河島英五、遺作「旧友再会」が新たにレコーディング
河島英五が2001年に48歳の若さでこの世を去って10年、彼のラストライヴの音源を元に、遺作となった楽曲「旧友再会」が新たにレコーディングされ、ベストアルバム『旧友再会~ベスト・オブ・河島英五~』に収録、発表されることになった。
◆河島英五画像
河島英五の子供たちの長女・河島あみる、次女・河島アナム、長男・河島翔馬が命日4月16日に会見を行ない、遺作となった楽曲「旧友再会」を新たにレコーディングし、5月25日に発売する事を発表した。レコーディングでは河島英五のラストライヴの音源を元に、姉弟3人でサウンドや歌声を追加、河島英五ゆかりの仲間である笑福亭鶴瓶、桂南光、押尾コータロー、赤井英和など総勢約40名を招き、コーラスで参加したというものだ。「元気になって友人とレコーディングしたい」と言って亡くなった河島英五の最後の夢が叶った形だ。
そもそも楽曲「旧友再会」は、入院生活を励ましてくれた友人たちへの感謝の気持ちを歌ったものだ。彼は医師の反対を押し切り退院し、復活コンサートの最後に初めてこの「旧友再会」を披露した。そして、その2日後に帰らぬ人となった。
長女あみる:父が亡くなって10年という節目を迎えるにあたって、何か出来ないかと考えていました。10年前にも、一度、時間の無い中で、遺作である「旧友再会」をレコーディングしたことがあったのですが、今回は父の好きだったブルースで改めて「旧友再会」の録音をすることが出来ました。父も驚いているかもしれません。またゲストコーラスとして、桂南光さんや鶴瓶さん、そして赤井英和さんや他にも放送局でお世話になっていた方々にゲストコーラスとして参加いただくことが出来ました。今回は本当に、涙なく、笑顔ばかりで録音でき、そしてこの新しい「旧友再会」は、この音源を収録したベストアルバムというカタチでCD(『旧友再会 ~ベスト・オブ河島英五~』)を発売させて頂くことになりました。
次女アナム:たくさんの方にゲストコーラスで参加頂くにあたって、録音機材を持ってゲスト参加頂く方のいらっしゃるラジオ局や滞在先のホテルなどいろいろな現場にお伺いしたりもしました。熱唱頂いた赤井英和さんや、押尾コータローさんにも参加いただくなど、笑いや笑顔いっぱいの空気感でニューレコーディングが出来ましたので、その空気感が今回の東日本の震災でつらい思いをなさっている方々にも届いていくといいなと思っています。
長男翔馬:もともと5月4日に『元気だしてゆこう』というコンサートを予定していたところに東日本大震災があって、このコンサートの開催に関しても悩むところはあったのですが、でも反対にこういう時だからこそ『元気だしてゆこう』コンサートを行なおう、ということで予定通りの開催を決めました。
あみる:『元気出してゆこう』コンサートは、もともと父が1995年の阪神・淡路大震災のあとに『復興の詩』として始めたコンサートが元になっていて、今はそのカタチを少し変えて『元気出してゆこう』コンサートとして毎年行なっています。今年はそのコンサートを東日本の震災へのチャリティコンサートとして行ないたいと考えました。
翔馬:今回のコンサートを東日本大震災のチャリティコンサートとさせて頂くことになり、TVを通して東日本の状況は伝わってきますが、自分の目でその状況を確かめたいと強く思うようになりました。そして、来週4/19からの数日間、東北地方の避難所にお伺いしてコンサートをさせて頂く予定です。皆さんが苦しまれている環境の中で、全ての方に受け入れて頂くことは難しいかもしれませんが、来てほしいと言ってくださる方もいらっしゃいますので、皆様の心の傷は癒せなくとも皆様の気分転換になればと思います。
アナム:父も、阪神・淡路大震災の後にバイクで神戸に入り、その惨状を目の当たりにして『復興の詩』をやろうと決めました。自分もミュージシャンとして、音楽で何が出来るかということを考えることもありますが、音楽で出来ることを通じて協力していきたいと考えています。
あみる:今回の「旧友再会」のレコーディングは色々な方にゲストコーラスで参加頂いた訳ですが、昔『復興の詩』を手伝っていただいてスタッフも含めて本当に色々な方にご参加頂き、最後は自宅の父の部屋でコーラスの録音を行ないました。この新しい「旧友再会」を5/4の『元気出してゆこう』コンサートで演奏させて頂く予定ですので、お客様にもコーラスを頂いて新しい「旧友再会」がお披露目できればと思います。楽しみにしていてください。また、CDに関しては、1曲目に「元気ですか」という初CD化となる楽曲も収録されます。この曲は長い間、東北地方でCMソングとして使われていた曲で、特に東北の方々に親しんで頂いていた曲です。
