【インタビュー】三代目 J Soul Brothers、“パーフェクト”な年の幕開けを飾る火付け役になりたい
1月にリリースしたアルバム『MIRACLE』でオリコン週間アルバムランキングで2週連続1位を獲得するなど、2013年をさらなる大きな飛躍の年とした三代目 J Soul Brothersが、初のベストアルバム『THE BEST』とニューアルバム『BLUE IMPACT』を2014年1月1日に同時リリースする。4年目に突入したその活動の軌跡が詰め込まれた『THE BEST』、そして、これまで以上に成長した自らの姿を表現する『BLUE IMPACT』と、三代目 J Soul Brothersの集大成とさらなる未来をこの2作からは感じ取ることができる。今回のリリースに続いて控える、約1年ぶりの全国ツアー<三代目J Soul Brothers LIVE TOUR 2014“"BLUE IMPACT”>のキック・オフへも意欲を高めている彼らの、今現在の心境をお届けしよう。
◆三代目 J Soul Brothers 画像、PV映像
── 2014年1月1日発売の最新アルバム『THE BEST/BLUE IMPACT』を控え、まず2013年はどんな1年だったか振り返っていただけますか。
NAOTO:三代目に関してはツアーがなかった代わりに、色々なイベントに出演させてもらいました。メンバー同士でもよく話しますが、その中で溜め込まれた“熱狂”をエネルギーに変えて、2014年のアルバムとツアーで感動に変えていくことが自分達の共通テーマになっていますね。
NAOKI:2013年はHIROさんの区切りの年でもありましたから、EXILE TRIBEの全てにおいて大事な1年でしたよね。EXILE TRIBEの各グループや各メンバーが“何をするべきか?”“将来に向けて何ができるか?”を考えた期間でもありました。
── 2014年は1年を通して「EXILE TRIBE PERFECT YEAR 2014」を掲げていて、そのトップバッターを三代目が担うことになるわけですが。
岩田剛典:まさに“パーフェクト”な年の幕開けの一発目を飾らせていただくということで、EXILE TRIBE全体を盛り上げるための火付け役になりたいと思っています。アルバムとその後のツアーで、スタートダッシュをかけたいという気持ちは強いです。僕らとしては2回目の単独ツアーなので、成長したエンターテインメントを届けられるのが楽しみですね。
登坂広臣:ツアーのリハーサルも進行していますので、年明けの開催までにパフォーマンスの精度とモチベーションを上げていきたいです。
山下健二郎:三代目にとっても重要な年になると思います。ベスト盤と最新アルバムを同時に発表することで僕らの進化が問われますし、その後のツアーを経て一体何を得られるのか。僕らとしては、常に経験したことのない場所に行くことが目標ですから。
ELLY:7人の個性が違うので、メンバーそれぞれの個性や気持ちをまとめていけば、今まで以上に良い方向に行ける気がしています。個人のことでは楽曲、振り付け、パフォーマンス、お芝等、自分が求められることに対して150%以上のもので応えていきたい。そういう部分に対しての想いは以前よりも濃くなっているので、無理だと思うことでも立ち向かうようになっていると思います。
NAOTO:2013年から2014年にかけて、EXILEに携わる全ての人々はもちろん、三代目にとっても節目というか、ゴールとスタートが同居しているような位置づけになると思います
NAOKI:そういう意味でも、三代目にとってベスト盤と新しいアルバムが同時に発表されることはピッタリなタイミングだなと。満足しているわけでもなく立ち止まっている感覚もない、その両方の感覚が一緒になっているというか。人間としても表現者としても、昨年より確実に成長している実感があるんですよ。その状況の中でのツアーになるので、リハーサルをやっていても手応えを感じています。
── 『THE BEST』では、デビューから3年間を通じた軌跡を垣間みることができますよね。
今市隆二:デビューから3年でベスト盤を発表させていただけるのは、やっぱりファンの方々のおかげですよね。それは決して奇麗ごとではなく、僕達だけの力では絶対に実現しないことですから。
NAOTO:3周年を迎えて4年目に突入しましたが、いつでも新人の気持ちは忘れないようにしています。今もまだ新人ではあるんですが、とはいえ1年目の新人と3年を超えた新人とでは違う気がしていて。1年目のフレッシュ感も大事ですが、キャリアを積んだからこそ生まれる説得力の必要性も感じています。スケール感や地に足が付いている空気感など、ステージにいるだけで何かを感じてもらえるグループになっていかなければいけないですね。
── その意味でも、4枚目のアルバムとなる『BLUE IMPACT』は、2014年以降の三代目の進化や成長が形になった1枚だと思いますが。
登坂広臣:毎作品に共通していることは、やっぱり現時点での僕らのベストを表現することですよね。
今市隆二:アルバム全体を通して、ツアーを意識したキックオフ・アルバムになっています。
山下健二郎:やっぱり三代目にとってライブ・パフォーマンスは外せない武器だと思います。だからこそ、今までの作品も最新アルバムも、ツアーを前提したに内容になっているんですよね。例えば、ステージでの構成やセットリストを考えながら、こういう曲もあったらいいとか、この辺りでバラードを入れたいとか、細かく想定して作られている。もちろん、曲のテイストで現時点の自分達のモードなども反映されていますが、発表した時期だけの盛り上がりではなく、曲自体を継続的に育てていこうという気持ちもあるんですよね。
── “曲を育てていく”とは?
