【ライヴレポート】ギルガメッシュ、10周年記念ツアーが大盛況「そして次の10年へ」

ポスト

ギルガメッシュが4月29日、2年ぶりの全国ツアー<girugamesh 2014 tour "MONSTER">のファイナル公演を名古屋CLUB QUATTROで開催した。降りしきる雨の中、このライヴには大勢のオーディエンスが詰めかけ、バンドの結成10周年を祝福した。

◆ギルガメッシュ 拡大画像

<girugamesh 2014 tour "MONSTER">は、全箇所オープニングアクトを登用して行われた。この日は新進気鋭のV系バンド、DEZERTが登場。突進力に溢れた演奏と、先輩を前に全く動じない激烈なパフォーマンスでフロアの温度を急上昇させ、メインアクトへと繋ぐ。

セットチェンジの後、ツアーファイナルを迎えて気力十分のギルガメッシュがステージに姿を現した。大歓声の中、いきなりライヴの人気曲「お前に捧げる醜い声」を披露、のっけからフロアを興奮の渦に叩き込む。そして最新オリジナルフルアルバム『MONSTER』からのメタルコアチューン「Drain」を続けざまに放ち、フロアのテンションを短時間で絶頂へと高めた。

卓越した演奏力とフロアを一気に盛り上げるパフォーマンスは、ハイブリッドなライヴ活動を重ねてきた彼らのキャリアの成せるわざ。ライヴ中盤に配置された「睡蓮」では、説得力の増した左迅のヴォ―カリゼーションに会場の集中力が一気に高まる。昨今のギルガメッシュはラウドロックシーンに位置するバンドとの対バンも多く、破壊力満点の演奏に注目されがちではあるが、同曲に代表される“繊細に歌い上げるメロディライン”を併せ持ったアプローチが彼らの強みであり、魅力のひとつとなっている。この両面のクオリティの高さが海外でも高く評価されている所以だとのこと。

そして後半は一気呵成に激しい楽曲を叩きつけていく。初期の名アルバム『13’s reborn』収録の「遮断」を皮切りに、代表曲を次々に披露。“ライヴこそが我が人生”と高らかに歌い上げる「Live is Life」ではバンドの一体感が強靱なサウンドを生み、キラーチューン「Never ending story」ではメロコア顔負けのスピード感溢れる演奏でオーディエンスを圧倒。そして本編ラストの「evolution」ではオーディエンスの大合唱が発生するという感動シーンを演出した。

アンコールでは左迅から秋の全国ツアー開催に加え、ミニアルバムのリリースが発表されるというサプライズも。これには満員のオーディエンスから大歓声が上がる。ツアーを締めくくる最終曲にはバンドの代表曲のひとつ「Break Down」を激烈な演奏で披露、熱狂の一夜に幕を閉じた。

ギルガメッシュは結成10周年という区切りを経て、「次の10年へ」向かう。5月24日から始まるヨーロッパツアーが、その大きな第一歩となりそうだ。



■今秋、ミニアルバムリリース決定
※詳細後日

■今秋、全国ツアー開催決定
※詳細後日

■<girugamesh 2014 Europe tour "MONSTER">
5月24日(土)Moscow Hall (Moscow, Russia)
5月25日(日)Zal Ozhidaniya (St Petersburg, Russia)
5月27日(火)Szene (Vienna, Austria)
5月28日(水)Club 202 (Budapest, Hungary)
5月30日(金)Backstage (Munich, Germany)
5月31日(土)Colos-Saal (Aschaffenburg, Germany)
6月01日(日)Divan du Monde (Paris, France)
6月03日(火)Ninkasi Kao (Lyon, France)
6月05日(木)Proxima (Warsaw, Poland)
6月06日(金)Zeche Carl (Essen, Germany)
6月07日(土)LIDO (Berlin, Germany)
6月09日(月)O2 Academy Inslington (London, UK)
6月11日(水)Nosturi (Helsinki, Finland)


◆ギルガメッシュ オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報