アナム:震災のあと、色々な方からこの楽曲(「元気ですか」)はCDになりませんか? というお問い合わせも頂いていました。仙台の大学生の方からもお問い合わせを頂くなど、長い間にわたって放送されてきたCMで、若い世代の方々に親しんで頂いているようです。
翔馬:これまでCDになったことがないこともあり、東北地方以外の方にはあまり馴染みのない曲ですが、“幻の名曲”のようにも言われていた曲です。この曲も含めて改めて、被災された方に元気になって頂けたら嬉しく思います。
「英五さんがなくなった後、一度「旧友再会」を録音する機会あり、その時はもう辛いのと胸がいっぱいでうまく歌えなかったけど、今回「旧友再会」を、改めて録音できて、10年ぶりに英五さんに会えた様な気がします。そしてみんなで明るく録音が出来たことがとっても嬉しかったです。
(英五さんも)喜んでいると思いますよ。「勝手なことし過ぎや」、と思っているかもしれませんけれど。英五さんはみんなで一緒に楽しむというのが好きな人でしたから、これはとてもいい企画やと思います。」──桂南光
今回のレコーディングによって完成した「旧友再会」は、5月4日に「なら100年会館」で開催される河島英五記念ライブ「東日本大震災復興チャリティーコンサート 元気だしてゆこう2011」にて初披露される。
<東日本大震災復興チャリティーコンサート 元気だしてゆこう2011>
2011年5月4日(水・祝)
@100年会館
開場15:00 開演16:00
前売券3,500円 当日券4,000円
※「東日本大震災復興チャリティーコンサート 元気だしてゆこう2011」の収益金の一部は東日本大震災の復興のために寄付されます。
『旧友再会~ベストオブ河島英五~』
2011年5月25日(水)発売
予定価格:\2000(税込)
1.元気ですか(※初CD化音源)
2.酒と泪と男と女
3.野風増
4.旅的途上
5.時代おくれ
6.風になれ
7.何かいいことないかな
8.元気だしてゆこう
9.友よ語ろう
10.生きてりゃいいさ
11.晩秋
12.月の花まつり
13.竜馬のように
14.生きる
15.訪ねてもいいかい
16.青春旅情
17.ほろ酔いで
18.旧友再会 (※ニューレコーディング)
◆河島英五画像
河島英五の子供たちの長女・河島あみる、次女・河島アナム、長男・河島翔馬が命日4月16日に会見を行ない、遺作となった楽曲「旧友再会」を新たにレコーディングし、5月25日に発売する事を発表した。レコーディングでは河島英五のラストライヴの音源を元に、姉弟3人でサウンドや歌声を追加、河島英五ゆかりの仲間である笑福亭鶴瓶、桂南光、押尾コータロー、赤井英和など総勢約40名を招き、コーラスで参加したというものだ。「元気になって友人とレコーディングしたい」と言って亡くなった河島英五の最後の夢が叶った形だ。
そもそも楽曲「旧友再会」は、入院生活を励ましてくれた友人たちへの感謝の気持ちを歌ったものだ。彼は医師の反対を押し切り退院し、復活コンサートの最後に初めてこの「旧友再会」を披露した。そして、その2日後に帰らぬ人となった。
長女あみる:父が亡くなって10年という節目を迎えるにあたって、何か出来ないかと考えていました。10年前にも、一度、時間の無い中で、遺作である「旧友再会」をレコーディングしたことがあったのですが、今回は父の好きだったブルースで改めて「旧友再会」の録音をすることが出来ました。父も驚いているかもしれません。またゲストコーラスとして、桂南光さんや鶴瓶さん、そして赤井英和さんや他にも放送局でお世話になっていた方々にゲストコーラスとして参加いただくことが出来ました。今回は本当に、涙なく、笑顔ばかりで録音でき、そしてこの新しい「旧友再会」は、この音源を収録したベストアルバムというカタチでCD(『旧友再会 ~ベスト・オブ河島英五~』)を発売させて頂くことになりました。
次女アナム:たくさんの方にゲストコーラスで参加頂くにあたって、録音機材を持ってゲスト参加頂く方のいらっしゃるラジオ局や滞在先のホテルなどいろいろな現場にお伺いしたりもしました。熱唱頂いた赤井英和さんや、押尾コータローさんにも参加いただくなど、笑いや笑顔いっぱいの空気感でニューレコーディングが出来ましたので、その空気感が今回の東日本の震災でつらい思いをなさっている方々にも届いていくといいなと思っています。