山下健二郎:例えば「FIGHTERS」は、必ずライブで盛り上がる曲ですが、だからといってその曲ばかりに頼るわけではなく、新たに匹敵するような曲を生み出していかなければいけない。それには、僕らも新たなパフォーマンスを考えなければいけませんし、ファンの皆さんに盛り上がってもらうような工夫をしないとダメですよね。そういう意味で、曲を育てていくというか。そんな風に色々な観点からアルバムを作っていけるのも、僕らの特徴かなと思います。
── ボーカルの2人は、歌に関して今作ならではのアプローチはありましたか?
登坂広臣:活動4年目の1発目のアルバムということもあって、『THE BEST』に収録された楽曲からさらに成長した自分達、それを感じてもらえるように意識しながら取り組みました。
今市隆二:僕は、個人的なことでいえば「PRIDE」という曲で初めて作詞を書かせていただきました。今回のアルバム制作やツアーが決まった時点で、自分としても歌詞を書いてみたいという想いがありました。
── 初の作詞ということで、楽しさや喜びはもちろん、逆に難しさや生みの苦しみのような経験はしましたか?
今市隆二:苦しさはなかったのですが、当然、読む詞とは違って歌うことが前提になりますよね。ですから、どうしたら伝わりやすいとか、言葉選びなど色々と試行錯誤しました。その中で、1行だけどうしても思い浮かばず、8時間くらい悩んだ部分もあって。でも、アーティストの方が「ふっと降りてきた」とか言いますよね? その1行はそれに近い感覚で降りてきたんです。そういった初めての感覚も含めて、貴重な経験を得ることができました。
── タイトルの『BLUE IMPACT』も使われている“BLUE”というワードは、まさに三代目を象徴していますよね。あらためて、皆さんは“BLUE”という色や言葉に対してどんなイメージを持っていますか?
岩田剛典:デビュー当時から、二代目は赤、三代目は青という感じで、何かあるごとにイメージカラーとして使われてきたんです。なので、青色やBLUEというワードは、自分達を表現する意識が強いのでしっくりきますよね。
全員:アルバムのタイトルに関していえば、ELLYのアイデアが採用されたんですよね。
ELLY:そうですね。特別に難しく考えたわけじゃなく、自分の中からごく自然に出てきたんです。やっぱり、僕らの中で“BLUE=三代目”というイメージがある。その三代目が、新たなインパクトを与えていくという想いに沿って『BLUE IMPACT』というタイトルを提案させてもらったんです。それを聞いてくださったHIROさんが反応してくださって決まりました。
今市隆二:一般的にブルーといえば、寂しいとか冷たいというイメージがありますが、僕らのブルーは少し違うかもしれませんね。例えば、今回のテーマ曲にもなっている「JSB Blue」という曲は、単なるブルーではなく、その名の通り三代目が提示する新色という意味でもあったりして。歌詞の内容にも反映されていますが、「JSB Blue」という僕ら色に染まってもらえたら嬉しいなと思っています。
登坂広臣:個人的にも「JSB BLUE」は気に入っていて、まさに僕らの気持ちを綴った歌ですよね。今まで以上に進化を続ける三代目に対する期待、そういう気持ちが込められています。
── 今の会話にあったように“BLUE=三代目のカラー”を言い換えれば、自分達らしさや特徴にも繋がると思います。現時点で、三代目らしさや特徴、グループにおける強みはどんなことだと思いますか?
NAOTO:強みということでいえば、本当に仲が良いこと。お互いのことが好きなんだなって思いますね、気持ち悪いですけど(笑)。そういう絆や団結力は、ステージ上でも出ると思います。
全員:間違いない(笑)。
岩田剛典:それと、メンバーの個性かな? それぞれインパクトあるんだけど、それがひとつのグループにいることも強みというか。
ELLY:確かに、個性は強みだと思う。個性を表現できなければ、違いだったり特徴を表現できないしね。
NAOKI:今、三代目の7人だけ見ても、それぞれが好きなこと興味があることをやれている。臣(登坂)が演技に挑戦したりね。
登坂広臣:グループでの活動以外から得たものは、またグループに持ち帰るものでもありますからね。新たな表現力だったり。そのことで、三代目に新たな色を加えたいとも思っていて。
NAOKI:それぞれの活動や夢が、グループを中心に縦や横だけに繋がっているわけじゃなくて、もっと立体的になっている気がします。そのことが、三代目やEXILE TRIBEに新たな作用を生み出す効果に繋がっていたりして。
ELLY:グループとして幅を広げるということは、同時に新たな可能性を生み出すことでもありますよね。それをやるためには、やっぱりメンバーの一人ひとりが濃くなっていかないといけないと思う。実際、今はそれができているからこそ三代目が新しいパフォーマンスを生み出せているんじゃないかなと。例えば、バラードの曲でも印象的な振り付けを提案していることとか。自分達では自然なことだけど、結果的に“らしさ”になっているというか。
登坂広臣:感覚的な部分も含めて、激しい曲でもバラードでも三代目の世界観で魅せることができるのは強みかもしれない。
NAOTO:タイトなパフォーマンスとチャレンジする姿勢も強みではあると思う。僕らはまだ、いい意味で固まり切っていない。だからこそ、新しいものに対する柔軟性もある。なんていうか、“柔能く剛を制す”みたいな。
全員:それだ!
NAOKI:例えば「SO RIGHT」のPVは、そういう三代目らしさが表現できていると思うんですよ。しかも、手前味噌なんですが歌声も魅力だからこそ、そのヴォーカルの2人に反応してパフォーマーが独自の振り付けを生み出せている部分もあって。とにかく、ヴォーカルの2人、フレッシュでエッジな感性を持っている3人、EXILEを経験している2人、その7人のバランスが上手く融合しているのを実感してますね。
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