クラプトン「Change The World」がドラマ挿入歌に
あ、そ。それがどうしたの?…とお思いの貴兄も多いことでしょう。
いやいやこれがエポックなことなんです。実はクラプトン、その楽曲への想いからか“タイアップ”についてはこれまでほとんど本人の許諾がおりることはなかったのだ。今回は御大自らがシナリオに目を通してドラマに共感、初めて本人許諾のドラマ・タイアップが実現したという。
ドラマ「歌姫」の舞台は昭和30年代の四国・土佐清水。記憶喪失でありながら懸命に生きる主人公、四万十太郎(長瀬智也)の生き様と悲恋を描いたヒューマン・ドラマが「歌姫」だ。
挿入歌に決定した「Change The World」は、ご存知クラプトンの数ある楽曲の中でも屈指のラブ・バラード。1996年に発売された時はシングル盤の売り上げが80万枚という大ヒットとなった今やクラプトンを代表する楽曲でもある。ジョン・トラボルタ主演映画「フェノミナン」の主題歌でもあった「Change The World」は、BabyFaceプロデュースという点も話題となり、97年のグラミー賞を4部門受賞している。
この「Change The World」、ドラマのイメージにピッタリはまったことから「歌姫」のプロデューサーがクラプトン・サイドにアプローチ。シナリオを英訳しクラプトンに送ると、それを読んだクラプトンは「これならOK」と快諾してくれたという。
とはいえ、実際はクラプトンがシナリオに目を通すこと自体が珍しいことだ。この奇跡的な快諾においては、レコード会社担当スタッフによれば「ドラマの内容もさることながら、関係者の熱意も大きかったのだと思います」とのこと。そうでしょうそうでしょう。
ドラマ・タイアップは楽曲「ワンダフル・トゥナイト」が、1992年「しあわせの決断」(フジ系)というドラマの主題歌に起用された事があったが、実はこの時は本人公認という形ではなかった。

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