ボブ・ディラン「ミスター・タンブリン・マン」のモデル、ブルース・ラングホーン死去
ボブ・ディランとプレイし、彼の曲「Mr. Tambourine Man」のモデルにもなったフォーク・ミュージシャン/セッション・ギタリストのブルース・ラングホーンが亡くなった。78歳だった。
◆ブルース・ラングホーン画像
ラングホーンの友人Cynthia Riddleが『New York Times』紙に、腎不全のため、先週金曜日(4月14日)自宅で息を引き取ったと明かしたという。
50年代からフォーク・シーンで活動し、60年代初めにディランと出会ったラングホーンは、アルバム『The Freewheelin’』(1963年)に収録される「Corrina, Corrina」や『Bringing It All Back Home』(1965年)のレコーディングに参加するなど、ディランのキャリア初期のコラボレーターの1人だった。ディランはかつて、「ブルースが君とプレイするならば、君が必要なことは全て満たされる」と話していた。
また、ディランは『Biograph』ボックス・セットのライナー・ノートの中で、「“Mr. Tambourine Man”は、ブルース・ラングホーンにインスパイアされた」と振り返っている。「ブルースは初期のレコードの多くで僕とギターをプレイしていた。あるセッションで、(プロデューサーの)トム・ウィルソンが彼にタンブリンをプレイするよう頼んだ。そしたら、彼は巨大なタンブリン(※トルコのフレームドラムだったと言われる)を持ってきたんだ。本当に大きかった。台車の車輪くらいあったよ。彼がそのタンブリンをプレイしている姿が僕の頭にこびりついて離れなくなった。彼は、そういうキャラだったんだよ……。彼にこのこと話したか覚えていないけど」
ラングホーンはディランだけでなく、ジョーン・バエズやジュディ・コリンズ、ピーター・ポール&マリーら多くのミュージシャンと共演。彼が使用したタンブリン(フレームドラム)は、シアトルにある博物館Museum Of Pop Cultureに展示されているという。
合掌。
Ako Suzuki
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