モリッシー「自殺は称賛に値する」
鬱に悩まされるモリッシーは、彼自身は自殺を図ろうとしたことはないが、自殺は誰でも考えることであり、称賛されるべきものだと話した。
◆モリッシー画像
モリッシーはアメリカのトーク番組『Larry King Now』に出演し、鬱や癌との闘い、オバマ大統領に対する考えなどを語った。
鬱について問われたモリッシーは、こう答えた。「僕にとって、それは良くなるものではない。長い間抱えている。僕は“黒い犬”って呼んでいるんだ。いなくなることはない。たいてい、朝であれ昼間であれ、目が覚めたとき最初に出てくる。治療なんてない。傷つきやすく率直な人の一部なんだと思っている」
そして、「自殺を考えたことはあるか?」との質問に、こう続けた。「いや、でもそういう人はたくさんいる」「誰だってそのことは頭をよぎる。自分たちは幸せだって勘違いしている人たちでさえね。消えたい、もうたくさんだって考える。多くの人がそうだ。自らが主導権を握り、もういいって言うんだ。もういい、こんな馬鹿げたことは十分だって。それは称賛に値するよ」
彼のTVインタビューはおよそ10年ぶり。始終穏やかな表情だったが、その発言はまたもや物議をかもすものだった。
Ako Suzuki