ブルース・スプリングスティーン、音楽自叙伝『チャプター&ヴァース』発売
ブルース・スプリングスティーンが自身の半生を初めて自ら綴った自叙伝『Born To Run』発表に合わせて、自らの歴史の中で重要作を選んだ自叙伝的なアルバム『チャプター&ヴァース』が、67歳の誕生日となる9月23日に発売されることが決定した。
◆ブルース・スプリングスティーン映像&画像
『チャプター&ヴァース』は、自伝の流れに沿って自らの歴史の中での重要作/ターニングポイントとなった作品を自ら選曲したもので、これまで一切リリースされてこなかったデビュー前の貴重な完全未発表音源も5曲収録されるという。そのうちの1曲は音楽活動の最も初期、学生時代初めて結成したバンドThe Castiles(キャスティールズ)によるスプリングスティーンの音楽人生の中で “初”のレコーディング曲だ。16歳の時、1966年5月18日に自主制作で地元で録音した「Baby I」が遂に日の目を見るわけだ。
作品は、The Castilesの2曲で始まり、2012年のアルバム『レッキング・ボール』のタイトル曲まで全18曲を収録。デビュー前のバンドSteel Mill 、The Bruce Springsteen Bandや、ソロ・デモ音源「ヘンリー・ボーイ(Henry Boy)」や「成長するってこと(Growin' Up)」も収録される。スプリングスティーンのミュージカル・ヒストリーの最初期からThe E Street Bandとともに成功への道のりへ突き進んでいく中での節目節目の重要曲を収録したこの作品は、自伝本とリンクした形で物語が繰り広げられていく、まさに「音楽自叙伝」的な作品となっている。
同時に自伝本の日本発売も決定、早川書房より『ボーン・トゥ・ラン ブルース・スプリングスティーン自伝』として9月27日全世界同時発売となる。2009年、Eストリート・バンドとのスーパーボウルのハーフタイム・ショウでのパフォーマンス後、本の執筆に取りかかり、7年かけて完成させたもので、少年時代からEストリート・バンドと共に成功を勝ち取っていった半生を綴るもので、500ページにも及ぶ作品となっている。
「自分について書くっていうのは、馬鹿げた行為だとは思う。でも、こういうプロジェクトでは、筆者には1つの誓約がある。読者に自分の心の中を見せるっていうことだ。俺はこの本でそれを試みたんだ」──ブルース・スプリングスティーン
ブルース・スプリングスティーン『チャプター&ヴァース』国内盤
SICP-4985 1CD \2400+税
1.Baby I — The Castiles(recorded May 2, 1966, at Mr.Music, Bricktown, NJ; written by Bruce Springsteen and George Theiss; previously unreleased)/ ベイビー・アイ(未発表曲)
2.You Can't Judge a Book by the Cover — The Castiles(recorded Sept.16, 1967, at The Left Foot, Freehold, NJ; written by Willie Dixon; previously unreleased)/ ユー・キャント・ジャッジ・ア・ブック・バイ・ザ・カヴァー (未発表曲)
3.He's Guilty(The Judge Song)— Steel Mill(recorded Feb.22, 1970, at Pacific Recording Studio, San Mateo, CA; previously unreleased)/ ヒーズ・ギルティ(ザ・ジャッジ・ソング) (未発表曲)
4.Ballad of Jesse James — The Bruce Springsteen Band(recorded March 14, 1972, at Challenger Eastern Surfboards, Highland, NJ; previously unreleased)/ バラード・オブ・ジェシー・ジェイムス (未発表曲)
5.Henry Boy(recorded June 1972, at Mediasound Studios, New York, NY; previously unreleased)/ ヘンリー・ボーイ (未発表曲)
6.Growin' Up(recorded May 3, 1972, at Columbia Records Recordings Studios, New York, NY; previously appeared on ‘Tracks')/ 成長するってこと(1998『トラックス』収録)
7.4th of July, Asbury Park(Sandy)(1973, ‘The Wild, The Innocent & the E Street Shuffle') / 7月4日のアズベリー・パーク(サンディ)(1973『青春の叫び』収録)
8.Born to Run(1975, ‘Born to Run') / 明日なき暴走(1975『明日なき暴走』収録)
9.Badlands(1977, ‘Darkness on the Edge of Town') / バッドランド(1978『闇に吠える街』収録)
10.The River(1980, ‘The River') / ザ・リバー(1980『ザ・リバー』収録)
11.My Father's House(1982, ‘Nebraska') /僕の父の家(1982『ネブラスカ』収録)
12.Born in the U.S.A.(1984, ‘Born in the U.S.A.') / ボーン・イン・ザ・USA(1984『ボーン・イン・ザ・USA』収録)
13.Brilliant Disguise(1987, ‘Tunnel of Love') / ブリリアント・ディスガイズ(1987『トンネル・オブ・ラヴ』収録)
14.Living Proof(1992, ‘Lucky Town') / リヴィング・プルーフ(1992『ラッキー・タウン』収録)
15.The Ghost of Tom Joad(1995, ‘The Ghost of Tom Joad') / ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード(1995『ザ・ゴースト・オブ・トム・ジョード』収録)
16.The Rising(2002, ‘The Rising') / ザ・ライジング(2002『ザ・ライジング』収録)
17.Long Time Comin'(2005, ‘Devils & Dust') / ザ・ロング・タイム・カミン(2005『デヴィルズ&ダスト』収録)
18.Wrecking Ball(2012, ‘Wrecking Ball') / レッキング・ボール(2012『レッキング・ボール』収録)
All songs written and performed by Bruce Springsteen except as noted.
『ボーン・トゥ・ラン ブルース・スプリングスティーン自伝』
翻訳者:鈴木恵、加賀山卓朗・他訳
解説:五十嵐正
判型:46判上製単行本
発売日:2016年9月27日(全世界同時発売)
出版社:早川書房
◆ブルース・スプリングスティーン・オフィシャルサイト
この記事の関連情報
ブルース・スプリングスティーン「フェアウェル・ツアーなんてない」
ブルース・スプリングスティーン「ダンシン・イン・ザ・ダーク」、若者全般が抱える不満と不安を表現
史上最も誤解された「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」、日本語字幕付ミュージック・ビデオ公開
ブルース・スプリングスティーンの映画、主演第一候補に挙がる俳優の名が明らかに
ブルース・スプリングスティーン、胃の疾患で「もう歌えないのではないか」と懸念
ブルース・スプリングスティーン、母アデルさんが98歳で死去
ブルース・スプリングスティーン、消化性潰瘍の治療継続で年内の全公演延期
ブルース・スプリングスティーン、消化性潰瘍の治療で公演延期
ポール・マッカートニー、公演時間が長くなったのは「ブルース・スプリングスティーンのせい!」