原点回帰、フィア・ファクトリーのインダストリアル・サウンド
インダストリアル・メタルの先駆けとして常にシーンをリードしてきたフィア・ファクトリーの記念すべき10thアルバム『ジェネクサス』国内盤が8月7日に発売される。
◆フィア・ファクトリー画像
『ジェネクサス』は、前作『ザ・インダストリアリスト』に続き、正確無比な高速ドラミングと鋭角なギターリフがノイズ、シーケンスと絡み合うインダストリアル・サウンドに原点回帰した作品だ。
1989年にL.Aで結成されたフィア・ファクトリーはデス・メタル/グラインドコアとインダストリアル・ミュージックを融合させた独自のスタイルでメタル・シーンで一躍脚光を浴びた。1992年『ソウル・オブ・ア・ニュー・マシーン』でデビュー後、“機械vs人間”の構図を描いた近未来的なコンセプトは世界中のリスナーの支持を集めていたが、2002年に一時解散を発表、以降メンバーの編成は変わりつつも数年おきにアルバムを発表し、2012年にリリースされた前作『ザ・インダストリアリスト』ではバンド初期のサウンド、コンセプトをあらためてフィーチャーした内容で高い評価を受けていた。
最新作『ジェネクサス』は前作のサウンドコンセプトを踏襲しながらもさらなるインダストリアル・サウンドの深化を進めており、先行で発表された収録曲「ソウル・ハッカー」に早くも世界中のファンの期待は高まっている。プロデューサーには初期フィア・ファクトリーサウンドにとってのキーパーソンでもあったリース・フルーバーを起用、原点回帰作にふさわしい内容に仕上がっている。アルバム完成後に正式ベーシストとしてスタティック-Xやソウルフライ等で活動してきたトニー・カンポスが加入、バートン、ディーノ、トニー、マイクという4人編成で世界ツアーを予定しているそうだ。ぜひ日本公演も期待したい。
【メンバー】
バートン・C・ベル(ヴォーカル)
ディーノ・カザレス(ギター)
トニー・カンポス(ベース)
マイク・ヘラー(ドラムス)
『ジェネクサス』
CD/日本語解説書封入/歌詞対訳付 ¥2,500円+税
1.オートノマス・コンバット・システム
2.アノダイズド
3.ダイレクトリック
4.ソウル・ハッカー
5.プロトメック
6.ジェネクサス
7.チャーチ・オブ・エクスキューション
8.リジェネレイト
9.バトル・フォー・ユートピア
10.エクスピレイション・デイト
11.マンデトリー・サクリファイス(ジェネクサス・リミックス)
12.エンハンスド・リアリティ
13.T.B.A(日本盤限定ボーナストラック)
◆フィア・ファクトリー『ジェネクサス』オフィシャルサイト