コンプレックスでもあるけれど、それはそのままチャーミング☆

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コンプレックスでもあるけれど、それはそのままチャーミング☆

目は釘付け、耳は食らいつき!


<アナム&マキ @下北沢shelter>
2001.7.22

1. (新曲)
2. おもちゃ
3. 存在
4. (新曲)
5. 確認 
6. にんにく 
7. 戦え!野良犬 


NEW MAXI SINGLE

「確認」

ワーナーミュージック・ジャパン
WRC7-10103
2001年5月23日発売 1,260(tax in)

1確認
2WAVE 1
3にんにく

1st ALBUM

『イキって生きろ』

ワーナーミュージック・ジャパン
WPC7-10058
2000年11月22日発売 3,059(tax in)

1バーカ!
2愛のテレパシー
3Good Night ~オリジナルバージョン~
4さぼてん
5眠れない
6おもちゃ
7春
8戦え! 野良犬
9存在
10オモテウラ
112人だけの
12あいまいな関係

「なんちゅ~腰の動きだ~!」

深夜番組を観て、私はこう叫んでしまった。

夜中だからって、エッチ系の番組じゃないですよ。日本テレビ系の音楽番組「伝説音舗~うれる堂~」(東野幸治・司会)で、ゲストとして、アナム&マキが出ていたのですよ。記憶が正しければ、半年前……いや、1年前のデビュー時だったのかもしれない。

このTV番組は、昭和初期の風情ありありのレコードショップ「うれる堂」を舞台に、店長に扮した東野が新人アーティストを呼び出し、話を聞き、「これから売れるといいね~」といった番組だった。ま、夜中なので放映時間も一定していないことも多いし、私自身、起きていて、チャンネルがたまたまそこに合っていれば、なにげに見る、といったものだった。


▲河島亜奈睦(カワシマアナム)
が、アナム&マキのときは、偶然にその番組にチャンネルを合わせていたとはいえ、目が釘つけになりましたね!

いや、最初は2人の女の子が、俄然声を出しながら、アコギをガシガシ弾きまくる姿は、男っぽいながらも、女の子の色気があるなぁ~なんて思っていたのですけど、この2人(特にアナム)の腰と首が俄然動き出すのですよ!

「こ、これはぁ……!?」と思いながら観ていると、それ過激になる一方で、「なんちゅ~腰の動きだ~!」と叫び、そして、笑ってしまった、というわけです。


▲本夛真季(ホンダマキ)
ともあれ、それを笑えてしまうのは、彼女たちの音楽が、それを許してしまう、ということ。2人のギターはときに優しく、ときに過激にストロークされるのだけれども、アンサンブルとしてはよく練ってあるようで、贅肉が殺ぎ落とされたものだし、2人の声質も持って生まれたものとして、味わいがあり、よいのです。

そしてやっぱり、楽曲ですよね。5月にシングルカットされた「確認」は<
愛は確かめあうもの 体と言葉で>と過激ながらも、女の子の機微をついたかわいらしさ、そして大阪人ならではのあっさり感で言い放ち、一度聴いたら忘れられないメロディに乗せてきます。つまりは、彼女たちの腰に目がくぎ付けになったとはいえ、耳もしっかり食いついていたのです。


▲パーカッションを向かえて、3人で行なわれたステージ。After me主催のライヴ・イベントのゲストとして、全7曲を披露。
それは、“均整の取れた美しさ”でなく、“コンプレックスでもあるけれど、同時にチャーミング・ポイント”となって強烈に光っていたのです。

で、どうしてもいつかは生で観てみたかった、アナム&マキ。

腰の動きはちょっとナリを潜めていますが、首の動きは健在! ぜひライヴ映像も観てください!

文●星野まり子(BARKS編集部)

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