ジミー・ペイジ「スピリットの曲は数年前まで聴いたことがなかった」

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水曜日(6月15日)、レッド・ツェッペリンの代表作の1つ「Stairway To Heaven」(1971年)の著作権をめぐる陪審裁判(2日目)が開かれ、ジミー・ペイジが証言台に立った。

◆ ジミー・ペイジ画像

ペイジとロバート・プラントは、「Stairway To Heaven」のイントロが1968年にアメリカのバンド、スピリットが発表したインストゥルメンタル・トラック「Taurus」に酷似していると、スピリットのギタリストで「Taurus」の作者、故ランディ・カリフォルニア(本名ランディ・ウルフ)の遺産管財人から訴えられている。

ペイジは、レッド・ツェッペリンは1969年12月にスピリットと同じ場所でプレイしているが、ペイジらは彼らより先に出演し、すぐにその場を去ったため、スピリットの演奏は観ていない、「Taurus」を聴いたのは数年前、2つの曲の類似性がネットで話題になり始めたときが初めてだったと証言したという。また、スピリットのアルバムは何枚か持っているが、彼が買ったのを覚えているのは2枚だけで、そのどちらにも「Taurus」は入っていないと話したそうだ。

しかしながら、彼は反対尋問の中で、「Taurus」が収録されるスピリットのデビュー・アルバムも所持していることを明かした。ただし、これがどうして彼の膨大なレコード・コレクション(アルバム4,329枚、CD5,882枚)の中に紛れ込んだかは覚えていないと答えたという。

一方、原告側の証人として出廷したランディ・カリフォルニアの元バンド・メイトMark Andesは、スピリットは1969年12月の公演で「Taurus」をプレイしており、その年、これ以外にも何度かレッド・ツェッペリンと同じフェスティバルに出演したと話した。しかし、ペイジとプラントの弁護士から質問を受け、どの公演で間違いなく「Taurus」をプレイしたか、それをレッド・ツェッペリンが観ていたかどうかは覚えていないと認めたという。

ペイジはこの日、ギター・ケースを持ち出廷したが、演奏することはなかった。この後の公判では、ロバート・プラントとジョン・ポール・ジョーンズが証言台に立つ予定。裁判は4~5日開かれると見込まれている。


Ako Suzuki
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