劇団V、<アスノーヴァ~皇国の継承者>万感の千秋楽終了! 劇団Vの旅はまだ続く
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「VOCAL」「VISUAL」「VIRTUAL」をキーワードに集ったメンバー達が繰り広げる2次元と3次元の融合を目指した360°・メディア・プロジェクト、劇団V。出演者に√5のけったろ、マルチ・エンターテイメント・ユニット、新曲がオリコンデイリー2位を記録した3Peace☆Loversの二階堂隼人、歌ってみたから幅広い活動を繰り広げるゼブラとけけ(ヶ´∀`)、人気急上昇中のヴィジュアル系バンド、サウイフモノのSACCI、brick breakのれーあ、そしてコラーゲンボーイズの将星、逢月そら、音影の武蔵坊鬼丸と注目の美麗若手アーティストたちが参加したこと。さらに音楽にはアンティック-珈琲店-のカノン、takuya、さらに気鋭の作曲家として注目を集める千葉”naotyu-”直樹が担当したことから、旗揚げとなる10月のSHIBUYA O-WESTの公演では、若い女性ファンたちで満杯状態となり、その注目度の高さを伺わせた。
演劇では余り例を見ない試みとなるマルチエンディング・システムを採用した第二回の公演では、前回と異なるエンディングを見届けようと旗揚げ公演に来たファンと、噂を聞きつけたファンで立ち見も出る満員状態に。勝手が分かったからか、前回よりもリラックスした雰囲気ながら、演者達の緊張感溢れる演技に、O-EASTはたちまち物語の世界へと引き込まれている。
9世紀のロシア、中国の境にある架空の国、エジョフシナで、腹違いながら仲睦まじく暮らしていた5人の皇子たちが、父である隻腕の恐王キエフの号令により、王位を巡り、争いを繰り広げる物語<アスノーヴァ~皇国の継承者~>。漫画『恋色☆キャラメリゼ』の原作も担当している気鋭の作家、天音トウが、O-WEST公演のファンのアンケートを受け、シナリオの約3分の1を書き直した脚本は、悲劇的な色合いの強かった前回公演に比べ、主人公ユーリ(けったろ)が、押し寄せる苦難をどのように乗り越えていくかに焦点が当てられている。
前作以上に各キャラの見所も殺陣も増えており、修練を積んだ演者たちのド派手なアクションやドラマチックな演技が音楽と共に展開されていく。また静謐なシーンでは一転して抑揚の効いたエモーショナルな演技で観客に息を呑ませていくなど、前回よりも演者の成長が強く感じられた公演となった。終盤にはツァーロン(二階堂隼人)と王キエフ(武蔵坊鬼丸)をはじめとする怒涛のアクションシーンでカタルシスを生み、ラストはユーリと実の兄である仮面の男、カーズ(ゼブラ)が和解。ユーリによる圧巻の演説で幕を閉じ、O-EASTは大きな歓声と拍手で埋め尽くされたのだった。
カーテンコールでは前回同様仲の良さを見せつけながら、演者が一様に次の舞台を望み、今後も劇団Vとして活動していく旨を発表。最近では「公式が病気」と言われているほど更新頻度が増している公式サイトから次の動きを発信していくことを誓い。この日の公演はひときわ大きな歓声と共に幕を下ろした。
関係者によるとまだ未定ながら、劇団Vは今後も活動を継続し、年末年始には次なるアクションを起こす予定とのこと。詳しい情報や演者の動向は逐次サイトやTwitterにアップされるとのことなので、是非チェックしてみよう。
※写真/photographer : 佐藤寧花(SHIZUKA SATOU)
◆劇団V オフィシャル・サイト
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