レッド・ツェッペリン、『レッド・ツェッペリンIV』ジャケットの男性の正体が明らかに?
レッド・ツェッペリンが1971年に発表した4枚目のスタジオ・アルバム『LED ZEPPELIN IV』のアルバム・カバーに登場する“薪を背負った老人”の正体が判明したという。ジャケットでは、ロバート・プラントが中古店から手に入れた絵がフィーチャーされているが、この絵のもととなった写真が発見されたそうだ。
この男性の正体を巡っては、ビクトリア時代のヘビ捕り名人、Henry "Brusher" Millsや、オカルティストのアレイスター・クロウリーと関連がある‘Old George’ Pickingillに似ている等、様々な憶測がなされてきた。
その謎が、英国ウィルトシャー州にある博物館ウィルトシャー・ミュージアムのリサーチにより解かれたようだ。ウィルトシャーの歴史を辿る展覧会に向け調査を行う中、キュレーターのBrian Edwards氏が、ビクトリア時代後期のアルバムからこの写真を発見したという。レッド・ツェッペリンの大ファンだと言う彼は、すぐにピンときたそうだ。
この古いアルバムには『Reminiscences of a visit to Shaftesbury. Whitsuntide 1892. A present to Auntie from Ernest』とのタイトルが付いており、筆跡が一致したことから、ビクトリア時代の写真家、Ernest Farmerが叔母へ贈ったもので、Farmerが1892年にウィルトシャー州に隣接するドーセット州シャフツベリーを訪れたときに撮影したものだと考えられている。
問題の写真には“A Wiltshire Thatcher(ウィルトシャーの屋根ふき職人)”との記述があり、さらなるリサーチを続けたところ、写真は当時、ウィルトシャー州Mereのシャフツベリー・ロードに住んでいた屋根ふき職人、Lot Long氏(1823~1893年)の姿を捉えたものだろうとの結論に至ったという。
キュレーターのEdwards氏は、「この発見がロバート(・プラント)、ジミー・(ペイジ)、ジョン・ポール(・ジョーンズ)を喜ばせ楽しませることを願っている」と、コメントしている。
写真は、ウィルトシャー・ミュージアムが2024年4月から9月に開催を予定している展覧会<Wiltshire Thatcher: a Photographic Journey through Victorian WessexErnest Farmer>で公開されるという。
Ako Suzuki
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