スタッフ・ベンダ・ビリリ、ドキュメント映画と共に来日ツアー決定
今秋来日予定のコンゴの車イスのバンド、スタッフ・ベンダ・ビリリのドキュメント映画『ベンダ・ビリリ!~もう一つのキンシャサの奇跡』がカンヌ国際映画祭<監督週間>の開幕作品に決定した。
彼らはキンシャサのホームレスで身体障害者(車イス)という非常にハードな出自がありながら、音楽はファンク/レゲエ/キューバ系のとてもポジティヴなパワーを放つ8人組である。マッシヴ・アタックの3Dも絶賛、2009年のWOMEX(ワールドミュージック・エキスポ)でグランプリにあたるWomex Awardを受賞したのも、このスタッフ・ベンダ・ビリリだ。
映画『ベンダ・ビリリ!~もう一つのキンシャサの奇跡』は、フランスのフローラン・ドラテュライ&とルノー・バレによる共同監督作品。コンゴ民主共和国の首都キンシャサにある動物園や路上に暮らし、小児麻痺(ポリオ)で下半身不髄になった車椅子ミュージシャンと、そのメンバーに拾われたストリート・チルドレンで編成されるバンド、スタッフ・ベンダ・ビリリを5年にわたって記録した感動ドキュメンタリーである。
彼らの音楽はコンゴの大衆音楽コンゴリーズ・ルンバがベースで、車椅子のミュージシャン達も手と身体と顔の表情など全てを使って曲を表現し、生命力と躍動感に溢れる豊潤なサウンドを聴かせる。映画は、そんな彼が歩んできたその軌跡を描いたものだ。
なお、「ベンダ・ビリリ」とは「外見を剥ぎとれ」という意味である。つまり「内面(の精神)を見よ」ということだ。彼らは「外見は不自由でも精神は最大に自由なんだ」とメッセージを放っている。
本作のカンヌでのプレミア上映には、監督と共にスタッフ・ベンダ・ビリリのメンバーも全員参加し、監督週間のオープニングパーティーでパフォーマンスする予定だ。
●カンヌ国際映画祭スケジュール(現地時間)
5月13日レセプション17:00 上映19:00 パーティー22:00
今秋シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー
(配給:ムヴィオラ、プランクトン)
[問]ムヴィオラ 03-5366-1545
<スタッフ・ベンダ・ビリリ ジャパンツアー2010>
9月25日(土)宮城仙南芸術文化センターえずこホール
9月26日(日)静岡焼津市文化センター
9月29日(水)大阪堂島リバーフォーラム
10月2日(土)茨城つくばカピオホール
10月3日(日)福島いわき芸術文化交流館アリオス
10月9日(土)愛知長久手町文化の家
10月10日(日)神奈川よこすか芸術劇場
10月11日(月・祝)東京日比谷野外大音楽堂「World Beat」出演
10月13日(水)福岡アクロス福岡シンフォニーホール
10月16日(土)長野まつもと市民芸術館
10月17日(日)東京三鷹市公会堂
◆スタッフ・ベンダ・ビリリ・オフィシャルサイト