【インタビュー】大原櫻子、「のり巻きおにぎり」を食べながらレコーディングしたハッピーなアルバム『HAPPY』

■ここからがスタートという気持ちもあるし10代最後の年でもあるから弾けたい
■だからこその元気さがこもっている「HAPPY」が一番だったんです

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――この作品には、大原さんのイメージにピッタリの応援ソングも多いですね。

大原：はい。「無敵のガールフレンド」とか。レコーディング前にどの曲を入れようか考えていて、いろんな曲を歌ったんですが、「無敵のガールフレンド」は自分から「入れてほしいです」と言っていた曲なんです。私自身が心奪われた曲でもあって。サビの「ダバ　シャバダバ」っていうのは恋のおまじないみたいな感じで覚えてもらえたらうれしいなと思います。

――「無敵のガールフレンド」が告白応援ソングだったとしたら、「ただ君のことが好きです」はその後な感じで。

大原：この曲は、メロディがフラットっぽくて、私にとっても新鮮でした。今まで私のレパートリーの中でラブソングと言えば、「ちっぽけな愛のうた」でしたけど、「ちっぽけ～」は切ないラブソングなんですよね。「ただ君の～」のほうは胸キュンなラブソングっていう感じになるのかな。

――「Over The Rainbow」ではじまって「ワンダフル・ワールド」で終わるという流れが、このアルバムを作品としてまとめていますよね。映画のオープニングとエンドロール的な。

大原：まさにそんなイメージですね。「Over The Rainbow」は等身大の私なんですけど、「ワンダフル・ワールド」って、歌詞もメロも不思議な世界観で、今までにないような大人っぽいフレーズもあるんですね。最初は等身大ではじまって、最後、大人っぽさで終わるっていうのが、私の“これから”を感じてもらえるんじゃないかなと思います。

――あと、「HAPPY」というアルバムタイトルが大原さんにすごく似合っていますね。

大原：「HAPPY」という言葉は最初の頃から候補にあがっていたんです。そこからいろいろ考えて、他にもいろんなワードが出て来たんですけど、最終的に最初に戻って「HAPPY」になりました。確かに私らしいなぁと思います。

――決め手は？

大原：私は何かを伝えるときにはストレートに伝えるほうなので、1ワードのほうがストレートだなぁと。最初のアルバムですから、ここからがスタートという気持ちもあるし、10代最後の年でもあるから弾けたいという気持ちもあって……だからこその元気さがこもっていたらいいなぁと思って。そう考えたら、いろいろなワードが出ている中で、「HAPPY」が一番だったんですよね。「HAPPY」っていう言葉だったら、ロゴでもジャケットでも遊べそうだなぁと思ったし、いろんな表情も出せるかなって。収録曲にも、私のいろんな表情が詰まっていますからね。

――これまでリリースして来た楽曲のイメージから言っても、大原さんの曲を聴いた後は、みんながハッピーな気分になるという感じがしますしね。

大原：あぁ、そうだといいですね。聴いた人が、曲を聴き終わったあとにどう感じてほしいかと言えば、やっぱりハッピーな感情が残ってくれたらいいなぁというのはいつも思っています。

――4月20日からは初めてのツアーもありますね。

大原：ツアータイトルの「O」の上にチョンチョンがついてるんですけど、これ、顔になっているってわかります？

――あっ！本当だ！これ、人の顔だったんですね。

大原：可愛いかなぁと思って。でもなかなか気付いてもらえないんです(笑)。1stツアーなので何が起こるかわからないけど、もうなるようにしかならないなぁと思っています。でも、そこまでどれだけの努力をするか、どれだけいいものを作るかは自分次第ですから、そこは手を抜かずに頑張りたいと思います。

取材・文●大橋美貴子





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