【速レポ】モンパチフェス<WWW!! 18>、きいやま商店「聴いたことない人も盛り上がれるから」

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かりゆし58の後にBeach STAGEに登場したのは、石垣島出身の従兄弟・兄弟で結成されたエンタメバンド「きいやま商店」。メンバーは、リョーサ(Vo,G)、だいちゃん(Vo,G)、そしてマスト(Vo,G)の3人だが、ステージには総勢10名の姿が。そう、なんとバックを務めるのは、サポートメンバーも含めた、かりゆし58の面々だ。この強力なサウンドを従え、オープニング曲の「オーシャンOKINAWA」では、赤いリボンのハットを被っただいちゃん、青のリョーサ、そして黄色のマストという順番でそれぞれがメインボーカルを取り、そして絶妙なハーモニーで大喝采を浴びる。

◆きいやま商店 画像







直後、だいちゃんがホイッスルを吹き始めると、ド派手にホーンセクションが鳴り響き、サンバのリズムで「カーーニバレ」へとなだれ込む。もちろん、これで踊るなと言う方が無理な話だ。リオのカーニバルならぬ、沖縄のカーーニバレだ。





ここでMCとなるのだが、ゴキゲンな音楽に魅了されて、すっかり忘れていた。そう、彼らはエンタメバンドであり、つまり、MCがめちゃくちゃ面白い。しかしながら、それを文字にするなんてことは野暮な話。そこは、彼らのライブを実際に観た人だけのスペシャルな記憶として、ここではあえて触れないようにするが、とにかく彼らは盛り上げ上手。



「今日はなんと、バックバンドが、かりゆし58! ヤバい、これはヤバいぞ! 贅沢だな。ありがとう」(だいちゃん)
「じゃあ、オレが紅白歌合戦に出たいと思っている曲をやろう」(リョーサ)
「聴いたことない人も盛り上がれるから。じゃあ、かりゆし、よろしく!」(マスト)

そうして、その“バックバンド”が歌い始めたのは、かりゆし58の名曲「オワリはじまり」。もちろん、即座にツッコむ3人。芸が細かい。そして、何よりも楽しい。

そんな笑いを随所に挟み込みつつ、南米サウンドに八重山地方の方言による歌詞を乗せた「ドゥマンギテ」、マストがアコースティック・ギターでブギウギを奏でる「じんがねーらん(※お金がない、という意味)」に続き、かりゆし58のパンチのあるバンド・サウンドをフィーチャーして演奏された「ゆーしったい(※ざまあみろ、という意味)」は、ファンク感溢れつつ、“ハイサイ”のコール&レスポンスが繰り広げられ、まるで南国のハッピーな要素がすべて詰まった“駄菓子屋”のような楽しいステージであった。





そして、最後にマストが「タオルを回せ! (マングースSTAGEで)PUFFYが始まるぞ!」と叫ぶと、リョーサは指笛を吹き鳴らし、だいちゃんはステージを駆け回りながら「沖縄ロックンロール」が歌われた。その途中には、今や沖縄出身グループのレジェンドと言うべきフィンガー5「学園天国」のワンフレーズを取りいれたり、さらには“メンメンソレメンソーレ”とコール&レスポンスで、美らSUNビーチに集まった観客を大いに魅了した。



取材・文◎布施雄一郎
撮影◎(c)WWW18 OFFICIAL

【きいやま商店@Beach STAGE セットリスト】

01. オーシャンOKINAWA
02. カーーニバレ
03. ドゥマンギテ
04. じんがねーらん
05. ゆーしったい
06. 沖縄ロックンロール

■<MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!!18>


2018年11月3日(土・祝) 沖縄県 豊見城市 豊崎 美らSUNビーチ 特設会場
2018年11月4日(日) 沖縄県 豊見城市 豊崎 美らSUNビーチ 特設会場

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