長男翔馬:もともと5月4日に『元気だしてゆこう』というコンサートを予定していたところに東日本大震災があって、このコンサートの開催に関しても悩むところはあったのですが、でも反対にこういう時だからこそ『元気だしてゆこう』コンサートを行なおう、ということで予定通りの開催を決めました。
あみる:『元気出してゆこう』コンサートは、もともと父が1995年の阪神・淡路大震災のあとに『復興の詩』として始めたコンサートが元になっていて、今はそのカタチを少し変えて『元気出してゆこう』コンサートとして毎年行なっています。今年はそのコンサートを東日本の震災へのチャリティコンサートとして行ないたいと考えました。
翔馬:今回のコンサートを東日本大震災のチャリティコンサートとさせて頂くことになり、TVを通して東日本の状況は伝わってきますが、自分の目でその状況を確かめたいと強く思うようになりました。そして、来週4/19からの数日間、東北地方の避難所にお伺いしてコンサートをさせて頂く予定です。皆さんが苦しまれている環境の中で、全ての方に受け入れて頂くことは難しいかもしれませんが、来てほしいと言ってくださる方もいらっしゃいますので、皆様の心の傷は癒せなくとも皆様の気分転換になればと思います。
アナム:父も、阪神・淡路大震災の後にバイクで神戸に入り、その惨状を目の当たりにして『復興の詩』をやろうと決めました。自分もミュージシャンとして、音楽で何が出来るかということを考えることもありますが、音楽で出来ることを通じて協力していきたいと考えています。
あみる:今回の「旧友再会」のレコーディングは色々な方にゲストコーラスで参加頂いた訳ですが、昔『復興の詩』を手伝っていただいてスタッフも含めて本当に色々な方にご参加頂き、最後は自宅の父の部屋でコーラスの録音を行ないました。この新しい「旧友再会」を5/4の『元気出してゆこう』コンサートで演奏させて頂く予定ですので、お客様にもコーラスを頂いて新しい「旧友再会」がお披露目できればと思います。楽しみにしていてください。また、CDに関しては、1曲目に「元気ですか」という初CD化となる楽曲も収録されます。この曲は長い間、東北地方でCMソングとして使われていた曲で、特に東北の方々に親しんで頂いていた曲です。
アナム:震災のあと、色々な方からこの楽曲(「元気ですか」)はCDになりませんか? というお問い合わせも頂いていました。仙台の大学生の方からもお問い合わせを頂くなど、長い間にわたって放送されてきたCMで、若い世代の方々に親しんで頂いているようです。
翔馬:これまでCDになったことがないこともあり、東北地方以外の方にはあまり馴染みのない曲ですが、“幻の名曲”のようにも言われていた曲です。この曲も含めて改めて、被災された方に元気になって頂けたら嬉しく思います。
「英五さんがなくなった後、一度「旧友再会」を録音する機会あり、その時はもう辛いのと胸がいっぱいでうまく歌えなかったけど、今回「旧友再会」を、改めて録音できて、10年ぶりに英五さんに会えた様な気がします。そしてみんなで明るく録音が出来たことがとっても嬉しかったです。
(英五さんも)喜んでいると思いますよ。「勝手なことし過ぎや」、と思っているかもしれませんけれど。英五さんはみんなで一緒に楽しむというのが好きな人でしたから、これはとてもいい企画やと思います。」──桂南光
今回のレコーディングによって完成した「旧友再会」は、5月4日に「なら100年会館」で開催される河島英五記念ライブ「東日本大震災復興チャリティーコンサート 元気だしてゆこう2011」にて初披露される。
<東日本大震災復興チャリティーコンサート 元気だしてゆこう2011>
2011年5月4日(水・祝)
@100年会館
開場15:00 開演16:00
前売券3,500円 当日券4,000円
※「東日本大震災復興チャリティーコンサート 元気だしてゆこう2011」の収益金の一部は東日本大震災の復興のために寄付されます。
『旧友再会~ベストオブ河島英五~』
2011年5月25日(水)発売
予定価格:\2000(税込)
1.元気ですか(※初CD化音源)
2.酒と泪と男と女
3.野風増
4.旅的途上
5.時代おくれ
6.風になれ
7.何かいいことないかな
8.元気だしてゆこう
9.友よ語ろう
10.生きてりゃいいさ
11.晩秋
12.月の花まつり
13.竜馬のように
14.生きる
15.訪ねてもいいかい
16.青春旅情
17.ほろ酔いで
18.旧友再会 (※ニューレコーディング)