ブロンディ、デボラ・ハリーが新作について語る
画期的なニューヨークのバンド、ブロンディは40年近くもの間ジャンルの壁を押し広げている。アイコン的なフロントウーマン、デボラ・ハリーに率いられたブロンディは70年代~80年代初期のニュー・ウェイブやパンク・シーンのパイオニア的存在で、早いうちからレゲェやラップのサウンドを実験していた。バンドは国際的評価を得て多くの賞を受賞、4曲のナンバーワン・シングルを出し、4000万枚以上のアルバムを売り、2006年にはロックンロールの殿堂入りも果たしている。
9作目のアルバム『パニック・オブ・ガールズ』が9/13に発表されるのに合わせて、現在66歳となったデボラが語った。
「やっと出せるのよ!(笑)すごく誇りに思っているわ。これはほんとに典型的なブロンディのアルバムで、私たちの作品を強力に表すものになっている。このアルバムではあんまりラップはやっていないけどね」
ビヨンセのようなメガスターではないものの、彼女は独特の地位を作り上げてきた。
「自分たちのやって来たことに満足しているし、自分はむしろカルト的な存在である方が心地よいと思ってきたの。だけど、ビヨンセみたいなすごいエンターテイナーでパフォーマーになるって憧れちゃうわよね。あんなにたくさんヒットが出せたら良かったのに、とも思う。私たちはずっとポップとアンダーグラウンドの間の何だかちょっと微妙なところにいたの。だけど、絶対何よりロックンロール・バンドなんだけどね」
観客を巻き込むニュー・ウェイブの伝統は今の音楽シーンにも生きているという。
「今の観客もすごく楽しんでいて、ただ見てるんじゃなく一緒に経験を分かち合おうとしている。それってパンクやニュー・ウェイブ・バンドのもたらした、ほんとに長く続いている価値観のひとつだと思う」
新作は彼らのマネージメント会社の子会社であるイレブン・セブン・ミュージックからの発売だ。
「ずっと挑戦だった。業界は大きな変化をくぐり抜け、誰もがウンザリするほど話し合ってきた。私たちにとっては新しい世界よ。だけど、テクノロジーのおかげでうまくいってるわ。私たちはいつだって最新テクノロジーをうまく生かしてきたんだから」
40年も活動を続けている長寿の秘訣は?
「特にないわ。私は新しいものが好きなの。思い出を懐かしんだりするのは好きじゃない。自分らしくやるほどに前向きに、クリエイティブに、より良くなれるのよ。運良く私はそういういいポジションにいるの」
◆ニュース提供:ビルボード
◆BARKSビルボード・デイリーニュース・チャンネル