”は彼が最後に作った曲の1つだったかもしれない。彼と“コラボレーション”する機会が持てたことを嬉しく思う。僕のしたことが彼のファンを喜ばせることができたらいいな」との声明を出した。
Ako Suzuki