ノイズ除去から楽器音抽出まで対応、SONYからオーディオをスペクトル化して編集する「SpectraLayers Pro」登場
フックアップは、Sony Creative Software社のスペクトル化してオーディオ編集するユニークなソフトウェア「SpectraLayers Pro」を12月21日より発売する。
「SpectraLayers Pro」は、まったく新しいアプローチでオーディオ編集を行えるツールで、今までにないユニークなワークフローでサウンドづくりを実現する。多くの要素が含まれた録音物から、不要な音を削除したり、逆に特定の音を抽出するといった用途をはじめさまざまな使い方ができるソフトウェアとなっている。
オーディオデータを読込むとただちに立体的なスペクトル表示。これにより時間要素と周波数要素とを詳細に解析可能。そして、直接そのスペクトル表示されたデータに対して、装備されたさまざまな編集ツールを使うことにより先進のオーディオ編集を実現する。おもな使用目的はオーディオの周波数構成の解析、倍音構成の解析、特定の楽器音の抽出、不要な音成分の削除、ノイズリダクションと多岐にわたる。
しかも抽出された要素は別レイヤーに配置されるので、たとえばアイソレーションやノイズリダクションは、そのレイヤー位相を反転することで簡単に処理される。また、レイヤー個別にタイムやピッチの変更、VSTプラグインを使ったエフェクト処理といった、積極的なサウンドクリエーションも可能にする。
発売を前に都内で行われた発表会では、ミックス済みの楽曲から気に入らないパートの音を除く、屋外で収録した人の話し声や鳥の鳴き声などさまざまな音からサイレンの音を取り除くといったデモンストレーションが披露された。スペクトラム表示から目的とする周波数を含まれる倍音とともに検出、選択し、別レイヤーに分割してからさまざまな処理を行うという操作はPhotoshopの操作を思わせるもの。これまでにないアプローチでオーディオの編集ができることが示された。
▲水平軸=時間(長さ)、垂直軸=周波数(ピッチ)。3次元変位ツールを使うとオーディオコンテンツを異なる方法で表現できる。上記はアルトサクソフォンの音で、左が標準表示、右が3次元変位表示。
▲デモで使われたオーディオの波形。左はシンセの音、右がサイレンの音。任意の周波数の部分を拡大し、さまざまな方法で特定の音を見つけて別レイヤーに分割、処理を加えることができる。
想定されるユーザーは、オーディオマスタリングエンジニア、サウンドデザイナー、ビデオ用サウンドプロデューサー、オーディオライブラリー制作担当者など。そして、さらにより深くオーディオの解析が必要な科学研究者や捜査関係者といったプロフェッショナルにもたいへん便利なツールとなるはず。
パッケージは、MacとWindowsのハイブリッド仕様。通常版のほか、教育機関に在籍者が購入対象となるアカデミック版が用意される。ソフトウェアは英語版で、日本語の電子マニュアルが付属する。
その他おもな特徴は以下のとおり。
●先進のオーディオ編集
・オーディオファイルから要素別に複数のレイヤーへ分割、そのレイヤーを個別に編集し、最終的なオーディオファイルへと統合
・不要なノイズやいらない音成分を耳で確認しながら完璧に削除
・音楽と台詞を個別のレイヤーへ分割
・特定の音要素にのみピッチ修正
・オーディオマスタリング、サウンドデザイン、音声解析、音声鑑定などの用途
・すべてのツールがユーザーによって、幅広い範囲で解析時の感度や許容誤差を設定可能
●抽出ツール
・Areaツール:別レイヤーへ送るオーディオをスペクトラム表示された波形から直接範囲指定
・Frequencyツール:周波数成分を解析・トラッキングし、選択したレイヤーへ送る
・Harmonicsツール:ユーザーが設定した任意の分量と順序で、ハーモニクス(倍音)を検索し、選択
●修正ツール
・Amplify、Clone、Eraseツールなどを使って、スペクトル表示された波形に直接、しかも詳細かつクリエイティブに修正が可能
●制作ツール
・FrienquencyツールやNoiseツールを使って、SpectraLayers Proインターフェース内でサウンド制作が可能
●詳細、かつ柔軟性の高さ
・32ビット/96 kHz対応
・SpectraLayers ProからSOUND FORGE PROなどのオーディオ編集ソフトへのシームレスなトランスファーが可能
<最低動作環境>
●Windows
・Microsoft Windows Vista 32-bit/64-bit SP2、またはWindows 7 32-bit/64-bit SP1
・Intel/AMD デュアルコアプロセッサー(クアッドコアタイプを推奨)
・OpenGL 2.1準拠グラフィックカード(256 MB)
・1280 × 720 解像度ディスプレイモニター
・Windows準拠オーディオハードウェア
・2 GB RAM
・2 GBハードディスク空きスペース(作業ファイル用)
・インターネット接続環境(製品アクティベーション用)
●Macintosh環境
・Mac OSX 10.6 (Snow Leopard)、10.7 (Lion)、10.8 (Mountain Lion)
・Intel デュアルコアプロセッサー(クアッドコアタイプを推奨)
・OpenGL 2.1準拠グラフィックカード(256 MB)
・1280 × 720 解像度ディスプレイモニター
・CoreAudio準拠オーディオハードウェア
・2 GB RAM
・2 GBハードディスク空きスペース(作業ファイル用)
・インターネット接続環境(製品アクティベーション用)
◆SpectraLayers Pro(スペクトラレイヤーズプロ)
価格:39,900円
◆SpectraLayers Pro アカデミック版
価格:31,500円
