【インタビュー】HYDE、『MTV Unplugged: VAMPS』は「本気で悪魔を呼べるレベル」
VAMPSが6月29日、映像作品『MTV Unplugged:VAMPS』をリリースする。同映像作品は1月19日、東京・品川ステラボールで公開収録された<MTV Unplugged:VAMPS>を完全パッケージ化したものだ。TVオンエアされなかった2曲を含む全11曲約60分のパフォーマンスが、ストリングスのカルテットをはじめとする総勢12名のミュージシャンとのセッションや、ヴァンパイアたちの夜会を彷彿させるゴシック&ホラーな世界観など、当日の空気感を封じ込めた映像として届けられる。
◆『MTV Unplugged:VAMPS』ティザー映像
その意図や演出についてHYDEが語ったインタビューから先行ダイジェストを以下に特別公開する。完全版インタビューは6月28日正午12時に公開する予定だ。こちらもお楽しみに。
◆ ◆ ◆
■VAMPSはふだんからヴァンパイアの雰囲気を目指してるんだけど
■アコースティックライヴでもゴシックな要素を追求できる
──そもそもアンプラグド・ライヴをやるというお話はいつ頃、浮上したのでしょうか。
HYDE:去年の11月か12月くらいだったかな、先方からオファーをいただいて。ただ、スケジュールがけっこうカツカツだったので、最初はあまり前向きではなかったんですけど、ちょうどAPOCALYPTICAが僕らのツアーのゲストアクトで来日してる時期だったしね。彼らと一緒に「SIN IN JUSTICE」っていう曲を作ったんですけどMVは撮ってなかったので、この機会に一緒に演奏して映像として残しておくのは悪くないなと。
──MCで「こういう機会をもらわなかったら、きっとやらなかった」とおっしゃってましたが、VAMPSでこうしたアンプラグドなライヴを行なうというのは、これまであまり考えていなかった?
HYDE:ちょっとしたお遊びみたいなものは今までにもやってますけど、ここまで本気でやるつもりはなかったですね。でも、やっておいたほうがバンドのスキルは上がるなとは前々から思ってたんですよ。だからチャンスさえあればっていう気持ちがなかったわけではないんですけど。
▲映像作品『MTV Unplugged:VAMPS』通常盤 |
HYDE:いや、最初はそういう状況だったので、やると決めてから少しずつですね。自分ならどうするかな?って、過去のいろんなアンプラグドのライヴ映像を観ていくうちに、どんどん自分の世界観が出来上がってきて。例えばVAMPSはふだんからヴァンパイアの雰囲気を目指してるんだけど、さらにアコースティックのライヴでもそういったゴシックな要素を追求できるんじゃないかなと思ったんですよね、世界観として。だとしたらこれまでにない面白い映像作品になりそうだなと。そのへんからです、ときめいてきたのは(笑)。選曲も宗教的なテイストの曲というか、そういうものを選んで雰囲気作りをしていきました。
──つまり、よくあるアコースティック・ライヴにはしたくなかったと。
HYDE:そう。“作り込んでません”っていうのが、いわゆるアンプラグドじゃないですか。だからこそ逆に作り込んでみたらオリジナリティーがあって面白いだろうなと思った。
──ステージセットの中でも特に目を惹いたのがキャンドルのタワーでした。
HYDE:もともと僕のソロイベントで“黑ミサ”っていう、ちょっと小さい規模のアコースティック・ライヴをやっていて、そのときもロウソクのオブジェを使ってるんですよ。それをもっと本気にしたヤツというか。もっと本気で悪魔を呼べるレベルのものを象徴的に使いたいなと。
◆インタビュー(2)へ
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