モンパチフェス＜WWW!! 18＞、ナヲちゃん＆KenKen登場に絶叫

霧のような雨がちらつくものの心地よさはますます加速する美らSUNビーチの中で、モンパチフェス＜WWW!! 18＞では様々なサプライズと奇跡のようなびっくりハプニングが巻き起こる。「ワッタァ ステージ」では全く予測不可能な驚きの展開が繰り広げられた。

カラオケ大会をいったん中断してアーティストトークを開始したのが午後2時のこと。この日1発目はキヨサクをゲストに迎い入れての大宮エリーのスペシャルコーナー「スナックエリー」の開催だったが、特に記事化してお伝えすべき内容も見当たらないような呑み会トークがぬるっと進行しつつも、そんなゆるすぎる空気が一変したのは「ちょうどそこで見かけたから拉致してきた」というナヲちゃん（マキシマム ザ ホルモン）がステージに上がったときだった。

ダイスケはんの頸椎椎間板ヘルニアの緊急手術によってライブ活動を一時休止している状況で、マキシマム ザ ホルモンの出演がキャンセルとなってしまったモンパチフェス＜WWW!! 18＞だが、なんといきなりのナヲちゃんが「ワッタァ ステージ」に登場である。予想だにしないまさかの出来事にオーディエンスたちは絶叫の歓迎コールだ。

「めんそ～れ～、えと、先に一言いいですか？…どーもすいませんっ」と謝るも集まったオーディエンスは爆笑、「ダイスケはんの持病の仮病が悪化しまして、で私の執刀により首のヘルニア手術は無事成功したんですけど、バイトのほうが忙しくてちょっと今回これなかった」と釈明、ますますの爆笑を誘った。

モンパチフェスは皆勤賞だったにもかかわらず、自分の妊娠で出演を断念したことがあったマキシマム ザ ホルモンだけに、今回出演できなかったことを「悔しい」と吐露するも、もっと悔しいのは「いすゞのCMをBiSHのアイナ・ジ・エンドにガッサリ取られた」ことだとか。「ナヲちゃん終わるのハヤ！ナヲ・ジ・エンドだよ」とまたも笑いを誘発、次はハズキルーペのCMを狙うとのこと。そういえばキヨサクと共演しているシーチキンのCMでは「あれはね、漁師とその嫁という設定なの。こんなぴったりな夫婦いる？」「私臨月の時に撮影したんだけど、キヨサクの隣だからあまり気付かれなかった」と、ステージ前いっぱいに集まったオーディエンスたちの爆笑が、更に大きく響き渡った。

そんな調子でトークが進むも、「ワッタァ ステージ」で開催するカラオケ大会がメタクソ盛り上がっているという話題から、「第一興商、だ～い好き！」というナヲちゃんの営業トークが引き金となって、なんとカラオケ大会が勃発した。まさしく「スナックエリー」でのいつもの顛末そのものである。

「ここは沖縄だよ？」と、まずはナヲちゃんが小室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」をセレクト、マイク片手に安室ちゃんのラストライブを思わせるパフォーマンスで熱狂のコール＆レスポンスを繰り広げ、感動と爆笑と興奮が繰り返し訪れるフルコーラスが披露された。

そんなナヲちゃんの盛大なカラオケに触発され、今度はキヨサクがデンモクで小室奈美恵「TRY ME ～私を信じて～」をセレクト、とんでもないハイテンションのままでキヨサク＆ナヲちゃんのデュエットが響き渡った。ちなみにキーを2音上げての「TRY ME ～私を信じて～」を歌いきってしまうナヲちゃんの凄さったら…。「もう時間ですよ」というスタッフからの指示もかき消され、今度はナヲちゃんが「cat's eyes」をセレクト、ここでも完璧な歌唱で全パートを歌い切るとんでもないアーティストパワーを見せつけることとなった。



とてつもなくすごいものを見ている…と感動に震えていると、今度はなんといきなりステージ上にKenKenが乱入、「cat's eyes」にKenKenがジョインするという、すごすぎる奇跡のカラオケ天国が出来上がった。どうやらKenKenは、たまたま近くから「ワッタァ ステージ」を見ていたようで、奇跡が奇跡を呼び起こす瞬間の連続に、会場はもうただただ絶叫である。

そのままKenKenは「幽★遊★白書」第4期エンディングテーマ「太陽がまた輝くとき」（高橋ひろ）を歌い出し、「ワッタァ ステージ」は、もうまるでライブ打ち上げの飲み会そのまんまの形相を呈していた。これが大宮エリーの「スナックエリー」なのか、それともひとえに沖縄の空気が作り出すモンパチパワーの結晶なのか。

「こんなフェス、どこにもないぞ」と、沸き起こる感動を必死に抑えながらも、「ワッタァ ステージ」は全員がひとつとなるすごいひとときを全員で享受することとなった。ありがとう、キヨサク、ナヲちゃん、KenKen、そして大宮エリー！これぞ“平成最後の夏フェス”が織りなす神業だ。