『誰も知らない泣ける歌』が与えた直下型激震

ポスト
でんしれんぢの歌う「ゆうきのうた」に注目が集まってきている。

以前紹介したことを覚えているだろうか(参照:◆ 「ルー大柴 “CDをリッスンしたらエモーション!”」)?…いや、多くの人は、でんしれんぢって誰? 「ゆうきのうた」って?という反応かもしれない。というのも、2008年2月6日にリリースされたこの曲は8ヶ月でCD売り上げ枚数は約7千枚。さらにここ数ヶ月は、1日の売り上げは全国で数枚、着うた(R)などのDL数も1~2ダウンロード程度という状況だからだ。

要するにヒットと呼ぶには程遠い状況にあった。

だが、転機は突然訪れる。2008年10月7日放送のNTV系『誰も知らない泣ける歌』で紹介されるやいなや、mixiなどに“感動した”、“歌で泣いたのは初めて”などという感想が殺到。レコ直♪では「ゆうきのうた」着うた(R)のDL数が、番組終了後2時間程度で1万を超えるなど、“ある種異常な盛り上がり(関係者・談)” を見せたのだ。

この動きを受け、10月7日付けの「レコ直♪着うたフル(R)チャート」では、これまでの圏外から堂々の7位にランクイン。Amazon.co.jpなどの通販サイトでも予約が集中するなど、この人気はまだしばらく続きそうな気配である。

『誰も知らない泣ける歌』は他の作品にも大きな影響を与えた。かりゆし58の「アンマー」もそうだ。彼らが2年前にリリースしたお母さんへの感謝の気持ちを歌った作品でBARKSではおなじみの作品だが、この番組で紹介された後に、「レコード会社直営♪サウンド」着うたフル(R)のデイリーランキングではEXILEらをおさえ、2位に急浮上。この動きは、実のところ、かりゆし58が日本有線大賞新人賞を受賞した当時の記録を大幅に塗り替える勢いなのだ。

◆かりゆし58「アンマー」PV

同時に、SNSサイトやブログ、BBSなどへの書き込みは1時間足らずで5,000件越えを記録し、それらの書き込みには曲からもらった感動を伝える一方で、自分の生い立ちを告白する人、親への思いを吐露する人など現代を生きる人の叫びにも似たコメントも寄せられている。

その存在が埋もれているだけの名曲、潜在的ビッグヒット曲というのは、まだまだ世の中にたくさん残されていそうである。曲との出会いは運命でもあるが、まだ見ぬ感動の名曲に出会えるチャンスは、大きければ大きいほどステキなことだ。『誰も知らない泣ける歌』は毎週火曜日20:54~放送中である。

◆でんしれんぢオフィシャルサイト
◆かりゆし58オフィシャルサイト
この記事をポスト

この記事の関連情報