【対談】真緒(Sadie)×松岡充(MICHAEL)、「一緒にSOPHIA歌わせてください!」
■「失礼します。これから行ってきます」と挨拶をするんです
■……あれができるんだと想像しただけで、たまんないです!──真緒
松岡:実はSadieの話は、真緒がいないところで社長とは話してる。
真緒:えっ!……そ、そうなんですか?
松岡:うん。バンドとしてこれからどうしていこうか相談されたりもするし。そういうなかで「Saideは今年10周年の節目を迎えるから、MICHAELでライブに出てくれへん?」っ言われたんですよ。それで「いいよ」って。
──即答でOKを返した。
松岡:うん。でも、即答したけど、正直「大丈夫かなぁ……」というのは思ったけどね。オーディエンスのノリが違うんじゃないかなとか。MICHAELのオーディエンスがつぶされないかなとか。その辺は大丈夫かな?
真緒:大丈夫です! ちなみに、ウチのファンは「いつかMICHAELさんと対バンしてください」と前々から言ってたんです。
松岡:へー、どうして?
真緒:Sadieはファンも大阪ひいきなんで、この縦ラインの関係が何となく見えるんでしょうね。僕は「兄さん兄さん」って言ってますし、ファンも兄さんのことはもちろんよく知ってる世代なんですよ。ですから、ノリが違っても大丈夫だと思います。みんなあったかい人たちなんで。
──MICHAELのゲスト出演が決まったとき、真緒さん自身はどういう気持ちに?
真緒:実は僕がこっそり、10年目のワガママを社長に言ったんです。
松岡:へぇー(笑)。
真緒:本当はまず兄さんに「僕のワガママを聞いてください」というのが筋だと思うんですけど、僕からそんなことを言うのはあまりにも畏れ多くて。それで社長に「社長、俺、10年に1度のワガママカードを切っていいんですか?」と。自分は今まで事務所にワガママ言ったことないんですよ。「給料上げろ」とかも言ったことないですし。メンバーのなかでも特に僕はワガママとか言わないんですよ。そんな俺が、「僕から言うのは畏れ多いので、社長から兄さんにMICHAELとしてゲスト出演してもらうことは可能か聞いてもらえませんか?」とお願いしました。
松岡:ふーん、そうやったんや(笑)。
真緒:はい。そうしたら社長が、「いやー、松ちゃんいけるかなぁ? ギャラめっちゃ高いやろうな~」って冗談言ったりして(笑)。「お前な、向こうは芸能人やぞ? お前らみたいなバンドと一緒にやるのは難しいやろう」って最初は言ってたんです。で、「そうですか……」ってなってたんですね。でもその後、いきなり社長が「松ちゃん、出るって!」ってドヤ顔でやってきて(笑)。「マジすか!!」と。すっごいびっくりしました。「社長でかしたぞ!」と心の中で叫びましたから(笑)。社長に「どうやって兄さんに出てもらったんですか?」って聞いたら、「一発返事で承諾してくれた」と。実は僕、出てもらうことなんて絶対無理やと思ってたんですね。でも、言うのはタダやからって感覚で社長にワガママ言ったんで、本当に今でも信じられないですし、ドキドキしてます。だって、見に行ってた側ですからね。それに兄さんは、いろんなチャンネルをお持ちで、そのなかの兄さんの根本である音楽のステージですから。当日は、ステージにレッドカーペットでも敷いたほうがいいんじゃないかぐらい思ってまして。
松岡:ははははっ(笑)。
──すごい妄想が広がっていると。
真緒:はい。これも妄想でしかないですけど、その妄想をちょっと話していいですか。僕らのライブ直前に衣装を着てメイクも終えた僕は“トントン”と兄さんの楽屋の扉を叩きまして。「失礼します。これから行ってきます」と挨拶をするんです。……あれができるんだと想像しただけで、たまんないです!
松岡:ああ、あの感じな(笑)。
真緒:その僕の挨拶の後、兄さんに「おう! 頑張ってこいや」って送ってもらえる。そのシーンを想像するだけで今から楽しみでしょうがないです(笑)。
──……。
真緒:あれ、これ伝わらないですか? だって、これからアドレナリン全開で本番行きます!っていう直前に、自分の大好きな兄さんに「頑張ってこい」って言ってもらえるんですよ。この言葉をもらえるだけでどれだけのパワーになるか。ただこんな妄想しててね、当日は兄さんがご自分の出番が終わったら即帰られたってなったら、びっくりしますけどね(笑)。トントンってノックしてドア開けたら「あれ?……兄さん……もうおらんやん!」って。
松岡:はははははっ(笑)。
真緒:っていうのだけが、今は心配です。
松岡:当日はたくさんバンド、出るんでしょ?
真緒:ウチらと兄さん以外に3バンド出ます。
──今のヴィジュアル系シーンを引っぱっているバンドばかりなので、当日は真緒さんが彼らをご紹介……。
真緒:いいえ! 紹介しないです。兄さんをとられたら嫌なんで(笑)。
松岡:でも、知りたいな~。
真緒:いや、違うんですよ! 俺らよりも世代の若いヤツらもいますから。もし礼儀や挨拶がなってなかったら、俺はどうしたらいいのか分からなくなるので。まあでも、いい子たちばかりなので、彼らなら胸張ってご紹介できる仲間です! よろしくお願いいたします。
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