発売日:2012年12月21日
◆SpectraLayers Pro 製品詳細ページ
◆フックアップ
◆BARKS 楽器チャンネル
「SpectraLayers Pro」は、まったく新しいアプローチでオーディオ編集を行えるツールで、今までにないユニークなワークフローでサウンドづくりを実現する。多くの要素が含まれた録音物から、不要な音を削除したり、逆に特定の音を抽出するといった用途をはじめさまざまな使い方ができるソフトウェアとなっている。
オーディオデータを読込むとただちに立体的なスペクトル表示。これにより時間要素と周波数要素とを詳細に解析可能。そして、直接そのスペクトル表示されたデータに対して、装備されたさまざまな編集ツールを使うことにより先進のオーディオ編集を実現する。おもな使用目的はオーディオの周波数構成の解析、倍音構成の解析、特定の楽器音の抽出、不要な音成分の削除、ノイズリダクションと多岐にわたる。
しかも抽出された要素は別レイヤーに配置されるので、たとえばアイソレーションやノイズリダクションは、そのレイヤー位相を反転することで簡単に処理される。また、レイヤー個別にタイムやピッチの変更、VSTプラグインを使ったエフェクト処理といった、積極的なサウンドクリエーションも可能にする。
発売を前に都内で行われた発表会では、ミックス済みの楽曲から気に入らないパートの音を除く、屋外で収録した人の話し声や鳥の鳴き声などさまざまな音からサイレンの音を取り除くといったデモンストレーションが披露された。スペクトラム表示から目的とする周波数を含まれる倍音とともに検出、選択し、別レイヤーに分割してからさまざまな処理を行うという操作はPhotoshopの操作を思わせるもの。これまでにないアプローチでオーディオの編集ができることが示された。
▲水平軸=時間(長さ)、垂直軸=周波数(ピッチ)。3次元変位ツールを使うとオーディオコンテンツを異なる方法で表現できる。上記はアルトサクソフォンの音で、左が標準表示、右が3次元変位表示。
▲デモで使われたオーディオの波形。左はシンセの音、右がサイレンの音。任意の周波数の部分を拡大し、さまざまな方法で特定の音を見つけて別レイヤーに分割、処理を加えることができる。
想定されるユーザーは、オーディオマスタリングエンジニア、サウンドデザイナー、ビデオ用サウンドプロデューサー、オーディオライブラリー制作担当者など。そして、さらにより深くオーディオの解析が必要な科学研究者や捜査関係者といったプロフェッショナルにもたいへん便利なツールとなるはず。
パッケージは、MacとWindowsのハイブリッド仕様。通常版のほか、教育機関に在籍者が購入対象となるアカデミック版が用意される。ソフトウェアは英語版で、日本語の電子マニュアルが付属する。
その他おもな特徴は以下のとおり。
●先進のオーディオ編集
・オーディオファイルから要素別に複数のレイヤーへ分割、そのレイヤーを個別に編集し、最終的なオーディオファイルへと統合
・不要なノイズやいらない音成分を耳で確認しながら完璧に削除
・音楽と台詞を個別のレイヤーへ分割
・特定の音要素にのみピッチ修正
・オーディオマスタリング、サウンドデザイン、音声解析、音声鑑定などの用途
・すべてのツールがユーザーによって、幅広い範囲で解析時の感度や許容誤差を設定可能
●抽出ツール
・Areaツール:別レイヤーへ送るオーディオをスペクトラム表示された波形から直接範囲指定
・Frequencyツール:周波数成分を解析・トラッキングし、選択したレイヤーへ送る
・Harmonicsツール:ユーザーが設定した任意の分量と順序で、ハーモニクス(倍音)を検索し、選択
●修正ツール
・Amplify、Clone、Eraseツールなどを使って、スペクトル表示された波形に直接、しかも詳細かつクリエイティブに修正が可能
●制作ツール
・FrienquencyツールやNoiseツールを使って、SpectraLayers Proインターフェース内でサウンド制作が可能
●詳細、かつ柔軟性の高さ
・32ビット/96 kHz対応
・SpectraLayers ProからSOUND FORGE PROなどのオーディオ編集ソフトへのシームレスなトランスファーが可能
<最低動作環境>
●Windows
・Microsoft Windows Vista 32-bit/64-bit SP2、またはWindows 7 32-bit/64-bit SP1
・Intel/AMD デュアルコアプロセッサー(クアッドコアタイプを推奨)
・OpenGL 2.1準拠グラフィックカード(256 MB)
・1280 × 720 解像度ディスプレイモニター
・Windows準拠オーディオハードウェア
・2 GB RAM
・2 GBハードディスク空きスペース(作業ファイル用)
・インターネット接続環境(製品アクティベーション用)
●Macintosh環境
・Mac OSX 10.6 (Snow Leopard)、10.7 (Lion)、10.8 (Mountain Lion)
・Intel デュアルコアプロセッサー(クアッドコアタイプを推奨)
・OpenGL 2.1準拠グラフィックカード(256 MB)
・1280 × 720 解像度ディスプレイモニター
・CoreAudio準拠オーディオハードウェア
・2 GB RAM
・2 GBハードディスク空きスペース(作業ファイル用)
・インターネット接続環境(製品アクティベーション用)
◆SpectraLayers Pro(スペクトラレイヤーズプロ)
価格:39,900円
◆SpectraLayers Pro アカデミック版
価格:31,500円
発売日:2012年12月21日
◆SpectraLayers Pro 製品詳細ページ
◆フックアップ
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