ブラック・サバス、ザ・リバティーンズはいいが、エミネムはダメ?
ロンドンのハイド・パーク内でイベントを行う場合、Royal Parksという組織から許可を得なくてはならない。公園はもともと王室の所有物であるため、その内容が女王の名に相応しいか検討されるのだが、エミネムがその条件に引っかかったそうだ。
◆エミネム「ラップ・ゴッド」パフォーマンス映像
エミネムは7月、ハイド・パークで開かれる<British Summer Time>フェスティヴァルに出演する予定だった。しかし、ブラック・サバスやザ・リバティーンズなどほかのヘッドライナーはOKだったものの、『Daily Mirror』紙によると「物議をかもすアーティストで、その詞は同性愛を嫌悪し、挑発的で卑猥だと非難されている」エミネムに対しては、すぐに結論が出なかったという。
そのため、なかなか許可が降りないことに業を煮やしたエミネムとプロモーターは、ハイド・パークの代わりにウェンブリー・スタジアムでプレイすることを決定。エミネムは、セックス・ピストルズの『NEVER MIND THE BOLLOCKS』をもじり『NEVER MIND HYDE PARK』と描いたコンサート告知をInstagramに掲載した。
<British Summer Time>は7月7~13日開催。ブラック・サバス、ザ・リバティーンズ、マクバステッド、ニール・ヤング&クレイジー・ホース、トム・ジョーンズらがヘッドライナーを飾る。エミネムがプレイするはずだった11日のラインナップはまだ発表されていない。
ブラック・サバスとザ・リバティーンズは、Royal Parksからは許可が降りたが、近所の住民から反対の声が上がっている。
エミネムのロンドン公演は2001年以来13年ぶり。ウェンブリー・スタジアムでの公演は瞬く間にソールド・アウトし、同じ会場での追加公演(7月12日)が発表された。
Ako Suzuki, London