【インタビュー】舞台やミュージカルで躍進中の矢田悠祐、表現者としての実力を伝える2nd SG「晴レ色メロディー」

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矢田悠祐が、まもなく2月8日(水)に2ndシングル「晴レ色メロディー」をリリースする。現在放送中のTVアニメ『SUPER LOVERS 2』のオープニングを飾る表題曲は、一聴すればまさに心が晴れ渡るようなポップなナンバーだ。だがカップリング2曲「Baby don’t cry」「till the morning comes」の曲調は一転、洋楽のフレーバーを感じさせるR&Bであり、歌唱のバラエティの豊かさを教えるシングルである。さらに「Baby don’t cry」は作詞・作曲を矢田本人が手掛けているというのだから、その才能は計り知れない。そんな彼の根源に迫るべく、BARKSは初インタビューを実施。そこには、普段から音楽に深く親しむ矢田の姿と、舞台やミュージカルで活躍し、3月にはミュージカル『アルジャーノンに花束を』で初主演をつとめるほどの、いち表現者としての実力があった。

◆「晴レ色メロディー」ジャケット画像+MV

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■ 高校のときはX JAPANにハマっていました

▲シングル「晴レ色メロディー」矢田悠祐盤

── 俳優として多彩な表情を見せている矢田さんですが、シングル「晴レ色メロディー」を聴かせていただいて、歌う人としての表現の幅もとても広くて驚きました。

矢田悠祐:確かに全然違う3曲になっているかなとは、自分でも思います。

── 音楽的なルーツというと?

矢田:高校のとき、しょっちゅうカラオケに行っていたというのと、子どものころにピアノを習っていて。そこで音感が少し鍛えられたところはあるかもしれません。ただ、歌は好きだったものの、もともと歌手になりたいっていうことは思っていなくて。ミュージカルに出演するようになってから、いろいろな音楽をちゃんと聴くようになった感じです。そういえば、高校のときはX JAPANにハマっていました。僕の髪を切ってくれていた美容師さんがX JAPAN大好きで、いろいろ教えてもらったんです。

── すると、カラオケでよく歌っていたのも……。

矢田:X JAPANですね。

── ハードルが高い! でも、当時から友だちに「歌うまいね」と言われていたのではないですか?

矢田:いやいや、いつも一緒のメンツだったので、特にそういう反応もなく(笑)。ただみんなで楽しんでいただけっていう感じです。

── その後、「いろいろな音楽を聴くようになった」ということですけど、「晴レ色メロディー」のカップリング「Baby don’t cry」や「till the morning comes」のようなR&Bがメインですか?

矢田:そうですね。芸能活動を始めた当初によく聴いていた久保田利伸さんはじめ、サム・スミス、クリス・ブラウン、ジャスティン・ビーバー、アッシャー、あとはアコースティックのエド・シーランなどです。最近は、ブルーノ・マーズが好きですね。あと、BIGBANGから入って、R&B系のK-POPもよく聴くし……気づけば、ジャンル問わずに歌うことが好きになっていました。

── であれば、2016年5月にシングル「おかえり。」で歌手デビューされたときは、きっと格別な嬉しさがあったのではないですか?

矢田:そうですね。アニメ『SUPER LOVERS』の主題歌だったということもあっていろいろな方に知っていただけたし、自分で作詞・作曲した曲(「Be with you」)を入れさせてもらえたことで、「矢田悠祐ってそういうこともできるんだ」って思ってもらえたりして。思っていた以上に多くの方からの反応、反響があって、嬉しかったですね。

── 作曲は、いつから始めているのでしょうか。

矢田:最近なんですよ。「おかえり。」の制作前、ゲスト出演した舞台で1分間の持ち時間を与えられときに、曲のサビを作ったのが最初です。

── 矢田さんの場合、曲作りは昔習っていたピアノで?

矢田:そうです。ものすごく弾けるというわけではないですけど、一応頭の中で鳴っている音は弾けるので。それまでやったことのないことにチャレンジしてみたら、すごく楽しいなという感覚もありました。今回また、シングルを出せることになって、ありがたいなという想いです。

── アニメ『SUPER LOVERS 2』のオープニングテーマでもある「晴レ色メロディー」は、爽やかでポップな曲ですね。

矢田:「おかえり。」に引き続き、「晴レ色メロディー」も爽やかな、まさに晴れ渡るような曲ですよね。

▲シングル「晴レ色メロディー」SUPER LOVERS 2盤

── ただ、2番では“心の太陽が雲に隠れて”なんていうフレーズもあって、歌にしろ、MVでの表情にしろ、ハっとさせられたりもするという。

矢田:僕、その2番の歌詞が好きなんですよね。晴れやかな曲だけど、ポジティヴなことばかりじゃなく、ネガティヴなところも描いているところに説得力があるなと思うし。歌う上でも、気持ちを込めやすかったりします。

── ちなみに、矢田さん自身、“心の太陽が雲に隠れて”しまいそうになることはありますか?

矢田:ありますよ、やっぱり。自分の思ったようにお芝居ができないときとか……意外と結構考え込むタイプなので。

── そうなってしまったときは、どう乗り越えるのでしょう。

矢田:そのときすごく苦しんでも、後になってみれば「なんてことなかったな」と思えることがわかっているので。とりあえず寝ます(笑)。実際、起きてみると「まいっか」ってどうでもよくなっていることが多いっていう。

── 基本的に、ポジティヴ思考な人だったりとか。

矢田:昔はポジティヴ思考なタイプじゃなかったし、今もそういう部分も残っているんですけど……自分はポジティヴな人間だって思い込むようにしているというか。

── あれこれ思い悩むくらいなら、失敗してもいいからやってしまおう!と。

矢田:そうですね。極端な話、明日はどうなるか分からないじゃないですか。そう考えたら、やりたいと思ったことはリスクばかり考えないでやりたい。「晴レ色メロディー」で歌うように、“涙の雨”だって絆を強く固める恵みの雨になるんじゃないかなと。

◆インタビュー(2)へ
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