モリッシー、不名誉な文学賞を受賞

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英国の書評専門誌『Literary Review』が主催する、“性描写が最悪なフィクション作品”へ贈られる<2015 Bad Sex in Fiction Award>に、モリッシーの処女作『List Of The Lost』が選ばれた。

◆モリッシー画像

同賞は、「現代小説の中の表現力が乏しく、通り一遍だったり冗長な性描写の一節に関心を集め、抑制しようとする」のが狙いで、今年はモリッシーほか、エリカ・ジョングの最新作『Fear Of Dying』、ジョージ・P・ペレケーノスの『The Martini Shot』など8作品が候補に挙がっていた。

4人のランナーを描いた『List Of The Lost』は9月に出版され、批評家の間では性描写に限らず全体的にレビューが良くなかった。読者の反応は「最悪」と切り捨てる人がある一方、「すごくいい」と言う人も少なくなく、意見が二分している。

不名誉な賞だが、これまで、世界的に権威のある文学賞の1つ、ブッカー賞を受賞したこともあるナイジェリア出身の作家ベン・オクリや、ノーマン・メイラー、ジョナサン・リテル、デイヴィッド・グターソンら著名な作家も選出されている。名作家ジョン・アップダイクにいたっては、16年間で4回も候補に挙がり、功労賞を受賞した。

現在のところ、モリッシーからコメントはなされていない。



Ako Suzuki
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