「この声、世界遺産」――ハナレグミ、ライヴもまた世界遺産級
◆ハナレグミ、日本武道館公演ライヴ写真
![]() |
![]() |
客席からの大きな拍手に迎えられた永積は、薄明かりの中、1曲目「360゜」で静かにライヴをスタート。彼が歌いだすと同時に、さっきまで賑やかだった会場は瞬く間に静まり返り、一同に彼の歌声に聴き入る。続く「あいのわ」のイントロで、会場の雰囲気が一気に明るくなると、途端にオーディエンスは体を解放するかのように踊り出す。しっとりとした曲では物音1つしなくなるほど静まり返り、アップテンポな曲では、まるでカーニバルかのように踊り出す客席の極端さも、ハナレグミのライヴの魅力の1つだ。「愛のメロディ」では、東京スカパラダイスオーケストラよりスカパラホーンズがゲストで登場。大合唱が起こった「音タイム」では、会場にこだまするオーディエンスの歌声に、永積は「ひとつ屋根の下ってこういうことか~」としきりに実感していた。
「あら、びっくり。今日(動員数)9,000人だって。ちょっと(上の席の人たちが)落ちそうで怖いんだけど(笑)」とステージから見渡す風景を楽しみながら、その後もスペシャル・ゲストとして登場したアルバム『あいのわ』参加アーティストたちとライヴを展開。「…がしかしの女」では、“マダム・ギター”こと長見順が永積と共にソウルフルな歌声を響かせ、「さらに盛り上げるためにやってきました!」と登場したスチャダラパーのBOSEは、「あいまいにあまい愛のまにまに」の曲の間にスチャダラパーのヒット曲「今夜はブギー・バック」のフレーズを挟み込むというアレンジで、オーディエンスを喜ばせる。会場からも「よくなく なくなく なくなくない?」と声が上がるなど、宣言通りライヴを盛り上げた。
「Peace Tree」でAFRAのヒューマンビートボックス、BOSEのラップ、永積の歌という異色の組み合わせを楽しんだ後は、「マドベーゼ」「家族の風景」といったナンバーで永積の歌声をじっくり堪能。まるで声に吸い込まれるかのように、歌の世界に引き込まれた。
男性ファンも多い永積のライヴでは、女性ファンだけでなく男性ファンからも頻繁に低い声で「タカシ~」と呼びかけられることから、「「タカシ」(という呼びかけを)を聞きにきたみたいになってるな(笑)」と、永積本人も客席の反応を喜んでいた。
アンコールでは、東京スカパラダイスオーケストラのドラム・茂木欣一と、徳澤青弦カルテット、スペースドーターズを迎え、「光と影」を披露。そのほか「うららかSUN」「あいのこども」を演奏し、「まだ、ぜひぜひみんなで盛り上がりましょう。本当に今日はどうもありがとうございました」と、最後は会場全員で一本締めをして締め括った。
唯一無二の歌声と異国情緒たっぷりの演出で、人々を魅了し、楽しませ、幸せにする。「この声、世界遺産」と表現されるハナレグミは、心躍らせるライヴもまた、世界遺産級の素晴らしさだ。
◆ハナレグミ オフィシャルサイト
◆iTunes Store ハナレグミ(※iTunesが開きます)
この記事の関連情報
スカパラ、“VS.シリーズ”第2弾「私たちのカノン (VS. Chevon)」が日テレ系『ダメマネ!』予告映像と共に音源解禁
スカパラ、“VS.シリーズ”第2弾のコラボアーティストにChevonが決定
新たな野外ロックフェス<中津川 WILD WOOD>が今秋誕生、第一弾発表にスカパラ、The BONEZ、フォーリミ、imase、水カン、Omoinotake
スカパラ、ベストアルバム新録音源の参加ゲスト10名解禁
スカパラ、ファンが選んだベストアルバムのファンクラブ限定盤収録曲発表
スカパラ、ベストアルバムのジャケ写+ファンクラブ限定盤のグッズ公開。リリースに先駆けたYouTube生配信決定も
ハナレグミ、4月に中国・四国地方の6会場で弾き語りツアー決定
スカパラ、『MARO 17』CMソングの新曲「まだ、諦めてないだろ?」明日デジタルリリース
スカパラ、ベストアルバム発売決定