デヴィッド・ボウイ、ビング・クロスビーとのデュエットは母の命令
デヴィッド・ボウイは70年代後半、ビング・クロスビーとクリスマス・ソング「Peace on Earth/Little Drummer Boy」をデュエットしたが、これはボウイが母から命じられ実現したのだという。
◆ビング・クロスビー&デヴィッド・ボウイ画像
曲は、1977年9月11日、クロスビーの特別番組『Bing Crosby's Merrie Olde Christmas』のために収録され、1982年にシングル・リリースされた。
クロスビーの娘Maryは最近、『The Sun』紙にこんな逸話を明かした。「デヴィッドは番組に出るつもりはなかった。そうしたら、彼の母親が“駄目よ。ビング・クロスビーと共演しなきゃ!”って言ったの。彼女はファンだったのよ。“あなたはこれをやらなきゃ駄目”って言ってた」
収録に立ち会ったMaryは、ボウイがスタジオに現れたとき、一体どうなるんだろうと、一抹の不安を感じたらしい。「デヴィッドと奥さんは、2人とも長いミンクのコート着て、フル・メイキャップで、真っ赤な髪の毛でスタジオに入ってきたの。Harry(Maryの兄)と私は顔を見合わせ、“オー、ワオ! 上手く行くのかしら?”って思ったわ」
デュエットは、ボウイがクロスビーの家を訪れたという設定のもと、収録(録音)された。クロスビーのこのクリスマス特別番組『Bing Crosby's Merrie Olde Christmas』は、クロスビーが亡くなる(1977年10月14日74歳で死去)5週間ほど前に、ボウイ、ツイッギー、英国人の俳優/歌手のロン・ムーディー、スコットランド人の俳優Stanley Baxterをゲストに迎え、英国のスタジオで収録され、死後(アメリカ11月30日、英国12月24日)に放送された。
ボウイはこの日の朝、初めてクロスビーと会い、2人は1時間ほどリハーサルし、3テイクで完了したという。
Ako Suzuki
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