【対談】真緒(Sadie)×松岡充(MICHAEL)、「一緒にSOPHIA歌わせてください!」
■心を込めて歌っていけばいくほど曲が本物になる。誰かの宝物の曲になる
■つまり、楽曲がその人にとっての人生の宝物になるには時間が必要で──松岡充
松岡:今、Sadieって何曲あるの?
真緒:100曲ちょっとぐらいですかね。
松岡:あの音楽性のなか、曲が似たり寄ったりになれへんの?
真緒:そこは試行錯誤ですね。最初の頃は“Sadieとはこうであれ”というのが決まってたんですが、実際の自分はずっと叫んでいる人間ではないですし、喜怒哀楽はありますから。この10年の流れのなかにその感情の変化や広がりもあって、自分がほしいものが無意識のうちに新しく生まれてると思うんですが。
松岡:でも、そうやって感情表現が曲のなかで広がれば広がるほど、逆にSadieスタイルというもので魅了してきた人たちは一瞬戸惑うでしょ?
真緒:はい。
松岡:最初は自分の初期衝動からスタートして、次はお客さんの立場になって。そこからファンの好きなSadieスタイルとかニーズは分かってはいるけど、そうではないものを表現したいという欲求も出てきて……という葛藤は10年もバンドをやってればあるでしょ?
真緒:はい。そうなんです……。
松岡:そこはやり続けるしかないと思う。アーティストというのはファンがあってのことだから。それはどんなアーティストもぶつかる壁。活動を長く続ければ続けるほどね。MICHAELをやっている俺が今、アドバイスできるのは、やり続けるしかないってこと。俺、今年デビュー20年になるけど、ようやくそれが分かった。生まれたての楽曲はファンの“?”があってしかるべき。だけど、僕らはこういう想いでこうやってみんなの背中を押したいからこの曲を届けるとか、そう思い続けながら心を込めて歌っていけばいくほど、曲が本物になる。誰かの宝物の曲になる。つまり、楽曲がその人にとっての人生の宝物になるには、時間が必要で。その時間の中で、僕らがオーディエンス一人一人にとってどう共感できる活動をしたのかということにかかってくる。それって、ライブバンドはやっぱりライブ活動せなあかんってことで。そこはたぶん時代は変われど変わらへん本質やと思う。音源には限りがあるけど、ライブバンドはライブで曲が育っていくから。そうやるしかないって俺は思う。
真緒:すごい納得です。
松岡:これはSadieにも真緒にも時代が変わっても受け継いで欲しいところかな。気持ち込めて、汗かいて音楽を届けてほしい。上手く歌うだけが素晴らしいボーカリストじゃないから。
真緒:はい。
──ところで、ライブ当日は松岡さんとの共演などは考えてらっしゃるんでしょうか?
真緒:そりゃあ、やりたい気持ちは当然ありますよ? ありますけど、そっ……そんなの恐れ多過ぎてどうしたらいいのか分からないです。
松岡:MUCCとは一緒にやったよ(笑)。
真緒:えっ……それ、えっ……本当にいいんですか?
松岡:せっかくだから。セッションとかやったほうがいいんじゃない?
真緒:それ、ほんとに、あっ……えっ……と。もしこれが叶うならメンバーもびっくりすると思うんですが。例えば……、これ……まだこれからやるなら打ち合わせとかやらないといけないので……。
──もしSadieの曲を共演してもらえるとしたら、何をやりたいですか?
真緒:実は僕、妄想はすでにありまして……あの、「陽炎」という曲がありまして。Sadieのなかでは唯一すべて歌メロの楽曲で。なおかつお客さんにも人気ある曲なんですね。それを兄さんと歌えたらというのは、もう……本当に妄想ですけど、それはありました。だって僕のなかでは兄さんが一つ返事でライブに出てくれるという、それだけで十分なんです。その上で、ここからはまた妄想をお話しますけど。すべてのライブが終わりました。すると、兄さんが花束を手に「10周年おめでとう」といって近づいてくるんです。
松岡:ふふふ(笑)。
真緒:もうそれだけで僕はチビると思います。……っていうシーンをずっと妄想していました。……そんな妄想が現実になったら泣くと思ってたところに「陽炎」をご一緒していただけたら……でも……畏れ多過ぎて……もうわけ分かんないです。
松岡:せっかくだから、やったほうがいいと思うから、早めに連絡してね。
──ちなみにMUCCはSOPHIAの「Believe」を全員でセッションしましたけど。
真緒:あの……僕もやれるんであれば自分らの曲を削ってでもSOPHIAの曲を一緒に歌いたいんですが。もしやらしていただけるんであれば、お願いします!
松岡:真緒がやりたなら、ぜひ。それを見てファンが楽しんでくれるなら精一杯やらせていただきます。
真緒:ほっ、本当ですか? めっちゃくちゃありがたいです。やります! やらせてください。ダッシュでメンバーに憶えさせますから、ぜひとも一緒にSOPHIA歌わせてください。10年に1度のワガママカード、兄さんには、ここで使わせていただきます。
松岡:どんだけカード持ってんねん(笑)!
取材・文◎東條祥恵 撮影◎小松陽祐(ODD JOB LTD.)
■<Sadie 10th Anniversary>LIVE情報
2015年3月14日(土) EX THEATER ROPPONGI 開場 16:00 / 開演 17:00
Act:Sadie / BugLug / MEJIBRAY / 己龍 ※順不同
Special Guest:MICHAEL
[チケット]
前売り(Drink代別途)
1F スタンディング \5,000- tax in/2F 指定 \5,500- tax in
※2F指定席は一般券売より販売いたします。
発売日:2015年2月21日(土)
チケットぴあ
LAWSON TICKET
e+
little HEARTS.店頭
[問]HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
■<Sadie 10th Anniversary Special GIG 2015 DECADE OF SADNESS>
2015年4月11日(土) 大阪城野外音楽堂 開場 15:45 / 開演 16:30
[チケット]
全席指定 前売:¥5,400-(税込み) /当日\5,900-(税込み)
発売日:2015年2月21日(土)
LAWSON TICKET(Lコード 57349)
チケットぴあ(Lコード250-713)
e+(http://eplus.jp)
CNプレイガイド (0570-08-9999)
[問]キョードーインフォメーション 06-7732-8888
■Sadie 10th Anniversary Concept Best Album『DECADE』
【FC限定盤】MRS-0062 \8,500+税
仕様:CD(全60曲収録) 5枚組+10周年豪華メモリアルブックレット付き
【通常盤】MRS-0063 \3,250+税
仕様:CD(全37曲収録) 3枚組
■MICHAEL 3作品同日リリース+ライブ情報
▲リリース作品 画像3点 |
2015-03-25 発売 3,000円
■MICHAEL 初写真集「Archangel」
2015-03-25 発売 3,500円
■LIVE DVD「MICHAEL LIVE 2014 第一章」
2015-03-25 発売 3,000円
■<MICHAEL LIVE 2015 Archangel>
●2015年3月20日(金)UMEDA CLUB QUATTRO
開場18:00 開演19:00
[問]キョードーインフォメーション 06-7732-8888
●2015年3月22日(日)EX THEATER ROPPONGI
開場16:00 開演17:00
[問]DISK GARAGE 050-5533-0888
●2015年4月10日(金)FUKUOKA BEAT STATION
開場18:00 開演19:00
[問]キョードー西日本 092-714-0159
●2015年4月17日(金)名古屋BOTTOM LINE
開場18:00 開演19:00
[問]キョードー東海 052-972-7466
◆Sadie オフィシャルサイト
◆MICHAEL オフィシャルサイト
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