ネットワークで分散処理、マシンの限界を超えられるミキシング＆ホストツール「VIENNA ENSEMBLE PRO」

2009.12.25 11:01

クリプトン・フューチャー・メディアは、VIENNA社のミキシング＆ホストツール「VIENNA ENSEMBLE PRO」をリリースした。ネットワークによる分散処理機能によりマシンの限界を超えられるのが特徴で、ソフトウェア音源を多用した音楽制作を強力にサポートする。

「VIENNA ENSEMBLE PRO」は、VIENNA社はもちろん、サードパーティー製 VST/AUプラグインのホスティングが可能なソフトウェア。Windows、MacOSXでの64bit完全サポートを実現。32bit/64bitのサードパーティ製インストゥルメントプラグインとエフェクトプラグインのサポートにより、ProToolsユーザーでもAU/VSTプラグインが使用可能になるというメリットもある。また、DAW上でプロジェクトファイルを切り替えてもVienna Instrumentsシリーズやサードパーティー製VST/AUプラグインのサンプルがロードされた状態に保たれる「プリザーブ機能」や、ネットワークによる分散処理機能など、ソフトウェア音源を多用した音楽制作において数々の便利な機能を追加したホストツールとなっている。

ネットワークによる分散処理機能はマシンの処理能力の限界を超えるために有用な一方、その環境構築にはコストがかかるものだ。しかし、「VIENNA ENSEMBLE PRO」では、ギガビットイーサネット（LAN）と、最低一つのUSB eLicenser（Vienna Key など）があれば、スレーブ・コンピュータにオーディオ／MIDIインターフェイスは必要ない。

オーケストラ・ライブラリの付属もうれしいところ。「VIENNA ENSEMBLE PRO」にはハリウッドスタイルのオーケストラサウンドを手軽に実現するエピックオーケストラ・ライブラリが付属している。同社のプラグインバンドル「Vienna Suite」と組み合わせることで、非常に簡単に壮大なオーケストラを奏でることができるはずだ。

1台のコンピューターで、64bit/32bitの両アーキテクチャーを同時使用することができる「デュアル・アーキテクチャー・サーバー」も大きな特徴。32bitプラグインは32bit版のVienna Ensemble Pro、64bitプラグインは64bit版のVienna Ensemble Pro上で起動することで、1台のマシンにおいても効率よく作業を分散することが可能となっている。

◆VIENNA ENSEMBLE PRO（ビエナ・アンサンブル・プロ）