ロバート・プラント「覚えていない」
火曜日(6月21日)レッド・ツェッペリンの代表作の1つ「Stairway To Heaven」(1971年)の著作権をめぐる陪審裁判(5日目)がLAの連邦裁判所で開かれ、ロバート・プラントが証言台に立った。
◆ロバート・プラント画像
ジミー・ペイジとロバート・プラントは、「Stairway To Heaven」のイントロが1968年にスピリットが発表したインストゥルメンタル・トラック「Taurus」に似ていると、スピリットのギタリストで「Taurus」の作者、故ランディ・カリフォルニア(本名ランディ・ウルフ)の遺産管財人から訴えられている。
スピリットのメンバーだったMark Andresは先週、原告側の証人として出廷し、1969年に英国バーミンガムのクラブMother'sでプレイした際、プラントとビールを飲み、ビリヤードをしたと証言したが、プラントはこの日の公判で「覚えていない」と話した。
彼はMother's へはよく行っていたが、「たくさんの人に会った。40年以上前の混沌とした騒ぎの中の出来事を覚えているというのか?」「観たバンドも一緒にいた人たちのこともほとんど覚えていない」と言い、スピリットのライブを観た記憶もないと証言したそうだ。Mother'sでスピリットのメンバーに会ったとされる夜、交通事故に遭っており、それが思い出せない一因だとも話したという。
また、英国ハンプシャー州にあるヘッドリィ・グランジで「Stairway To Heaven」を作り始めたという逸話を披露し、歌詞の一節を歌うように口にしたそうだ。
一方、原告の弁護人は、「Taurus」はレッド・ツェッペリンが1968~1969年にかけて開いたライブでカバーしていたスピリットの曲「Fresh-Garbage」と同じアルバムに収録されているため、彼らは「Taurus」を知っていたはずだと訴えているが、プラントは(2曲が収録されるスプリットのデビュー・アルバムからではなく)、コンピレーション・アルバムから「Fresh-Garbage」を知ったと話したという。
最終弁論は、水曜日(22日)現地時間午前8時30分から開始される。
Ako Suzuki
この記事の関連情報
ジェイソン・ボーナム、アレックス・ヴァン・ヘイレンから冷たくされたのは父のせい?
ジーン・シモンズ、ジミー・ペイジから褒められ、倒れそうに
【俺の楽器・私の愛機】1550「ストリングベンダー自作」
ロバート・プラント、ジョン・ボーナム妹の公演にサプライズ出演
レッド・ツェッペリン、『レッド・ツェッペリンIV』ジャケットの男性の正体が明らかに?
ロバート・プラント、「天国への階段」を歌ったのはチャリティ団体への多額の寄付が理由
ロバート・プラント、「天国への階段」を16年ぶりにライヴ・パフォーマンス
【俺の楽器・私の愛機】1466「生まれて初めてのギブソンは」
ロバート・フリップ夫妻、ロバート・プラントを前にレッド・ツェッペリンの曲をパフォーマンス