劇団V、<アスノーヴァ~皇国の継承者~>11月公演迫る

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「Vocal」「Visual」「Virtual」のキーワードを元に立ち上げられた2次元と3次元の融合を目指した360°エンターテイメント・プロジェクト、劇団V。出演者には、"歌ってみた"でも人気のけったろ(ROOT FIVE)やゼブラ、マルチ・エンターテイメント・ユニットの3Peace☆Loversから二階堂隼人、人気急上昇中のヴィジュアル系バンド、サウイフモノのSACCI、brick breakのれーあ、そしてコラーゲンボーイズの将星、逢月そら、音影の武蔵坊鬼丸と注目の美麗若手アーティストが参加、話題を呼んでいる。

10月30日(火)には旗揚げ公演としてSHIBUYA O-WESTにて1回目の公演が行われたが、この日は椅子席の即日完売に伴い急きょ立ち見席を追加、二階席ともに満員御礼のなか成功を収めた。

これまでに例のない試みに、観客の期待と不安が独特な空気を作り上げていく中、繰り広げられたのは、幾多のステージで観客を熱狂させてきたフロントマンたちによる、華やかでドラマチックな物語と音楽の共演だった。

<アスノーヴァ~皇国の継承者~>は9世紀のロシア、中国の境にある架空の国、エジョフシナが舞台。腹違いながら仲睦まじく暮らしていた5人の皇子たちが、父である隻腕の恐王キエフの号令により、王位を巡り、争いを繰り広げる物語だ。運命に翻弄される心優しき末子ユーリに、謎の仮面の男カーズが接近するなど、陰謀渦巻く継承の儀は、やがて悲劇的な色合いを強めながら加速度的な展開を見せていく。

カノン、takuya(アンティック-珈琲店-)、千葉"naotyu-"直樹の3人が書き下ろした楽曲も、物語に色を添えている。この公演のために20曲近い楽曲をすべて下記下ろしたとのこと。

華麗な衣装に身を包み、一段と華やかになった演者たちは、これが初舞台とは思えぬほどの熱演。骨太な物語に巧みに織り込まれた、皇子たちの色っぽい絡みシーンに、時折観客の嬌声が上がる中、エモーショナルな展開にいつしか観客は作品世界に没入していく。そして、衝撃的なラストに、終演後、会場からは万雷の拍手が巻き起こったのだった。大きな歓声に迎えられたカーテンコールでは、シリアスなお話から一転してユーモラスな一面を見せる演者たち。Twitter上でも度々やり取りがあるように舞台を通じて高め合った友情は、劇団Vの今後の期待感を煽るに十分なものだった。

劇団Vのもうひとつの魅力は、各出演者のまるで男子校のような熱い稽古場での様子。これらはそれぞれのTwitterや公式HPでの稽古場レポートでも見られるが、ほぼ初演という状況のなかで演者たちが良いものを作り上げたいとひたむきに稽古に打ちこみ、時にぶつかり、意見し合い姿。ぜひチェックしてもらいたい。

そして、その集大成とも言える公演が、いよいよ11月27日(火)、SHIBUYA O-EASTにて開催される。<アスノーヴァ>ではマルチエンディングシステムを採用しており、10月の公演とはエンディングが異なる内容になっているとのこと。凛々しい皇子たちの悲しき争いがどのような結末を迎えるのか、是非ともその目で確認して欲しい。

<アスノーヴァ ~皇国の継承者~>
2012年11月27日(火)@SHIBUYA O-EAST
開場18:00 / 開演19:00
チケット情報:前売 \4,200(D別) 現在一般販売中!!
O-EAST店頭 ローソンチケット(Lコード WEST: 38843/EAST: 39260)

◆劇団V オフィシャル・サイト
◆BARKS ヴィジュアル系・V-ROCKチャンネル「VARKS」
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