UKクリスマス・チャート、くら~い曲が人気急上昇
タイトルもそのままの「We're All Going To Die」は、昨年解散したアラブ・ストラップの元メンバー、マルコム・ミドルトンのニュー・シングル。BBCオンラインによると、公式賭場William Hillは当初、この曲がNo.1になる確率は1/1000、すなわちほとんどありえないと見ていたが、最近になって1/9まで掛け率を引き上げたという。同トラックをNo.1にしようというBBCラジオのキャンペーンが功をなしたのかもしれない。
曲を書いた本人ミドルトンは「これまでにない憂うつなトラック」と評しつつも、「希望のメッセージは含まれてる。こういう曲はクリスマスにリリースするのが最適なんだ。とくに今年はね。みんな、もうクリフ・リチャードにはだまされたくないって思ってるはずだ。(クリスマスの)くつ下の中に本当は何が入ってるのか、知るときが来たのかもな」と話している。
賭けの1番人気は、現在放送中のオーディション番組『X Factor』の優勝者(未定)がリリースするデビュー・シングル。過去2年とも同番組の優勝者のシングルがNo.1を獲得している。'05年はシェイン・ワード、そして昨年はリオナ・ルイスのデビュー・シングル「A Moment Like This」がクリスマス・チャート直前にリリースされ、初登場でNo.1に輝いた。しかし、'03年にはやはりお祝いシーズンには不似合いといわれたマイケル・アンドリュースの「Mad World」が1位に輝いたこともあり、ミドルトンにも望みはある。
「We're All Going To Die」は12月17日(ダウンロードでは10日)リリース。ちなみに歌詞は暗めかもしれないが、曲調はかなりアップ・ビートだ。
Ako Suzuki, London
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