【ライブレポート】BREAKERZ、年納め“アニソン限定公演”にB'zカバーやスペシャル衣装も

BREAKERZが12月29日(日)、渋谷TSUTAYA O-EASTにて＜BREAKERZ LIVE 2019 ANIME SONG COLLABORATION＞を開催した。年納めライブとなった同ステージでは、アニメ『名探偵コナン』テーマ曲に起用されたナンバーを中心に、メンバーセレクトによるアニソンカバーも披露されるなど、自身初の“アニソンライブ”は大盛り上がり。まさかのカバーやスペシャルな衣装で集まった音楽ファンとアニメファンと共にお祭り騒ぎを繰り広げた。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆BREAKERZ 画像

“怪盗ダイゴ”、“黒の組織 アキ”、“江戸川シンペイ”と“コナン愛”に溢れる扮装でメンバーがステージに登場。DAIGOの「東京、いくぞ！」という掛け声を皮切りに「Everlasting Luv」でライブがスタートした。同曲は初めてBREAKERZが『名探偵コナン』のテーマソングに起用された記念すべきナンバーで、爽快感溢れるメロディーとアニメの世界観をダイレクトに伝える歌詞が絶妙にマッチしたロックチューン。この夜のオープニングにふさわしい。



続く「Miss Mystery」「幾千の迷宮で 幾千の謎を解いて」といったナンバーで、タイトルどおりのミステリアスなギターリフと謎めいたメッセージを投げかけたあとは、ロックサウンドに“和”を取り入れた雅やかな「月夜の悪戯の魔法」へ。さらにUKロックを彷彿とさせる「オーバーライト」ではDAIGOの穏やかな歌声が会場全体を優しく包み込む。

メンバー紹介では自身が扮した人物について、それぞれの想いを語る場面も。SHINPEIが「見た目は大人、頭脳は子ども。名探偵シンピーです！」と笑いを取れば、AKIHIDEは「黒の組織に入りたいなら、普段とは違う姿を見せて♡」と観客を誘う。そして、DAIGOがおもちゃのピストルで可愛く観客を挑発し、「BREAKERZとコナン君の両方が好きでこのライブに来た人？」という問いかけに観客のほとんどが手を挙げるなど、BREAKERZと『名探偵コナン』の深い結びつきを感じさせた。



中盤に演奏されたDAIGOソロのナンバー「いま逢いたくて…」やAKIHIDEソロのナンバー「RAIN MAN」は、アニソン限定だからこその楽曲セレクト。「RAIN MAN」ではAKIHIDEがボーカル＆ギターを務め、DAIGOがキーボードを担当。BREAKERZのいつものステージとは異なる編成やセットリストが新鮮だ。極めつけは『名探偵コナン』オープニングソングを語るのに欠かせないB’zの「ギリギリchop」をはじめとするカバー曲が披露され、コナンファンの盛り上がりは本編ラストの「WE GO」で頂点に達した。

アンコールは「D×D×D」から。さらに「残酷な天使のテーゼ」「Get Wild」といったカバーに続き、国民的人気楽曲が次々と披露された「アニソンメドレー」では観客と共に大合唱。「YAIBA」を演奏してアンコールを終えるも、鳴り止まない歓声によってダブルアンコールへ。最後の楽曲の前にDAIGOはこう語った。




「令和2年が、みんなにとって輝かしく明るい1年になりますように」──DAIGO

ラストナンバーは「光」。この日のライブで初めて解禁されたというペンライトの光がDAIGOの優しくも力強い歌声を彩り、会場全体を美しく包み込んでいたのが印象的だ。


すべての演奏を終えたあと、DAIGOのバースデーライブが4月8日に開催されることを発表、新しい年も疾走し続けることを表明した。「令和元年、BREAKERZ最高うぃっしゅ！」と2019年のライブ納めにふさわしいウィッシュポーズを観客全員と行い、清々しい空気感と達成感の中、2時間半にわたったライブ＜BREAKERZ LIVE 2019 ANIME SONG COLLABORATION＞が幕を閉じた。

撮影◎達川範一 (Being)