オバマ次期大統領の演説に、シールの「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」
この「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」はもともと1964年にソウル・シンガーのサム・クックが人種平等社会が訪れることへの期待を込めて歌ったメッセージ・ソングだ。このメッセージに共感したシールが、プロデューサーのデヴィッド・フォスターに制作を依頼したといういきさつがある。
2009年1月14日には、シールのクラシック・ソウル・カバーアルバム『ソウル』がリリースとなるところだが、当然ながらその代表曲になっているのが「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」だ。
シールは自身のインタビューの中で「今のアメリカの社会情勢とか世界の情勢に、この曲がはまると感じています。この曲が出来た頃よりも、今の方がむしろ合うのかもしれない」と述べ、「長く続いてきた当たり前のことを変えていかないといけないのです。僕は、久しぶりに希望が生まれたと思います。本当にチェンジが訪れるって。アメリカの声をまとめたものとして、世界の声として、(この曲を)世に送り出したいと思ってました。そして、僕達は岐路のようなところまで来ていると思います。チェンジはもう近い」と具体的にオバマ氏の名前を挙げることはないまでも、この曲に今のアメリカの社会状況を反映させていることを示唆している。
そんなシールの楽曲がオバマ氏の演説に載せて、Youtubeなどで世界中に配信され、改めてこの曲のもつパワー、メッセージに人々が共感しはじめているという状況だ。音楽の持つ力が世の中を変えていく、そんな一端を強く感じさせてくれるエピソードだ。
◆iTunes Store シール(※iTunesが開きます)